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天国の本屋
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 95件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.12
  • 出版社: かまくら春秋社
  • サイズ:19cm/119p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7740-0157-0
  • 国内送料無料

紙の本

天国の本屋

著者 松久 淳 (著),田中 渉 (著)

この世から天国の本屋さんにアルバイトに雇われたさとしは、緑色の目をしたユイを好きになります。でも、ユイには人に言えない秘密が…。悲しいことも、死にたいほど辛いことだって楽...

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天国の本屋

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商品説明

この世から天国の本屋さんにアルバイトに雇われたさとしは、緑色の目をしたユイを好きになります。でも、ユイには人に言えない秘密が…。悲しいことも、死にたいほど辛いことだって楽しくなるラブ・ストーリー。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー95件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

「帳尻合わせの場所」

2010/04/16 21:45

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るるる☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

わずか120ページ。絵本みたいに薄いのに、
伝わってくるもののこのずっしりとした重量感は何だろう~。
とにかく!本っていいな・・
本がもたらす人と人との関係ってどうしてこんなに温かいものがあるんだろう・・とじんわりと胸に沁みてくる。


この小説で描かれている「天国」の概念というのが、
死んだ後に行く場所ではなく、現世とパラレルワールド的に繋がっているもう1つの現世。
(天国の本屋の店長ヤマキは、「帳尻合わせの場所」と言う。)
このなんともファンタジック設定が心はずむのだ!

そして「朗読」。
天国の本屋だけど、本を売るだけでなくて朗読もしてくれる。
お客が自分の好きな本を店員に渡して読んでもらう。

活字でなく、「声」という音から物語世界に入っていく。
また読むほうにとっても自分自身の声で言葉を噛み締め、耳で聞いて自分の心に物語を入れ直してあげているのである。

自分の好きな本や懐かしい本を読んでもらっていると、
聞いているうちに、その書物に絡まっている気持ちや記憶から、
大切な想い出がするすると引っ張り出されてくる。

天国の本屋の短期アルバイトとして夜中のコンビニから突然連れられ、やってきた目的も生き甲斐もないサトシ。
そして、自殺しようとした直前に天国に連れてこられたユイ。

サトシもユイも天国での朗読をきっかけに、過去の大事な想い出が顔を出してきて、自分の存在価値に気付き、自信を持って人生を再生する力を得る。

この「天国」とは私たちにとって何を指しているのだろう・・。
人々は天国で100歳までの寿命を生きたあと、また現世に生まれ変わって戻ってくる。
自分自身をリセットするため、自分の人生を全うする場所。
そういう意味での「帳尻合わせの場所」でもあるのかもしれない・・。

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紙の本

天国で恋して

2010/08/29 16:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『天国』と『本屋』の組み合わせ、タイトルからして本読みの
興味をそそるのにバッチリだと思う!!内容の方も、登場人物それぞれのハッピー、

幸せを追い掛けた物になっていて好感が持てた。主人公さとしは、
ただボンヤリとなんとなく就職の面接を受け続けてきたものの、世の中そうは甘くなく、

連戦連敗の日々を過ごしていた。しかし、そんなさとしに声を掛けてきた男がいる。
が、非常に怪しい。寒空の中、アロハシャツにバミューダパンツ、

素足にサンダル。白くなっている髭をたくわえて麦わら帽子をかぶっていた。
あれこれ頭を働かせた結果、老人を無視することに決めたさとし。

けれど嫌がるさとしには無頓着に話続ける老人。するとさとしの全身から力が抜け、
あっさり彼は失神してしまった。次に目が覚めたのは薄暗い部屋の中。

先程のアロハシャツを着た男の名はヤマキ。そしてどうやらそこは本屋であるらしい。
事態がうまく飲み込めないでいるさとしに、ヤマキは『本屋でのバイト』を頼み込む。

当然だが、さとしは説明を求める、一体この本屋は何処に存在して、
自分の身は何処に来てしまったというのか?ヤマキの語り始めた『天国』の設定が良い。

非常に合理的に造り出された空間だと思った。
人間の『天寿』を全うさせる為にある『天国』この考え方は目から鱗の思いがした。

しかも、さとしの場合は死んだ後で天国の本屋に連れて来られた訳でなく、
あくまで『短期バイト』で直ぐに又、現世に戻れるという。同僚のユイの説明によると、

さとしは店長がバカンスに行っている間の、『店長代理』を仰せつかった事になっているらしい。
天国の本屋、ヘブンズ・ブック・サービスには、普通書店のサービスの他にも、

