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商品説明
水柿君33歳。のちにミステリィ作家となるが、いまはN大学工学部助教授である。いつしか自分の身の回りで起こる何気ない細やかな不思議を、妻須磨子さんに披露するようになっていた。新シリーズの第1作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 博嗣
- 略歴
- 〈森博嗣〉1957年愛知県生まれ。某国立大学工学部助教授にしてミステリィ作家。著書に「すべてがFになる」など。
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紙の本
心弾む森ワールド♪
2003/01/12 19:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hip - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むとどう頑張っても森博嗣、作者自身のことを思い浮かべずにはいられなくなる。それは水柿君が作者そのままだからである。
この本の楽しさはミステリーではないことをミステリーと言い書いているところにあると思う。
この本は森ファンならばまさしく楽しく読める本であろう。知らない人でもそこそこは楽しめるが、全体を通して楽しみたいのであれば「I Say Essay Everyday」シリーズを読むことをお薦めする。
紙の本
ミステリアス・エリアそれは大学だ!!
2002/06/16 19:24
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投稿者:ふーにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語の語り手・水柿君はN大の助教授である。後にミステリー作家になる彼の日常が語られるこの物語、フィクションである。M大助手からN大助教授となる〔おまけに助手になってすぐに結婚した〕水柿君の経歴が、また、その専門分野が作者・森博嗣にそっくりであっても、水柿君が物語の中でフィクションだと力説している限り、そうなのであろう。
その水柿くんもなかなかのキャラだか、彼の周囲にいる大学の教員や学生たちもユニークである。例えば水柿君の上司の教授、非常にお酒が好きで、M大にいた頃に通い詰めていた飲み屋は「俺の飲み代でこの店はもっている」と豪語していたが、教授が転勤でN大に行った後、本当にその店は潰れてしまったとか。
そんな彼らの日常にはいろいろとミステリアスな出来事が起こる。ホテルのフロントホールに散らばる梅干の種の怪、海に鉄筋を突き刺す謎の集団、大学敷地内に現れたミステリーサークル、大学の試験会場に現れる変な人たち…。人が死にはしないけれど、ミステリーである。
人が死なない話はミステリーではないと思われる方は、この物語を変わった人たちが右往左往する大学の内情を描いた「動物のお医者さん」森博嗣版だと思って読まれた方が良いだろう。これプラス夫婦生活の大変さも描かれた森ワールド、ファン必読!!
紙の本
ミステリ作品としてではなく(笑)
2002/05/29 12:07
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投稿者:もくもく - この投稿者のレビュー一覧を見る
森ミステリファンの私としては、彼の著作の中でかなり好きな部類に入るこの作品。エッセイなのかな? エッセイ度80%、ミステリ度20%ってとこでしょうか? 本格ミステリファンにはちょっと不満かもしれないけれど、森ファンなら大満足でしょう! いかにも、ファンサーヴィスという感じです!
登場人物は水柿君33歳(推定:モデルは森博嗣自身)。のちにミステリィ作家となるけれど、いまはN大学工学部助教授。それから、妻須磨子(推定:森博嗣の奥さんささきすばる)さん。身の周りで起こるミステリな出来事(これがくだらない!!>笑)を解明したり、水柿君のミステリ論が披露されたり、この二人の生活は、実際の森博嗣とささきすばるの生活???とか思うとこれまた楽しい!
にしても、森博嗣はほんとうにはば広く色々とかいてくれますね。エッセイだって面白いし、ミステリにとどまらず、最近は純文学ぽいものまで書いている(スカイ・クロラとか)! また今年は絵本の出版の予定もあるとか。う〜〜〜ん、ますます楽しみです。
紙の本
森博嗣風味の“笑説”
2001/03/31 13:11
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投稿者:今村直也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣は、犀川・萌絵シリーズを始めとする緻密で硬質なミステリィ作品を書いてきたが、この『工学部・水柿助教授の日常』においては、その性質を今までにはない面白い方向へ存分に発揮させている。
読み始めると、普通の森博嗣作品とは全く違う文体に驚かされるが、ひとことで言って、「面白い」。文体はやや脱力気味ともとれるほどだが、森博嗣らしい、その脱力具合が「緻密で硬質な」感じがする。
森博嗣いわく、「これがいちばん面白かったと言われると少々脱力してしまう」とのことだが、何のことはない、脱力の仕方にいつもの森博嗣の味がはっきりと出ているのだ。
紙の本
最高傑作かも…
2001/02/03 05:25
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投稿者:ずきたく - この投稿者のレビュー一覧を見る
手に入れたのは年末だったけど、今年になるまでとっておいた作品。二十一世紀最初の本にしてもよかった(ちょっと後悔)。
期待してたような内容ではなかったけど、期待してた以上におもしろかった。ノンフィクションのようなフィクション。
森博嗣が描く日常の謎、という楽しみ方より、森博嗣の「どすこい(仮)」という楽しみ方が正解。ネタ帳としても使える。
紙の本
楽しい、森家の日常(笑)?!
