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そして粛清の扉を
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 53件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.1
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/279p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-443101-X

紙の本

そして粛清の扉を

著者 黒武 洋 (著)

【ホラーサスペンス大賞(第1回)】卒業式前日の学校に女教師が血の戒厳令をしいた。人質の生徒を処刑し始めたのだ。周到な計画、警察との攻防。TV生中継の中、彼女は用意された身...

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商品説明

【ホラーサスペンス大賞(第1回)】卒業式前日の学校に女教師が血の戒厳令をしいた。人質の生徒を処刑し始めたのだ。周到な計画、警察との攻防。TV生中継の中、彼女は用意された身代金で「ゲーム」を宣言する…。第1回ホラーサスペンス大賞・大賞受賞作品。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

黒武 洋

略歴
〈黒武洋〉1964年埼玉県生まれ。一橋大学商学部卒。銀行勤務を経て、現在フリーの脚本・演出家。

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みんなのレビュー53件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

いやいやなかなか読めました♪

2002/07/31 01:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

幻冬舎と新潮社が主催で始めた、ホラー・サスペンス大賞の第1回
目の大賞受賞作品です。やはり1回目の受賞作が賞の基準になるの
でしょうから、楽しみに読みました。

荒廃した高校で教師をしている地味で目立たない亜矢子は、たった
一人の娘を暴走族絡みの事故で亡くした。卒業式の前日に、亜矢子
は教室を乗っ取り、生徒を人質にとり、一人づつ処刑を始める。綿
密に準備された計画は、救出を試みる警察の裏をかくものばかり。
身代金を時間内に準備するよう呼びかけた亜矢子は、さらにゲーム
をはじめる。

出版された当時に「バトルロワイヤル」と似ていると言うふうに指
摘された作品ですが、読んでみた感じは全くの別物。確かに問題作
ではあるかもしれませんが、エンターテイメント度の高さは十分で
しょう。一気読みできる作品だと思います。ただ、面白い作品なだ
けに、細かい粗が目立つのは事実。一番気になったのは文字を開く
か開かないかと言うことです。確かにパソコンやワープロで文章を
打つとつい難しい漢字を使ってしまいがちですが、その漢字をどう
いう風に使うかというのは、著者のセンスの問題だと思います。少
なくとも読者が読むのに苦労するような漢字や読みを多用するのは
あまり誉められたものではないと思います。それ以外では、事件自
体の伏線の貼りかたもなかなかだし、楽しめる作品だと思います。
しかし最近の文学賞受賞作って、続編を書きやすい終わり方が多い
ような気がするのは気のせいかな?

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紙の本

背徳的な爽快感

2001/07/09 19:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 気分がすっとした.

 普段,駅などで傍若無人な高校生に苦々しく感じている人は是非お勧めする.
 とんでもない生徒たちを集めた学級の担任教師が卒業式の前日に武装して教室を占拠する.そして,生徒たちを次々と殺していくのだ.この生徒たちたるや,それぞれ本当に殺されて当然のことばかりしつづけている連中なので,ころされるシーンには一種の爽快感が感じられた(仮面ライダなどで怪人が倒されたときの感覚にちかい).

 このあいだ,小学校襲撃事件があったこともあり,この手の話題はタブー視されているかもしれないけど,お勧めの一冊である.

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紙の本

いや〜、面白いエンターテイメント。カタルシス満載。

2001/03/12 16:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品を題材にして、教育問題がどうのこうと論評したりするのは、『バトルロワイヤル』を取り上げて「教育上問題だ」と叫んだ某議員と同じになってしまいます。だから、この作品を巡って教育の荒廃が問題だの、少年犯罪の被害者の救済が問題だのといった議論を展開するのは、恥ずかしいから止めましょう。

 あえて断言するが、この作品は教室を舞台にしたスプラッタ・ホラーなのだ。昔盛んに作られた『処刑教室』系のラインであると思えば間違いない。バシバシ極悪生徒たちが撃ち殺されていく様は、もう爽快。「むかつく奴」が粛清されていく様には、若干の罪悪感、自己嫌悪を感じつつも、カタルシスを感じざるを得ない。
 そういう作品なのだから、設定に無理があるのは百も承知。そもそも、中年の女性教師が片腕でマカロフを撃って、それがキチンと標的の額に命中するなんてことは、いくら訓練をしているとは言っても、相当難しいはず。だから、諸々の設定の非現実性に拘って、一々興ざめしていたら勿体ない。
 この作品は、一気に読み終えるエンターテイメントとして楽しむべきなのだ。しかも、それだけの筆力を備えた作品です、本当に。