蔵書を朗読して差し上げる大切な業務があった。困惑しながらも、
一生懸命朗読に心身を打ち込むさとし。熱意ある朗読は次第次第に人を惹き付ける力をも帯びて行って…。

子供だけでなく、大人も、老若男女の別ない彼の朗読は、
わざわざ書店に朗読スペースまで併設させる終い。人から人へ本が思いが

伝わって行くというのが分かってとても良かった。が、終始、本に無関心所か、
嫌悪感までをも漂わせるようになったユイ。彼女の過去に何があったというのか?

そんな折、店長ヤマキが店に復帰してくる。ヤマキの口から語られるユイの過去の複雑な事情。
彼女にも、天国にいなければならない理由があったのだ。さとしとユイ。

正式には天国に長居する理由のない二人は、最終的にどのような結末を迎えるのだろうか?
後半~クライマックスまで、一気に読ませ切ります。物語を存分に楽しまれて下さいませ!!

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紙の本

あなたへ〜見果てぬ夢

2002/10/13 23:22

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 どう書けばいいのか、実はすごく迷っています。こんな素敵な本をどのように伝えればいいのか、書きあぐねています。そして、この本のことをそのまま書けば、いくつもの悲しみを思い出してしまいかねません。なぜなら、僕は緑色の目をしたユイなのですから。

 僕は書評であまり物語のストーリーを書いたことがありません。きっと不親切な書評だと思います。物語の筋立てを書いたところで、実際の物語に勝てるはずもありません。それならば、物語を読んだ僕自身の思いや周辺のことを書いた方が、読んだ本に対する思いをずっと伝えやすいのではと思っています。でも、今回はそのルールを少し破ります。なにしろ、どう書けばいいのか迷っているのですから。

 主人公はさとしという青年。天国の本屋にスカウトされたさとしは、就職もままならないさえない青年でした、この世では。自分には何も取り柄もないと思っていたさとしは実は朗読の名人で、天国の本屋でその才能に目覚めます。ある思い出とともに。この本で書かれている天国には、本屋さんもあるし、喫茶店もあります。池のある小さな公園も。亡くなった人たちはここで一〇〇歳になるまで過ごすのです。そして、また生まれ変わっていくのです。そんな設定になっています。さとしはそんな天国の本屋で緑色の目をしたユイという若い娘と出会います。ユイの目が緑なのは、きちんと死にきれていないから。生きていた時に深い悲しみを味わったから。あの時ああすればよかったと悔やんでいるから。だから、緑色の目をしたユイは笑わない、心を閉ざした娘なのです。さとしは決心します。ユイに笑顔を取り戻させて、もう一度この世に戻してあげようと。それから・・・となるのですが、やっぱり筋を読んでいても面白くないでしょ。だから、やめますが、いろんな伏線もあり、最後まで一息に読めます。でも、僕の緑色をした目はそのまま色を深めただけです。

 人はたくさんの悲しい思い出とわずかばかりの幸福の時間に生きています。過ぎ去った日々は戻りようもありません。最後まで読めなかった本は、実際にはこの物語のユイのように読み終えることはないでしょう。だから、僕にとっての天国の本屋は、そんな読みかけの本ばかりが並んだ悲しい本屋なのです。そして、さとしのように読み残したページを朗読してくれる人もいません。僕たちは、いつも新しい本を開いていくしかないのです。

 読みかけの本に、あなたは何色の栞をはさんでいるのでしょうか。

 

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紙の本

幼い日の自分に会えます

2004/06/04 03:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かれんと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 友達からぽんっと渡されて試験勉強の合間に読んでいた。すると、文字がすらすら頭の中に入ってきて、気がつくと、半分を読み終えていた。いつの間にか幸せな気分になって、天国が本当にあるなら、こんなところがいいなと思わせる表現力と世界がこの軽い本には広がっている。

 あなたは本を読んでもらったことがあるだろうか。私は読んでもらったことはあるが、特定の誰かのために本を読んであげたことはない。
 共働きで忙しかった母が必ず寝る前に私に本を読んでくれたのは、きっとそれが彼女の生活のひとつであり、楽しみだったからであるはずである。
 私は親になって子供に本を読んであげたとき、本当の意味でこの本の良さを理解できると思う。

