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紙の本
風俗にやや学術分野の内容を盛り込んだような内容
2003/06/01 11:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これ迄に出版された性に関する本に記載された内容が、如何に間違っており、医者の書いた本であっても、如何に調査データを恣意的に解釈したものであるかが、良く理解できた。性に関しては公に研究論議するのは憚られる雰囲気が有るが、食と性は個体維持と種族維持の二大本能であり、大いに解明されるべき分野である。この本は、風俗にやや学術分野の内容を盛り込んだような内容になっているが、かなり真面目な本である。多くの先人の性に関する主張を、自分で取材した実経験の一次情報を基に検証、訂正している。実生活でも参考になる。引用資料の一覧も参考になる。
紙の本
スリリングな「女性器」の研究書
2003/06/18 19:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雲胡丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はタイトルで損をしている。男性であれ女性であれ、「魔羅」の研究書を読みたいという人は多くはあるまい。ところが本書は、「菩々にとって良い魔羅とは何か」という観点から菩々(女性器)を研究した書でもあるのだ。
かつて女性の「性」に対する抑圧が強かった時代にはクリトリス・オーガズムの存在そのものが否定され、ウーマンリブ〜フェミニズムの文脈では「女性は子供を産む道具ではない」との観点から膣オーガズムが否定されクリトリス至上主義が生まれた。誇張でも飛躍でもなく、「性」は政治的な問題なのである。
松沢呉一氏は、そんな政治的言説のウソを徹底的に暴きつつ、精力的なフィールドワークによって「本当はどうなのか?」を追求している。
例えば、処女の中にも「巨根の男性への願望」を持つ女性がいるという。凡庸な論者ならここで「やはり女性にも巨根願望があるのだ」と結論づけてしまうところだが、松沢氏は「その場合の巨根とは、物理的実体としての巨根なのか、イメージとしての巨根なのか」と問う。そして、男性にも女性にも「イメージとしての巨根」願望を持つ者はあるが、それは「実際に挿入して気持ちいいかどうか」とは別問題であることを解明してゆく。
性教育の現場では、「生殖としての性」は語られるが、「快楽としての性」が語られることは少ない。だが、われわれ大人は主として快楽のためにSEXをするのではないか。「快楽としての性」を語ること自体が、そのような政治的状況に対する異議申し立てでもある。
しかも、「快楽としての性」を語ることは、それ自体が楽しいことでもある。やめられませんな。