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紙の本
キリンビールにおける環境マネジメントの実際 (企業における環境マネジメントシリーズ)
著者 吉沢 正 (監修),キリンビール(株)環境保全活動編集プロジェクト (編)
ゼロエミッション・地球温暖化防止への取り組み、LCAに基づく開発への取り組み、ロジスティクスへの取組み等、第4回地球環境大賞、第1回アクションプラン大賞環境庁長官賞受賞企...
キリンビールにおける環境マネジメントの実際 (企業における環境マネジメントシリーズ)
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商品説明
ゼロエミッション・地球温暖化防止への取り組み、LCAに基づく開発への取り組み、ロジスティクスへの取組み等、第4回地球環境大賞、第1回アクションプラン大賞環境庁長官賞受賞企業の先進的な取組み事例を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
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環境マネジメントで産業界の先頭を走る企業の実践例。環境問題に対する経営姿勢にも学ぶところが多い
2001/03/18 22:16
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投稿者:花見 大介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業が環境対策に活発に取り組んでいるか,十分な成果をあげているかについて,経営トップの姿勢いかんが大きく左右することを本書は教えてくれる。換言すれば,企業の経営陣が企業の社会的責任をよく認識し,高い志を持つことが環境マネジメントを実践するうえで先決ということだ。その点,キリンビールは「リサイクル」とか「ゼロエミッション=廃棄物ゼロ」といった言葉が一般化する前から,歴代社長以下が環境対策に熱意をみせてきており,それが今日の環境優良企業につながった。経営の質の高さと息長い努力がうかがえる。
環境対策はコストばかりかかって収益には貢献しない,という考えが産業界にはまだ根強く残っている。「公害対策」のイメージが強いためかもしれないが,そう受け止める経営者がいたら,時代感覚を疑われよう。環境対策は方法いかんで生産・販売コストなどを引き下げ,業績向上に結びつく。ISO規格認定取得の足取りを中心とした第3章の記述が一例である。環境マネジメントが功を奏すかどうかは,社員一人ひとりにどう環境マインドを植え付け,高めていくか,日々実行していくかにあるが,それには全社員の意識改革が欠かせないことも本書を読めば瞭然である。
本書は日科技連出版社の「環境マネジメント」シリーズの第7弾目となる。環境社史とも読める。前6冊と同様,同業他社だけでなく,異業種の企業にもおおいに参考となる点が多々ある。豊富な事例紹介が本書の魅力のひとつだが,特に異業種企業にとって役に立つのは生産・物流・技術開発といった実際の対策・対応よりも,キリンビールの環境理念,活況コミュニケーション,環境会計など。とりわけ循環型社会構築へ向けての考えや取り組み姿勢を精読したい。
(C) ブックレビュー社 2000-2001