 忘れていた生きることの喜びがあふれ出し、心から人を愛したくなる一冊。

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紙の本

天国の本屋

2004/04/25 15:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうき(^o^) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ほんと泣けた!!(T_T) 「世界の〜」よりも、後に読んだんだけど、全然こっちの方がいい! 
 ユイへの想いに感動。ラストの、「今行くよ、ユイ」のとこらへんと、ユイが弟に読んであげたととこ、別れのシーン、後、ヤマキが「あの娘は難しいぞ」と言った前後、など感動したシーンがいっぱい(^o^)。読まないと…損だよォ!!
以上、ゆうきでしたァ。

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紙の本

やってくれました

2003/03/31 18:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じりくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

こりゃまたやってくれました、この二人は。
松久さんと田中さん。
最高の小説でした。
テレビか何かで紹介していたのを、母が目撃して、買ってきたのを僕が読みました。ええ、もう、ほんと良かったです。
内容はこんな感じです。

22歳、さとし。
彼がコンビニで本を立ち読みしていると、そこに、アロハシャツを来たひとりの老人が現れる。
その老人に連れられて、さとしは天国へと行く——
天国は、百歳に至らずに死んだ人たちが、残りの年月を過ごすことができる場所である。
そこに連れられたさとしは、老人の代わりに、本屋の店長をさせられる。
そしてさとしは、その本屋で出会った女性、ユイに魅かれていく——

まったく、内容からして良い本ですよ。
この本の一番最後に出てくる、年老いたさとしが言う一言が、涙のキッカケでした。この最後のセリフを読んだ途端、涙が押し寄せてきたのです。
また、この本を最後まで読み終えたあとに、一番最初の文章を読んでほしい(1ページ)。読み終えたあとに、この文章を読めば、意味がわかるはずだ。

これは、友達の誕生日などにプレゼントしたくなる、心温まる小説である。

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紙の本

「本の読み聞かせ」

2002/12/18 10:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公のさとるは就職活動中なのであるが、実は自分のやりたいことが判らない。しかし、突然連れてこられた「天国の本屋」でさとるは自分の才能と出会う。
 天国では早くに死んでしまった人たちが生活をしている。さとるは本屋で朗読会を開く。たくさんの人たちがさとるの朗読に耳を傾ける。女の子が思い出の本をむねに抱えてさとるのもとに持ってくる。身を乗り出して聞き入る女の子。里には聞く者を幸せにする力があったのだ。

 わたしだったらさとるに何の本を頼むだろう。絵本じゃなくても構わない。長編小説ならわたしの気に入っているところを読んでくれるから。例えば気に入りの恋愛小説で、主人公がついに本音を吐いたあの場面。よみがえるのは大切な人との思い出だ。
 街を歩いていると、耳に入ってくる音楽。懐かしいメロディーに当時の気持ちを思い出す。記憶を刺激する音楽の効果は絶大だ。しかし、やはり本好きには本である。ゆっくりと染み入るような言葉の力で、思い出をそっと呼び起こしたい。

 大切な人に「絵本を読んで」とせがんでみた。優しい色使いの挿し絵を眺め、耳に入ってくる物語に聞き入る。心地のいい声。この絵本も大切な思い出の一冊になるかもしれない。両手いっぱいに思い出の本を抱えて天国の本屋を訪れたら、「どれか一冊ね」と苦笑いでもされるだろうか。

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紙の本

大人のためのピュアな恋のファンタジー

2002/10/20 01:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:古琳斗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「どうして、この本はこんなに素敵なのか?」読み終えて、そう感じた人が多いのではないでしょうか。この本が私たちの心を揺さぶる理由。それは、この本が小説ではなく児童文学だからだと思います。

小説と児童文学との違い。それは「たましい」を直接、扱っているかどうか。物語がファンタジーであるかどうか。どちらも「日常生活」という世界にどっぷりつかって生きている大人たちに(最近は子供たちにも)縁のない世界。だから、不思議な新鮮さと感動を覚えるのだと思います。

ほとんど小説を読まない私の目に留まった、魂の本…。

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紙の本

久しぶりに感動という言葉を使おうと思った

2002/09/20 08:39

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投稿者:KS - この投稿者のレビュー一覧を見る

盛岡の書店から火がついた本と聞いていました。しかし、実物にであうことがなく、その盛岡の本屋さんで購入しました。短編であっという間に読み終えましたが、久しぶりに鳥肌が立つほど「感動」しました。本を人に薦めることは少ないのですが、「とにかくだまされたと思って読んでみな」という気持ちになってます。

