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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2001/01/19
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: ブルー・バックス
  • サイズ:18cm/269,4p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-257315-6

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記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

著者 池谷 裕二 (著)

記憶力の秘密が解き明かされる! 神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最...

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記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

税込 1,078 9pt

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商品説明

記憶力の秘密が解き明かされる! 神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。 著者からのメッセージ「記憶は未来の自分に贈るメッセージです。本書では、驚くほど巧妙な記憶のメカニズムが皆さんを待っています」


記憶力の秘密が解き明かされる!
 神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。
 著者からのメッセージ「記憶は未来の自分に贈るメッセージです。本書では、驚くほど巧妙な記憶のメカニズムが皆さんを待っています」【商品解説】

目次

  • 目次
  • 第1章 脳科学から見た記憶
  • 第2章 記憶の司令塔「海馬」
  • 第3章 脳とコンピューターはどちらが優秀なのか?
  • 第4章 「可塑性」――脳が記憶できるわけ
  • 第5章 脳のメモリー素子「LTP」
  • 第6章 科学的に記憶力を鍛えよう
  • 第7章 記憶力を増強する魔法の薬
  • 第8章 脳科学の未来

著者紹介

池谷 裕二

略歴
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。東京大学大学院薬学系研究科教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求をつづける。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞などを受賞。本書のほか主な著書に『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』(ともに講談社ブルーバックス)、『脳はなにかと言い訳する』(新潮文庫)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)などがある。

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みんなのレビュー150件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

記憶の脳内メカニズム研究の最新の知見を含んだ入門書。おすすめ。

2001/04/02 11:42

10人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 池谷裕二さんとは大学、大学院を通じての同僚なので、その分差し引いて読んでほしいが、この本は記憶に関する神経科学の最新の知見を興味深く読ませてくれる良い本だ。
 まず、構成がよい。海馬が記憶に重要であることから始まって、最新の知見を散りばめ、スクワイアやタルビングの心理学的枠組みへとつなげる。エピソード記憶と意味記憶の関係とかは本当はいろいろややこしいのだけど、うまいことストーリーが流れている。教科書丸写しではなくて、よく消化してから書いている証拠だ。このあとに神経細胞、シナプスについての記述があって、LTPとは何かが説明される。いきなり本の最初から神経細胞の説明に入ったらうんざりだから適切な構成だ。そして6章の「科学的に記憶力を鍛えよう」に入っていく。
 そしてこの6章が面白い。実際のところ、ここで書かれていることは先述のエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶などの枠組みを使った話であって、「最新脳科学が語る」というほどのことではない。けれども池谷さんの経験と信念がにじみ出た人間味あふれる文章になっていて魅力的だ。たとえば、「どの科目でも優秀な成績をとることができる学業の優れた人は、一つの科目すらもマスターしていない人から見ると超人的な天才に見えますが、しかし、それは生まれつき頭がよいというよりも、むしろ、いろいろな科目の学習能力が相乗しあった結果なのです。(216、7ページ)」なんてのは家庭教師をしていた学生に教えてあげたいセリフだ。
 ツッコミどころを探してみた。ベートーベンの「運命」とシータ波の関係にはヲイヲイって感じだし、ヴィトゲンシュタインの「語りえぬものについては沈黙しなければならない」という言葉の捉え方はおかしいぞと思ったし、記憶力の累積の効果はいいけど生物にはS字カーブもあるぞ、とも思ったけど、この本の良さを損なうものではない。
 もう一点コメントしておくならば、7章の「天才ネズミ」や「記憶力を増強する薬」の可能性については私は懐疑的だ。老化などによる機能低下を抑えるようなものはありうるだろう。けれども正常な海馬全体に対する操作でできることは限られていると思う。神経細胞一つ一つがそれぞれに別の情報をもっていて、それが集団として働いているのが脳システムだ。これに作用を及ぼすためには、脳がどういう情報を扱い、操作しているかが明らかにならないとわからないのではないか、これが私の考えであり、私がいま生理学をやっている理由の一つでもある(ちなみに私は記憶の「再生」に関する研究をしているラボ(259ページ)に所属している)。まあ、とはいえ、歴史からすれば、メカニズムより先に薬が見つかるのなんてのはあたりまえだし(精神分裂症とレセルピンとか、他のほとんど全てについても)、面白いニュースを待ってます、というのがフェアな態度か(それでも正常からの増強ってのはね…アンフェタミンやプロザックをその例としてよいだろうか)。
 この本の重要さを一つ指摘しておかなければ。この本には2000年あたりの国際科学雑誌の報告がてんこもりだが、これらが日本語で紹介されている一般向けの本は私が知るかぎりこの本だけだ。しかも羅列的でない。題材の取捨選択と配置がうまいのだと思う。人やサルの研究に関する言及が少ないのは専門家としては不満だが、1冊の本に全てを詰め込むことはできないからちょうどいい線だと思う。
 この本は、新しい報告がどんどん出る分野を扱っているがゆえにそのうち古くなってゆくだろう。だから池谷さんにはあと5年たったらまたアップデートした本を書いていただけたらよいと思う。この本を記憶の脳内メカニズム研究の現状に興味のある全ての人に薦めます。