 でも、実際の教育現場を知っている訳ではないが、亜矢子先生には、共感を覚えてしまいますね、やっぱり。

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紙の本

大人をなめんなよ

2001/02/17 19:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんでえ『バトル・ロワイアル』か?と思いつつ読むとあっさり裏切られる。確かに倫理的には問題作だが、エンターテインメントとして最高に楽しめるのだ。なにより主人公の地味な中年女性教師がめっちゃ強くて冷徹、というところがいい。怒れる弱者はコワイんだぞ。計画の緻密さ、家族の描写も冴えている。随所にミステリー的に面白い仕掛けがあってすごい。文章の細かいところや、アンフェアな箇所も気にならないではないけれど一気読みをお薦めする。次作がとっても楽しみな作家が誕生した。

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紙の本

過激さと楽しさと

2001/02/09 00:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひで - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代日本における教育の荒廃は、誰が見ても確かなことであろう。その背景には様々なものがあろうが、教育という国の根幹ともいうべき点が崩れているこの国の将来に疑問を抱かずにいれない、それは確かなことである。そんな中で生まれた本作は、誕生するべくして誕生した、そんな小説なのかも知れない。
 娘を暴走族によるひき逃げによって殺された一人の高校教師、亜矢子。彼女の勤める高校は、異常なほど荒れ果てていた。そして卒業式を迎える前日、教室に入った亜矢子には、いつもの気弱さはなかった。そして彼女は一言、生徒たち全員が人質であることを告げる。そんな彼女に逆らった一人の男子生徒は、ナイフで首をかききられ死亡する。彼女は、そんな生徒たちが犯した悪事を次々に明かしながら、生徒を処刑していく。そんな学校を囲む警察隊。彼女の出した条件は生徒の身代金要求だった。全国民の見守る中、果たして彼女はどんな道をとるのだろうか。
 昨年話題となった『バトル・ロワイヤル』には、功罪様々な見方があるだろうが、一つ本作のような作品が世に認められるきっかけを作ったという点では、評価すべきであろう。ただし、本作と同作との類似点については薄いと見るのが妥当であろう。『バトル…』は中学生が殺し合うという内容の過激さとは裏腹に、伝えたいことはその反対にあるという逆説的な表現方法をとっていた。
 しかし、本作の場合教師が生徒を殺害していくという行動は、そのままストレートに我々読者に伝わってくる部分がある。と同時に、結末での逆転劇やサスペンス性抜群のストーリー展開など、あくまで娯楽小説であるとのスタンスもまた確かなものとして感じられる。
 その展開は、疾走感に満ち、緊張感にあふれ、そして意外性に満ちている。確かに至らぬ部分もあろうが、非常に楽しく読める作品である。内容の過激さと楽しさ。相反するような両者が一つの作品に混在する本作を、ホラーサスペンス大賞の記念すべき第1回受賞者に選んだ選考委員の眼もまた誉めるべきなのかも知れない。

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紙の本

一箇所だけ、アンフェア

2001/01/28 20:26

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばいきんまん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品の魅力は、何と言ってもリアリティを無視した設定にある。うだつの上がらぬ、気弱な中年女教師が、テロリストに変貌して大活躍なんて、あり得ると想像するほうがおかしい。

 もちろん、著者は読者がそんな読み方をするのは百も承知だ。小骨がノドに引っ掛かったような違和感を読者は保持したまま最後まで読まされてしまう。そして最後は赤川次郎得意の「あれ」で終わらせる。で、「あれ」の解明のために続編が書かれるようだ。うまく逃げたな(笑)

 ただ一つだけ苦言がある。一箇所だけ明らかなアンフェアがあるが、これは簡単に処理できるはず。いかにも映像作家が書いたと思える文体をミスリードのテクニックにして成功しているのに…… これは編集のポカミスだ。次作ではないように頼みます。

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紙の本

社会の規範なんてぶっ飛ばせ

2001/01/28 14:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:上六次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大人の責務とは何であろうか。仕事を通じて社会と係わり、貢献していくことかもしれない。家族を作り、養い、守っていくことかもしれない。ただ、大人として社会の常識や習慣から逸脱することなく、世間から冷たい視線を浴びないような行動をとることは最低の義務かもしれない。
 本書では冴えない女教師である亜矢子が生徒を人質にとり学校にたてこもる。動機は今まで自分をないがしろにしていた生徒の対する復讐なのか。それとも身代金目当ての犯行なのか。学校、警察、マスコミ、生徒の親達を巻き込み進んでゆく。
 教師が生徒を人質にし、殺害するなど許される行為ではない。ただ、私たちは教師が教え子を殺すという行為に過剰に反応してしまう。それは教師とはこういう存在でなければならないという規範からはずれてしまっているからである。敢えて社会の規準に挑戦したことで読者は嫌悪感を抱くかもしれない。だが、本編では緊張感を高めるのに効果を上げていると言える。
 教師が生徒を人質にしてたてこもる場面から結末まで疾走感をもって読み進めることができる作品である。さらに挿入されている事件関係者、特に人質の親たちの対応が事件の異常性を高め、物語の幅を広げている。不条理な状況のなか、立派な大人であるはずの親たちが犯人からの要求に見せる反応や行動は人間の弱さを見せつけてくれる。
 大人の世界や社会を成り立たせている規範など頼りないものかもしれない。