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紙の本

死にたいほど辛いことだって楽しくなるラブ・ストーリー。

2002/06/23 10:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MIYO - この投稿者のレビュー一覧を見る

-あらすじ-
天国をご存じですか? そこには、本屋さんも喫茶店も、小さな公園もあります。もちろん、恋だって。この世からアルバイトに雇われたさとしは、縁色の目をしたユイを好きになります。でも、ユイには人に言えない秘密が…。はたして、ふたりの恋のゆくえは? 悲しいことも、死にたいほど辛いことだって楽しくなるラブ・ストーリー。

-評-
これはスゴイ本です。私はこの作家さんをまったく知らなかったので、はじめは斜め読みしていたのですが、読んでいるうちに涙がこぼれてトリハダがたちました。本や本屋さんが好きな人は是非、読んで欲しい本です。

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紙の本

優しい気持ちになれる

2017/11/09 13:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る

書店の方の目利きにより、皆が知る様になった作品。天国での物語、最初は、「ん」との思いながらであったが、途中からは、気持ち良く読み進む事が出来た。本好きには堪らない小説でした!

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紙の本

朗読が人の心にもたらす不思議な力。幸せな気分にさせてくれる一冊。

2004/12/20 02:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 心に溜まった埃を一掃するように、爽快で幸せな気分にさせてくれる作品。なんといっても、その天国の描かれ方がとても理想的で好きです。本書では、人間の寿命を「100歳」とし、100歳まで生きられなかった人は残りの年月を天国で暮らします。そしてその天国には、現世と同じようにちゃんと国も町もあり、商店街があり、本屋があるのです。本当に天国が存在するなら、こんなところであればいいなと思いました。

 不思議な老人にスカウトされ、天国の本屋でアルバイトをさせられることになった主人公のさとし。そこで得られたのは生きている実感と歓び、恋心。ある日彼は、男の子にリクエストされ絵本を朗読してあげるが、この朗読が思いがけず評判となる。日に日に、彼の朗読目当ての客が増えていくが、ただ一人、同じ書店員のユイだけは彼の朗読を決して聞こうとはしなかった。

 本には、黙読、音読、そして朗読といろんな読み方があります。本書では朗読の持つ力、素敵さがありありと伝わってきます。朗読には人の心に働きかける不思議な力があるのですね。朗読が聞く者の心にどれだけの作用をもたらすかなんて、今まで考えてみたことさえなかったような気がします。読後は、誰かに本を読んでもらいたくてたまらない気持ちになりました。人に読んでもらうと、きっと自分で読んだ時とは違う別の感動があるに違いありません。それを感じてみたいのです。大人になると誰かに本を読んでもらう機会などほとんどありませんが、一番お気に入りの本を持って朗読してくれる誰かを探しに行きたくなります。

 すっきり綺麗にまとまっていて、読みやすく、洗いたてのシャツのようなとても清潔なイメージ。やわらかな挿絵も素敵です。そして何よりも人の心を温かにしてくれる本というのはやっぱり素晴らしいと思います。読書の醍醐味を味わわせてくれるそんな作品です。

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紙の本

天国よいとこ一度はおいで…

2004/06/30 18:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 就職活動は全て失敗だった。意気消沈してコンビニで週刊誌を眺めていた「さとし」の側にアロハシャツを着た得体の知れない老人が寄って声を掛けてきた。無視してその場を離れようとするさとしは腕をつかまれ、気を失ってしまう。…さとしが目が覚めたところは天国の本屋の倉庫だった。ここでアルバイトを命ぜられたさとしは不本意ながらも働き始めるのだった。本屋には他に二人の店員とユイという女の子のレジ係が居た。さとしは徐々に本屋が気に入り始めると同時にユイに恋をしてしまうのだ。

