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商品説明
華麗なる宇宙飛行士出現の舞台裏は人間味にあふれていた。ある日突然、幼い頃から夢見ていた「宇宙飛行士」の道をめざし、宇宙飛行士のお受験に挑んだ、過酷でリアルな、ちょっぴりユーモラスな人間模様が展開する奮戦記。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
がんばる大人はかっこいい
2001/03/22 03:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toto - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙飛行士になるための選抜で、最終選抜の8人にまで残った筆者の、本当にあともう一歩で宇宙飛行士になれたという挑戦記である。
少年の頃からの夢に向かって、年齢というハンディと戦いながら、いかに選抜に残るか奮闘する筆者の姿には勇気づけられる。さらに、実際、選抜がどういった物であったかも細かくかかれており非常に参考になった。
今の時代、きれる子どもなど少年が問題にされることが多い。しかし、その背景には、しょうもない大人、見本を子供たちにみせることができなくなった大人、という問題が先にあると思う。だから筆者のように、頑張っているおじさん、頑張っている大人、生き生きした大人が、その姿を子どもに見せること、それが大切だと思う。
紙の本
落ちた側から見た宇宙飛行士受験奮戦記
2001/04/16 19:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森山和道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルそのままの本である。40を目前にした「中年ドクター」が、宇宙飛行士になりたいという思いを実際にぶつけてみることを決意した。そして最終候補生まで残るが、惜敗。通過した側ではなく落ちた側から見た宇宙飛行士受験奮戦記だ。
一般読者にとって興味深いのは、なんといっても宇宙飛行士選抜試験の内容そのものだろう。たとえば一般教養試験の問題。「北緯50度がワイン生産の北限である」。○か×か。「アカペラの語源は?」
著者は裸眼視力0.2をキープしようとブルーベリーづけのメニューを食べ、脂肪肝をなんとかしようとスポーツクラブで泳ぎまくる。
そして二次試験。こちらは「頭のてっぺんからつま先まで、皮膚の上からハラワタの中まで徹底的に調べられる」医学検査が中心となる。医者なのに初めて胃カメラを飲んで悶絶するところが面白い。この辺は単純に笑える。
三次試験は長期滞在適性検査。カメラ付きの狭い空間で暮らすのである。ここの閉鎖環境実験施設は私も見学したことがある。著者はあまり「閉鎖環境」ということは強調していないが、むちゃくちゃ息が詰まる空間で、こんなことじゃとても暮らせないなあと思ったものだ。三次試験の後半はヒューストンで行われたそうだ。ここは色々な宇宙飛行士に出会って楽しそうな著者の様子が生き生きと伝わってきて、こちらも楽しくなる。
そして最終面接後、毛利さんからの「今回の結果だけれども、残念ながら……」のあと。引用しよう。
受話器を置いたあとは放心状態が続いた。しばらくぼーっとしていたが、まず家内に電話連絡を入れた。
「これから帰る」
家内はその一言で、すべてをわかってくれた。
僕みたいな若造が言うのもおこがましいが、いい夫婦、いい人生ではないか。
著者は<エピローグ>で「夢を追いかけるって素敵なことです」と書いているが、こういう言葉に説得力を持たせられる人は、そんなにいない。