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紙の本

過激か否か

2001/03/22 19:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 話そのものは面白くて、ラストもぼくは後味が悪くないとは思いますが不満な点を二つほど。
 殺す教師にしても殺される生徒達にしても、思い入れがないのでそれぞれの殺害に対して心が動かされなかった、ということ。生徒の犯した悪いことというのがデータとして与えられるだけで取って付けたような印象しかなく殺されても衝撃度が薄いような気がします。ただ、この内容に対して過激だと思えなくなってしまっている、ということになりますけど。
 小説の語り手が、登場人物の行動について論評を加えているのが少し押し付けがましく感じました。語り手が教師の言動について肯定的で、生徒達に対しては否定的な表現を多用するのも効果的でないように感じます。

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紙の本

高校女教師と生徒達の闘い

2001/02/18 21:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校の女教師が卒業式の前日、自分のクラスの人間を教室に閉じ込め、一人ずつ殺し始める。動機は物語の一番初めに説明されている。だからといって、生徒に無視されていたような弱い女教師がこのような行為ができるほどの変化をいかにして遂げたのか、まったく分からない。最後にやっと説明が行われ、話としての辻褄はあうのだが。
 『最近のガキどもの行動に不満な大人に贈る』というような宣伝文句につられて読む。たしかによくぞやってくれた、という面もあるが、あまりにも簡単に人を殺しすぎ。一応、殺される対象がどのような人間であるのか説明されてはいるのだが、それにしても非現実的。今時の高校生あたりの感想を聞きたいものだが、ここにでてくる生徒達のように何にも感じないのか。
 リーダ格の生徒の三人。前半多少の存在感があり、何かやってくれるのかと期待をもたせるのだが。

蛇足:やたらと漢字を使いすぎの上に、用語の使い方が多少おかしい。P.178、そこはかとなくカメラマンの名前を口にした。P.232、全身に蔓延る悪寒。

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紙の本

復讐はごもっとも。だけど残る後味の悪さ。

2001/07/17 11:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉野桃花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「バトル・ロワイヤル」とよく比較され評された作品であるらしい。でも。大量に人が死ぬってところが同じだけで、全く違う物語だ。私には、ほとんど共通点は見られなかった。

 これは復讐の物語である。最近の犯罪は、加害者自身、それを犯罪と認識してないケースが多いように思う。罪を犯してしまった、というよりも、マズったな、どうやってこれを切り抜けようかな、という感じの反省の弁。厚かましく、自らも何かの被害者のような理屈をこねて、罰を逃れようとする姿勢。やむにやまれず犯してしまった、というような後ろ暗さが全くないのだ。
 私だってこんな奴らは許せない。正直言って「お前が死ね」と思うこともしばしばだ(言葉悪いですね。ごめんなさい)。
 この物語では、そういうのうのうとした奴らを、スカッと殺してくれるのである。そりゃあもう、バシバシと。しかし、そこで私が「よっしゃ! やれ! もっと!」とワクワクしたかというと、それは違うのである。なんだか嫌な気持ち。我ながら戸惑うほど、妙に重苦しい気持ちになった。
 「こんな奴、殺されて当然でしょ?」「ロクでもないこといっぱいしてるんだよ?」
 だけど、藁人形のごとく次々と撃ち抜かれていくのを、とても正とは受けとめられないのであった。
 「北斗の拳」の悪役がやられるのには「ざまーみろ!」と素直に楽しめたのだけど、何故これは楽しめないのか。それは復讐者が普通の人間だからなのかもしれない。ケンシロウのように、超越した力を持つわけでもなく、生まれながらに闘いの宿命を持っているわけでもない。
 家族を失った悲しみと加害者への憎しみだけに自分を集中させ、無理矢理に冷酷な殺し屋になっているのである。その無理の部分が切なく、単純に仕返ししてスカッと、とは感じられないのではないだろうか。復讐なんてものは、そう簡単に背負えるものではないのである。

