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商品説明
転換する日本社会。刑法理論は大きく変わる−。刑法の基本部分に関わるものをピックアップし講演をもとにまとめる。罪刑法定主義から錯誤・共犯まで、新しい視座でわかりやすく説明する新しいタイプの入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
「刑法の前田」による入門講義
2001/07/23 02:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きのした - この投稿者のレビュー一覧を見る
司法受験生には有名な、「刑法の前田」による刑法入門書。講演をまとめたものなので、話し言葉で読みやすくはあるんだけど、法律系の専門用語がやはり多発するので、まったくの初学者にはつらいかもしれない。
著者の立場は明快で、刑法は基本的には国民の「常識」みたいなものに支えられているとし、その国民の声をプロである法律家が汲み上げることを重視する。だから、その反映である判例を第一義的に考えるべきで、学説や法理論は、二次的な重要性しかもたない。そして国民の常識は時代により変化するし、それに従って判決もかわるので、理論は形式的な一貫性を追及するのではなく、柔軟に対応すべきだとする。そのような立場から、各学説を整理・紹介し、自分の説を主張している。
味気ない試験対策用の本とはちがって、「なぜこのように考えるか」をわかりやすく説明してくれている。刑法の基礎を学んだ人(法学部の二、三回生くらい)が、刑法のイメージをつかむために読むといいと思う。