2002/07/26 12:39
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
森助教授自身を解体する?、エッセイなミステリ(笑)
地の文章にまったく客観性が感じられないという斬新な視点(〜本文より)で綴られる、限り無く
ノンフィクションに近い(?)、フィクションなミステリ。あまりにも実在の人物を彷佛とさせる(笑)、
水柿助教授と妻の須摩子さんの日常生活。穏やかな毎日って結構ミステリですね(笑)。表紙のイラストは
「森助教授」が一目で決めたという幻想的で味わい深いもの。
「すべてがEになる」の日記シリーズを補完する(?)貴重なミステリですね。かなり好きです♪
紙の本
身近な楽しさ
2002/06/06 07:45
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投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣だけれどミステリーではなく。水柿助教授が主人公だけれど、まるでそれはご本人(森博嗣)のような。そんな短編エッセイ集。
ライトな、そのテンポと書き方は自然と顔をにやつかせたり、自分の身の回りの光景を思い出させたりして、一気に読める。森博嗣ファン以外の人にも読んでもらいたい、文字と話の面白さが詰まっている1冊。
紙の本
助教授の日常?
2002/02/25 22:53
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投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯のコピーは『全国の助教授ファンに捧ぐ』。森先生の犀川シリーズだとか、有栖川先生の某シリーズだとかのファンは思わずここで立ち止まってしまうのでは?という的確な誘い文句(笑)
そして内容も、毎日講義で顔を見ていてもイマイチつかめない大学の先生の実態についてちょっとは分かったような気分にさせられるフィクションともノンフィクションともつかない本だった。作中で語られるカンニングについての話など、脱力感のある笑いを誘われるが妙に実感がこもっている。
作中の水柿さんは大学助教授で、作者の森先生も同様。ということは助教授の頭の中ってこんな感じ!? と思ってしまうのが読者というもので…。実際のところは謎のままですが、とりあえず楽しく読めました。
紙の本
工学部助教授の理想と現実、この作品は著者の限りなく現実に近い、紛れもないフィクションなのだ。
2001/03/25 00:53
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投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣氏の新シリーズ、氏のいつものタッチとかなり違うなぁと思って読んでいたが、それもそのはず幻冬社の「ポンツーン」という冊子に連載になっていた短編をまとめたものだったのだ。そうか、それならこういう「かるーい」短編集も納得、しかし、中のエッセンスは相変わらず興味深いことが多い。
工学部の助教授の日常を描いているのだが、それよりも森氏の個人的な生活を描いているという感じが漂う。エンターテイナの森氏のことだから筆に任せて面白おかしく書いているのだが、読んでいくと「これはどこかで聞いたことがあるなぁ」と思うようなエピソードが出てくる。そうかエッセイ(というか日記)で読んだのか、と氏の実生活に微妙にリンクさせてあり、この小説の一番の謎は「どこまでがフィクションで、どこから先がノンフィクションか(逆でも可)」ということであり、最大のトリックは「これが小説である」というただし書きに他ならない。ギリギリで勝負するからこそ、面白い(といっても面白く読めるのはかなりコアな森フリークであろうが…)。
この本の大きなセールスポイントとして装丁はかなりいいことがあげられる。最近買った本の中では瀬名秀明氏の「八月の博物館」と競うくらい。これはそういう意味でもかなりお薦めの一冊。「すべてがFになる」の犀川先生が森氏の理想だとすれば、本作の水柿くんは森先生の現実ということでしょうか、おっと、これはフィクションでしたね、フィクション。現実的な空想と空想的な現実、さて、その差はなあに?
紙の本
ノンフィクション・ミステリ?
2001/07/15 17:55
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投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はいつもの大がかりなミステリではなく、日常なのか非日常なのかわからない、エッセイのような小説のようなモノ。区別がつかないけれど、気付けば、森ワールドにどっぷり浸かっていて、相変わらずの切れ味の良い文とセンスを楽しめる。とある助教授とその周囲の人々の素敵でほのぼのした日常を、肩に力を入れずに読むことができる。寛ぎたい時にどうぞ。