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紙の本

記憶の仕組みを知る

2016/02/24 15:24

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J.W - この投稿者のレビュー一覧を見る

記憶の仕組みを非常にわかりやすく解説しています。どう記憶力を強化すべきかの記述も仕組みに基づいているので説得力があります。

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紙の本

そうだったのか、記憶って

2005/12/30 22:36

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シバマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、引き込まれます。
池谷裕二さんが本で語っています。
読みやすい。近くで話しているかのような文章です。
内容も興味深い。
パブロフの犬の条件反射ってどうなってるの?
失恋しても新しい恋愛で忘れられる訳って?
勉強ってしも努力が報われないような気がするけど?
大人になると記憶力って低下するの?
など、日常の様々な疑問が明らかになります。

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紙の本

豊かな表現力と情熱が誘う最先端の世界

2002/06/03 09:47

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロレンツォ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新しい脳科学の出現を知ることができると同時に、新しい魅力的な著者の出現を知ることができる快著であると思う。
 第1章、タクシーの運転手の記憶力にかかる導入部が素晴らしい。著者の豊かな表現力と、高度な知識を一般向けにわかりやすく伝えようという著者の熱意が伝わってくる。この手の本には単なる知識の羅列や強い自己主張に終始する本が多いが、この本にそういったものを感じることはない。
 最新の、と謳ってはいるがこの本に書かれた内容もいずれ古くなり、他の著者に引用され、陳腐化する日が来ると思う。しかし、著者の情熱は古くならない。彼の熱さに引き込まれるように一気に読み通す快感を知るだけでも本書を手にする価値があると思う。
 なお、ハウツウ本のようなタイトルが内容に負けてしまっているために、実践的なテクニックが少ないと感じる読者にはPHP新書の「上達の法則」を読むと、本書で得られた知識と相乗効果を生むと思われる。こちらもお勧めしたい。

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紙の本

記憶の仕組みって知ってる?

2002/07/20 20:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:優樹O - この投稿者のレビュー一覧を見る

 記憶について書かれた本はたくさん出版されている。その多くは古い情報をもとにしていてありがちであまり面白くない内容ばかり。しかし本書は違う。最先端を走る若手の薬学研究者による最新のおもしろさにあふれる記憶の啓蒙書となっている。

 脳とコンピューターの関係や、脳と薬の関係など記憶に関する興味深い話題ばかりだ。記憶力に興味がある人にまず読んで欲しい一冊。

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紙の本

最新脳科学の神髄をみた気がします

2001/02/01 09:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆかりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近頃、記憶力が落ちたなあと感じていたので、本のタイトルに惹かれて気軽に購入してみました。しかし本書の内容はもっと深かったです。記憶のしくみは何か、そもそも人はなぜ記憶するのか、といった普段なんとなく気になっていた疑問に明解に答えてくれます。
 何より素晴らしいのは、ここ数年の最新の脳科学の成果がふんだんに盛り込まれていることです。しかも、親しみやすい身近な例をたくさん使って説明しているので、すんなり理解できます。最先端の神経科学を理解した(ような気になった?)という充実感に満たされます。そして、脳の世界をじっくりと堪能させられたあと、この脳の性質をいかにうまく利用して記憶力を鍛えるのかを科学的見地から解説しています。説得力120%です!
 私のように記憶力が低下したと悩んでいる年輩の方々だけではなく、受験を控えた学生さんや、脳に興味のある人に広くお薦めします。ホント読まないと損ですよ、これは。

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電子書籍

記憶のしくみに着目した科学的な記述のため信頼できます

2021/09/30 02:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ASPIRADORA - この投稿者のレビュー一覧を見る

テレビのニュース報道番組などでみいまやおなじみとなった池谷先生の
本です。
かなり前に出版された、高校生のための勉強法の本の新版ですが、
記憶のしくみに着目した科学的な記述のため信頼できます。
一度手に取ってみるとよいです。

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紙の本

初版から20年を経過しても古さを感じさせない内容。さすが池谷氏と思わせられる1冊!