 天国ってこんな所だったんだ、うれしいぞ。まあ、影響がないので内緒で明かしますが、現世の寿命は100歳と決まっているらしいです。天国の様子は全く現世と同じようで、例えば現世で20歳で亡くなると天国で20歳から始められ100歳まで生きる事になります。80歳で亡くなれば後20年天国で過ごせます。つまり天寿は現世プラス天国で全うする事になるのです。その上良いのは天国では亡くなった歳のまま歳をとらずに残りの人生を過ごせます。100歳で天寿を終えると記憶を消され赤ん坊としてまた現世へ戻るそうです。現世で100歳を越えたものは無くなると直ぐに赤ん坊として戻るのです。そして、今回のように短期バイトのような形でたまに現世から連れてこられるらしい。何はともあれ、嬉しいシステムじゃありませんか。(^_^)v

 しかし、なんです…やはり、現世で悪い事をした者は地獄なんでしょうね。まさか、同じシステムで100年を分け合っていたりするとコワイです。その上、100年経つと生まれ変われるのは人間以外のものだったりしたら…、おおっ、こわっ。遅くはない、やはりまっとうに生きないとね。そうそう、現世へ戻ると天国での記憶は全て消されてしまうわけですが、恋をしてしまったさとしは現世へもどってユイと出会えるのでしょうかね? ああ、胸が痛むな〜〜

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紙の本

天国で蘇った奇跡の一冊

2002/12/12 15:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨年、新刊発行点数は八万点を越えたらしい。この五年、売り上げ減が続く中、新刊は追い立てられるように増えている。印刷物以外のネット上でも様々な言説が沢山、飛び交っている。それを加えるならば、驚くべき言葉の塊が市場に満ち溢れている。「地上の本屋」の店頭に並んで勝負させてもらえる本はほんのわずかである。「天国の本屋」は一昨年の暮れに一万部で刊行発売されたが、売れ残って今年の7月断裁予定だったらしい。よく勘違いすることであるが、この業界の流通システムは本屋から返品された本は定価通りに又、再利用されるのです。行ったり来たりするわけです。商品としての資産価値は何の変動もないわけです。税の対象になります。その流通の血管を切ってしまうのです。断裁は死刑の宣告なのです。

 だが、盛岡の書店店長が本を読んで感動し、店頭から「奇跡の復活」のドラマが立ち上がったのです。8月に増刷され、11月には韓国や中国で翻訳出版が決まったらしい。映画化の計画も進んでいると言う。
 
 毎年、一千軒以上の【地上の本屋】が消えているのに【天国の本屋】は現場で働く書店員たちに癒しと力を与えたみたいである。そんな不思議な物語に魅かれて、この本を手にとったしだいであるが、開いた途端、横書きに驚いた。もし何の先入観もないなら、このまま読み続けなかったと思う。オモロイはずだと、自分に言い聞かせギアチェンジする。そして、知らぬ間に感情移入してしまったのです。
 30年ぐらい前、私の友人が児童書の専門店を始めました。店主は劇団員だった経験も生かして、週末は店内で朗読のパフォーマンスを行った。そのことを想い出したのです。
 この本のあらすじは紹介しない方が良い。真っ白な気持で読んで欲しい。

 『泣いた赤おに』と『さいごの戦い(ナルニア国ものがたり7)』をお子様のいらっしゃる方は読み聞かせしたくなるのではないかなあ。こんな声のクリスマスプレゼントもいいかも。八万点の新刊の山の中に埋もれた宝物はどのようにして見つける事が出来るのだろうか?
 

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紙の本

あてはまる人はぜひ読んでみて下さい

2002/10/01 01:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本は好きですか?
思い出の本はありますか?
本を読んでもらうのは好きですか? 朗読するのは好きですか?
天国はあると思いますか?
人は生まれ変わると思いますか?
「自分が本当にやりたいことはなんだろう?」と悩んだことはありますか?……

 どれかひとつでも答えが「Yes」ならば、この本を読んでみて下さい。
いとおしく思える本がまた一冊増えることでしょう。

 さとしが『天国の本屋』、「ヘブンズ・プックサービス」で朗読した本『泣いた赤おに』『ナルニア国ものがたり』は「キーパーソン」ならぬ「キーブック(ブックスと言うべきか)」となっています。
子どもの頃に読んだのを思い出して、懐かしくなりました。また読んでみようと思います。

 挿絵は松久淳さん、田中渉さん、どちらの手によるものなのでしょうか。
とても良いですね。効果的に挿入されています。

 これは横書きの本なのですが、わたしとしては小説は縦書きで読みたいという気がするのです(「古い」のかもしれませんが)。これが唯一の難点です。

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