 物語の構成のことを言えば、もっと書き込んで欲しかった部分がある。ごく普通のおとなしい女性教師が、突如コマンドーになって復讐におよぶのだけど、その豹変する過程と、どうやらその後ろにあるらしいある組織のこと。
 作者は「復讐(あるいは私刑)もありではないか。被害者は泣き寝入りのように成り行きを見ているしかないのか?」という問題を投げかけていると思うが、その復讐側の状況や事情をもっと詳しく明らかにすると、テーマが際立ち面白くなったと思う。

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紙の本

TV報道的な紋切り型

2001/03/17 06:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:OK - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これはちょっと読むのがきつかった。諸兄の指摘するように無駄な漢字変換・アラビア数字がいちいちひっかかるせいもむろんあるけれど、全体的にいかにもTVの報道番組を見ながら思いつきました、といったかんじの陳腐な論点の連発でげんなり。地味な中年教師が突如不良少年たちを圧倒する戦闘能力の「ハイパー女教師」に変貌して、TV報道からそのまま抜き出してきたような「いまどきの凶悪な若者」たちを成敗しはじめたとしても、双方ともどうせ何の切実さもない紋切り型の絵空事なんだから、全然どうでもいいんじゃないの。これはカタルシスでもスキャンダルでもなんでもないと思う。それでいて警察の対応や身代金交渉(さすがにいくつか興味深い点もあった)なんかは比較的リアルな路線で進めようとしているのが不釣合いな印象だった。
 たとえばベン・エルトンの『ポップコーン』みたいに、犯罪者がTVの言説の受け売りを連発すること自体が作品世界を象徴したものになっている、という態度の創作もありうるのだけれど、この小説にそのような工夫はほとんど感じられずじまい。あと、(これは単に近頃国産のミステリー/サスペンスをあまり読んでいなかったせいかもしれないけど)行動や描写で伝えるべき情報を地の文で解説しているのがやたら目について、これは三人称多視点の小説の書法になっていないのではないかと思えてしまった。

http://members.jcom.home.ne.jp/kogiso/

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紙の本

これはホラーでもサスペンスでもない?

2003/04/01 14:03

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:月猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書評を読み、評価を読み、手に取った。
一読して、投げ捨てた。

教師が娘を殺されて、世を呪い、復讐する。
レベル的には殺されていく生徒たちと何ら変わらない。
ただ、いくら鍛えたところで、超人にはなれはしない。
読みつつ、脳でも触っているとか書いたほうがよっぽどリアルだと思った。

唯一有効な断罪者に陶酔し、データを読み上げ殺害していく。
結局は自己満足の極みを文体にしているだけで、ただの大量殺戮。
データの読み上げで自分を正当化。失うものがないからなのよとヒロイン気質。
分析するには面白い素材だが、何処かの独裁者のほうがよほど可愛い。

突出している高校生の凶悪部分のみをクローズアップし、情報の欠如から来る判断力の低下をモノの見事に体現しているところは見物だが、あまりにもすべてにおいて軽い。
文体も内容も。工業地帯の海に浮かぶ得体の知れない汚物のようだ。まとわりついて離れない。
【大人だから】という免罪符をかかげ、「しょうがないのよ」という人たちも、昔は同じ【子供】だった。
自己満足が行かないから、弱いものを虐げる。その弱いものが逆らうのは、潜行した部分で【許さない】と思うのだろう。

すかっとする。
そんな気持ちには到底なれない。
それは対峙するモノたちが妖怪のようだからかもしれない。

ただ、その妖怪はいつの世代も何処にでもいるということなのだろうか?

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紙の本

ミステリーコーナーより

2001/02/05 17:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:西上心太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「あなた達は、人質なんです」
 モラルが欠如した生徒が群れ集う、私立法厳高校3年D組。その29人の前で、中年の女教師近藤亜矢子は宣言した。誰もが悪ふざけと思ったが、突っかかっていった2人の喉をサバイバルナイフで切り裂き、マカロフでさらに2人を射殺した後は、冗談と思うものは誰一人いなかった。亜矢子は教室を完全に制圧し、学校を取り囲んだ警察に、前代未聞の要求を突きつけた……。
 新潮社と幻冬舎が共催した第1回ホラーサスペンス大賞の受賞作である。罪の意識もなく無軌道な行動を取る若者たち、そして加害者の人権に篤い法体系。この物語を貫くのはそのような現実に対する被害者側の憤りであり、それを極端な形で具現化したのが亜矢子の行動である。あえて一方的なスタンスを取ることで、読む側のモラル意識を激しく揺さぶるのだ。
 また作品のテーマを別にしても、予想のつかないヒネリの利いたプロットに加え、警察やマスコミの行動に関するディテールもきっちりと描かれており、第1回の受賞に恥じない一級のエンターテインメントに仕上がっている。ともあれ今年の話題をさらいそうな問題作である。 

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2004/10/03 19:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2004/10/08 02:59

投稿元:ブクログ

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