2021/06/17 16:21

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

分かりやすい語り口で、テレビの情報番組などに出演される池谷先生による脳科学の基礎を切り口に”記憶”について詳しく述べた一冊。
この本、初版は2001年です。今から20年ほど前。当然、述べられている内容は現在からすると最先端ではないのかもしれません。ところが私が手にしたのは2020年の第51刷です!科学を題材にした新書で20年も読み継がれているというのは、最早これは教科書と言っても良いほどの定番と呼べる本ではないかと思います。
確かに読み始めると、記憶に関して読者の好奇心を刺激し、どんどん引き込まれていきます。記憶の種類や、記憶の仕組み、人間の脳とコンピューターとの比較など興味深い視点が次々と展開され、さすが池谷先生のベストセラーとうならされます。特に記憶に関してはテスト前に覚えなければならない事をすぐに覚えられなかったり、一度覚えたことを忘れてしまって困ったりと誰もが経験する事を科学的に説明されており、その説明が非常に腑に落ちます。いくつかの例を挙げておきます。
「なかなかすぐに記憶できない」→人間が目で見たりした事象を全て記憶してしまうと、脳の記憶容量がすぐに満杯になるため、何度も経験して重要なことだけを選択して記憶するようになっている(反復して学習するのはこのためですね)。
「歳をとると記憶力が落ちる」→物事を記憶するまでに反復する根気や、新しい物事に対する好奇心の衰えが記憶を阻害するだけで、記憶力そのものが退化しているわけではない。
「コンピューターの方が物事を正確に記憶できるので、人間の脳よりも高性能?」→ 生物が生きていく局面で、よく似た状況に過去の経験を生かすには、全く同じであることよりも、よく似た状況であることを認識することの方が重要で、より高等な生物の脳の方が記憶にあいまいさを含有している。
そして、学習とその効果については、比例ではなく幾何級数的な関係があると述べています。最初はなかなか学習の効果が実感できなくても、次第に累積(べき乗)の相乗効果が出てくるというもので、要は効果がなかなか実感できない期間中も継続して努力し続けると、後に累積で一機に効果が表れるというもので、”継続は力なり”を科学的に裏付けてくれる事実です。
脳科学の最新知識というわけではないですが、”科学的に”記憶力の仕組みを分かりやすく解説してくれている本書、さすが20年以上も読み継がれているだけのことはあるというのが正直な印象でした。

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紙の本

自分では

2020/04/20 17:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

記憶力は良い方だと思っていて、何年も前のことなど、よく覚えているので、全然覚えていない人々に腹を立てたりすることもあるが(コロナ禍の今2009年の新型インフルエンザのパンデミックを覚えていない人、そこから学習していない人ばかりな感じがして1人イライラした→今の事もたぶん自分は覚えている気がするが、忘れないようにここに記しておく)しかし、他人からしたら私は「つまらない事の記憶力だけ良い」らしい。なので、役に立つ方の物事の記憶力もつけていきたい。

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紙の本

記憶力を高めるという夢のような薬の研究をしている著者が贈る記憶を高める方法の書です!

2020/02/02 17:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、科学的な専門知識をわかりやすく教示してくれると好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は「記憶力」について書かれた科学書です。近年、科学技術の急速な進歩、特に神経科学の分野における目覚ましい革命によって脳の記憶について仕組みや構造が明らかになってきています。同書の著者である池谷氏は、記憶力を高めるという夢のような薬を研究されており、LTPやシナプス可塑性などの最新理論をわかりやすく解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介してくれます。これを読めば、私たちの記憶力が著しく強化できるかもしれません。

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紙の本

おもしろかった。

2013/11/27 19:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブラブラ太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

つい先日、寝るほど、頭にはいいというニュースが流れた。この本には、その話が書いてある。寝ると脳の細胞に隙間ができて、不要物を排出するというものだが。それ以外にも興味ぶかい話が一杯である。海馬は成長するーとか。一読をお勧めする。

