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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 15件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.11
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:20cm/290p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208315-8

紙の本

恥辱

著者 J.M.クッツェー (著),鴻巣 友季子 (訳)

52歳、大学教授。2度の離婚経験あり。男はつい出来心から教え子に過ちを犯して失職し、転落していく。厳しい現実を直視できない中年男がたどる悔恨と再生の日々を描く。ブッカー賞...

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恥辱

税込 2,200 20pt

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商品説明

52歳、大学教授。2度の離婚経験あり。男はつい出来心から教え子に過ちを犯して失職し、転落していく。厳しい現実を直視できない中年男がたどる悔恨と再生の日々を描く。ブッカー賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

J.M.クッツェー

略歴
〈クッツェー〉1940年南アフリカ生まれ。コンピュータ・サイエンスや言語学を南アフリカとアメリカで学ぶ。83年「マイケル・K」でブッカー賞などを受賞。本書で2度目のブッカー賞受賞。

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みんなのレビュー15件

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評価内訳

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紙の本

ひとりの男性の「生理と恥辱への折り合いのつけ方」を描きながら、アパルトヘイト撤廃後の南アフリカ社会を鏡のように写しだした秀作。

2001/02/13 15:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 二度の離婚を経験した52歳の大学教授が、出来心で関係をもった教え子から告発され、辞任に追い込まれる。職も友人も失い、レズビアンの娘が営む農場へ転がり込む。動物愛護に熱意を注ぐ人たちと不承不承につき合ううち、恥辱により失われたプライドを取り戻しそうになる。しかし、農場に暴漢が押し入り、彼はやけどを負い、娘はレイプされ、再び地の底に突き落とされたかのような苦い思いが始まる…というのが筋である。

 人はどこまで堕ちていくのか、その屈辱にどこまで耐え忍んでいけるのか−−ということに興味を持つような「他人の不幸好き人間」を惹きつける本かと思って読み始める。
 しょっぱなから逃げもせず覚悟よく描かれているのは、男性の性欲というもの。週に1度エスコート・クラブの女性とベッド・インして欲望をうまく処理する壮年男性の日常が描かれている。
 本の帯(腰巻)に“男はエロスのしもべとなった…”とか“極上の美しき小説”という文字が躍っているが、私のように、「かなりエッチでちょっと知的」という自負を持つ女性が、官能美の物語を期待すると、まるで違う肌ざわりである。

 「膀胱に尿がたまると尿意を催すのと同じように、精液がたまると男は、セックスがしたくなる。ここが女性と決定的に違う男性の生理なのである。−中略− 精液が満タンになった危険な男が、夜な夜な街を徘徊しているから、男の生理を知っている父親は娘の門限を口うるさくいうのである」という『死体検死医』の一節が思い起こされる。上野正彦先生という事件の検死や解剖をする法医学のお医者さんが書いたエッセイだ。

 ロマンチックでエロチックなイメージを重視する女性の性欲と異なる、動物的で直截的な男性の性欲と性交渉が、飾られることなく終始描かれていく。「ああ、こんな局面で、こんな女の人とも関係を持ってしまうわけ?」といささか呆れるほどのフィクションには、乾いて荒涼とした土地のイメージすらある。

 それだけなら〈ブッカー賞受賞〉という栄誉には輝かなかったわけで、この小説の本領は、「生理」と「恥辱」という人間にとって普遍的で、しかも極めてパーソナルな属性を描き出したとともに、主人公が行きつく先々に眺めさせられるアパルトヘイト撤廃後の南アフリカという特殊な社会の矛盾を写したことだろう。
 レイプにまであって、娘はよそへ移ろうとは考えない。自分の納得いく生業を続けるため、犯人たちの目途がつきながら訴えず、それどころか犯人一味との共同生活まで計画している。アパルトヘイトという歴史が重ねてきた罪を引き受ける覚悟である。

 白人の代表のような“デヴィッド”“ルーシー”という名を持つこの父娘が、「犬のように」と自分たちの恥辱をたとえる箇所は、訳者あとがきにもあるようにカフカの『審判』の最後の一行を想起させる。追い詰められながらも生きなくては仕方ないという不条理、カフカ的世界に覆われた南アフリカ。デヴィッドが大学教授として講義していたロマン派詩人やバイロンの情熱の世界とは隔世の感のある世界。
 「ひとつの世界を描いてこそ文学」という考え方があるが、なるほどと深く納得できるような追い込まれ方を読者も強いられる。

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紙の本

女たらしが転落した末に手にした人生とは。それでも生きねばならないと告げる非情なまでのリアリズム小説

2001/01/30 15:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:井上真希 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 南アフリカを舞台にした、ひと言で言えば、女たらしの男の自業自得による転落の物語である。それも「健康、頭脳明晰、職業は学者、長躯、体格よし、明るい褐色の肌、なめらかな髪」の強力な武器を備え、どんな女でも惹きつけられると自負して遍歴を重ね、離婚歴が2回で52歳の現在は独身の、かなり「上等な」女たらしだ。
 誰にも平等に訪れる老いが彼の「磁力」を鈍らせるようになった時を境にして、自分から女を追いかけ、手当たり次第に漁り、娼婦を買って欲望を満たさねばならなくなっていたわが身を客観視できずに、教鞭をとるケープタウンのカレッジで自分の講義を聴く女子学生に手を出したのが、彼の大きな誤算だった。閑静な住宅街にある自宅に誘いこみ、モーツァルトをかけながら、ワインとチーズと手料理でもてなし、シェイクスピアのソネットを引用して誘っても、30歳以上年齢の離れた若い娘にはまったく通用せず、逃げられる。それでもなお、もてあました劣情にかられて執拗に追い回した結果、彼女はものにできたが、大学にセクシャル・ハラスメントで訴えられ、謝罪するどころか、自分が講義するバイロンの詩「ララ」の魔王(ルシファー)よろしく、エロスの神に従ったまでのことだと述べて解雇される。
 身の破滅を招いた顛末を恥辱と思いこそすれ、自責の念は抱いていない男は、娘の暮らす東ケープ州の農場に向かい、そこで娘ともども衝撃的な事件に見舞われる。さらに、人種隔離政策(アパルトヘイト)撤廃後も田舎でくすぶる問題に直面し、それを受け容れる娘の生きざまを目の当たりにして、男の意識には変化が生じざるを得ない。

 女性、殊に若い女性、あるいは娘をもつ父親からすれば反吐の出るような男を、同性の著者が非情なまでに冷徹なリアリズムで描写し、生々しい悪感情を呼びおこすことに成功している。物語中では、離婚後も連絡を取り合う前妻と、先妻との間にできたひとり娘とが、女性の心情を代弁する。
 ワーズワースを論じながら、田舎暮らしの良さは分かっていなかったばかりか、何についても眼識などなかったことを思い知らされた男に対して、著者は追及の手をゆるめることなく試練の日々を綴り、最後まで明確な赦しを与えない。ただ茫漠と浮遊するように、男の生は続いてゆくことが示唆されるのみである。
 そのなかで描かれる男と女、教師と学生、父と娘、白人と黒人、農園経営者と小作人、人間と動物などに象徴されるさまざまな対立は、一方の他方に対する特権や屈服の存在する現代社会に普遍的な問題として読者に迫り、結末のない物語は閉塞した現在と非常に通じている。男が構想するバイロンとイタリアの恋人を主人公にしたオペラや、多くの詩や小説からの引用が重層的に織りこまれて、作品に知的な深みを与えている。

 前人未到の2度めのブッカー賞受賞作として内外から高い評価を得ている本書の帯には、英語圏のメディアによる文体のもつ美しさ、優れた感性を賞賛する言葉が連ねられている。贅肉のない原文を損なわないよう簡潔に訳出されているにしても、英語のクールで美しい文体を堪能できないのが残念だが、「恥辱にまみれた時代に生きる者への哀悼をこめた魂の記録」(「ニューヨーカー」)という評には大いに共感する。どんな形であれ、いかなる時代であれ、人間は生きねばならないのだと告げているのだ。 (bk1ブックナビゲーター:井上真希/翻訳・評論 2001.01.31)

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編集部コメント

2003/10/03 21:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:早川書房編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2003年10月2日、『恥辱』のJ・M・クッツェーに本年のノーベル文学賞が贈られるとの発表がありました。
 J・M・クッツェーは『マイケル・K』につづき、1999年に『恥辱』で史上初の「二度目のブッカー賞受賞」を果たすなど、かねてよりその文学性が高く評価されており、満を持してのノーベル賞受賞と言えるでしょう。
 まずは1頁目を開いてみてください。この鮮やかな出だしに「おぉっ」と唸る方も多いと思います。これまでクッツェーは、寓意的な作風や南アの複雑な社会構造のなかで生きる人々の哀しみ、暴力性などを浮き彫りにする表現などで知られてきましたが、本書は「セクハラして転落していく男」という、ひじょうにわかりやすい作品になっています。つい引き込まれて読みはじめると、身勝手な主人公デヴィッドに「なんと情けない人間なのだろう」と憤慨することでしょう。でも、いやなやつだと思いながらもページを繰らせてしまう不思議な魔力が、この作品にはあります。
 日本では刊行以来、読者からの反響も大きく、特に男性からは「身につまされて一気に読んでしまった」とたくさんのハガキが寄せられています。ほかにも「最低の男だと思っていたのに、読み進むうちに気がついたらほだされていた」と、よろめいてしまった女性読者も続出しています。主人公デヴィッドの危険な魅力をご堪能ください。

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2006/08/29 18:50

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2006/08/28 08:48

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2007/11/28 18:09

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