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電子書籍

タイトルの「記憶力を強くする」具体的な方法について書かれているのは、結構後半ですが、

2021/07/23 11:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ただ、それまでに書かれた脳科学的な知見も、実践の部分と密接に結びついているので、なかなか面白い一冊です。

今は、一昔前と違って「脳は大人になってからでも鍛えられる」という考え方が浸透してきましたね。
ただ、子供の脳大人の脳との違いを見た時に、具体的に重要になるのが、加齢に伴い「意味記憶向き⇒エピソード記憶向き」へと変化するという話でしょうか。

あとは、コンピュータと比較することで、人間の脳の利点と欠点を考察している箇所や、実際の記憶力の伸び方は、勉強量に対して線形ではなく指数関数型だという記述など、「なるほど」と思わされます。

記憶力を高めるお薬の話は非常に目新しい話題ですが、やっぱり科学的には可能なことでも、医学とか生物系については、倫理的な問題がどこまでも付きまとってくるんですね…

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電子書籍

タイトルの「記憶力を強くする」具体的な方法について書かれているのは、本の後ろの方なのですが

2020/06/04 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る

それまでに書かれた脳科学的な知見も、実践の部分と密接に結びついているので、なかなか面白い一冊です。

今は、一昔前と比較すると「脳は大人になってからでも鍛えられる」という考え方が浸透してきましたね。
ただ、子供の脳大人の脳との違いを見た時に、具体的に重要になるのが、加齢に伴い「意味記憶向き⇒エピソード記憶向き」へと変化するという話でしょうか。

あとは、コンピュータと比較することで、人間の脳の利点と欠点を考察している箇所や、実際の記憶力の伸び方は、勉強量に対して線形ではなく指数関数型だという記述など、「なるほど」と思わされます。

記憶力を高めるお薬の話は非常に目新しい話題ですが、やっぱり科学的には可能なことでも、医学とか生物系については、倫理的な問題がどこまでも付きまとってくるんですね…

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紙の本

脳科学は記憶のしくみを明らかにしたのか?

2002/02/10 05:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Josh子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本について、最初は記憶術のノウハウ本だと思っていたのだが、実際は脳科学研究の解説書として書かれたものだった。記憶について、科学的な側面からきわめて理論的にまとめられているのだが、脳の神経回路などについての説明に多くのページが割かれており、退屈に感じる部分もある。しかし、科学実験を紹介したところでは、脳のある部分に針を刺して電気刺激を加えると過去の記憶を思い出すことなど、興味深いものも多い。
 なお、この本で紹介された記憶法は、とてもオーソドックスなものである。記憶の3か条としては、1.何度も失敗を繰り返して覚える 2.きちんと手順をふんで覚える 3.まずは大きく捉える、といったことがあげられている。そのほかにも年齢と記憶力の関係など、記憶力の向上を目指す人なら参考になる部分も多く、一読する価値はあると思う。

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紙の本

脳科学,神経科学,薬学などの視点でつづる記憶のメカニズム。科学的な記憶力の鍛え方に触れる意欲作

2001/02/26 21:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:高山 博 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 脳科学,神経科学など,昨今の生物科学の進展は目覚ましい。分子生物学の発展で,記憶のメカニズムが少しずつ,見えてきた。啓蒙書から専門書に至るまで,さまざまな書物が出版され,脳科学,心理学など,その扱い方も多種多様である。本書は,脳科学,神経科学,薬学の視点から,記憶の謎に迫ろうとした解説書。一般向けに書かれ,興味を持った人は,著者の研究に参加してほしい旨記すなど,科学研究の醍醐味を伝えている。
 8章構成で,まず,脳科学から捉えた記憶について解説する。主に,神経細胞の役割を記す。2章では記憶を司るうえで重要な働きをする海馬を扱い,記憶のメカニズムを考察。3章は脳とコンピューター比較を行い,シナプスやニューロコンピュータなどを眺める。4,5章において脳が記憶できるわけ,さらに脳のメモリー素子であるLTPについて記述。6章で記憶力増強の科学的なトレーニングに言及し,関心を集めよう。また,7章では著者の研究例が紹介され,記憶力を高める薬に触れ,最終章で脳科学の未来像を描く。
(C) ブッククレビュー社 2000

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