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六番目の小夜子(新潮文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2001/02/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/339p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-123413-2

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文庫

紙の本

六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 恩田 陸 (著)

六番目の小夜子(新潮文庫)

税込 637 5pt

六番目の小夜子(新潮文庫)

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書店員レビュー

ジュンク堂書店新潟店

何度も繰り返される、...

ジュンク堂書店新潟店さん

何度も繰り返される、誰もが経験する学校という舞台で
「小夜子」という存在を軸に展開される群像劇です。

フェアで扱うとしたら「処女作」「現代社会」
「青春小説」「日常にひそむホラー」というようなフェアで
扱いたい本です。

恩田陸さんのデビュー作でまだ稚拙な部分はありますが、
根底に、著者に筆を取らせた激しい物語の主旋律を感じます。

個人的には星4くらいはつけたいですが、相性の良し悪しが激しい作品だと
思いますので3をつけました。

分析したり推理するのではなく、主題を感じる物語。
物語の最後に答えはなく、結果のみが存在します。
美しい謎解きを楽しみたい方にはお勧めできません。

文庫担当 鴻

みんなのレビュー849件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

小夜子は永遠とともに

2010/01/06 00:05

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:談上圭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読んだ時、これは監視の制度だな、と思った。それこそが、「鍵」である、と。また、瑞々しい流れに、自らの学生時代を振り返りもした。そうして、つまる所、これはどこの学校でもありうるのだ、と結論づけた。小夜子はその名の通り、学校の闇の部分。闇を卒業するという学校制度にいつも深く組み込まれているのでしょう。大学生の二人に一人が実は学生を監視する学生だったりするのです。彼らは本当は社会人であり、それ故にドラマのモデルになったり、それ故に時折事件を起こす。それを、高校に引き直せば、と思うのです。みたび思うに、彼らは実に気紛れだった、と思います。とすれば、監視の学生だった者が、現に監視の学生を支援する、唐突に突き放したりとする。それが、野犬の不可思議な支援であり、加藤への訪問であったのでしょう。私は思うのです。眩暈とともに。監視の制度は一体いつからあったのだろうか?と。一体いくつのドラマや事件を現実に起こしてきたのだろうか、と。それは、おそらく学校制度の開始とともにあったのでしょう。そして、あり続けるのでしょう。ならば、小夜子もまた、と。

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紙の本

恩田陸氏の伝説のデビュー作です。

2017/09/18 08:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、1992年7月に新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズとして刊行されたもので、その後、大幅に加筆され、1998年8月に単行本として出版されました。ただ、この作品は恩田陸氏の伝説のデビュー作と言われています。ある地方の高校で「サヨコ」というゲームが伝統的に受け継がれ、それが代々、続いてきました。そして、今年は6人目の「サヨコ」が登場する年だったのですが、そこでいろいろな不思議な出来事が起こります。高校という閉鎖社会で、まだ社会的に未熟な高校生における、不可思議なストーリーです。

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紙の本

あの頃のもろもろの思い

2002/07/18 02:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み終えて、切なくなってしまった。思春期の頃、世界としっとり
融け合えなくて感じていた、さまざまな違和感や疎外感など、諸々
のことを否応もなく思い起こさせられて、怖いやらもどかしいやら
懐かしいやら、溜め息が出る。

ちょうど大学受験を目前にして、将来の見通しが不透明で、不安と
期待で揺らいでいた頃の、あの不安定さ……手が届きそうで届かな
いもどかしさ、何かが起こりそうで起こらないもどかしさ、意味が
ありそうでしかしそれが見えないもどかしさとか、そういったもや
もやしたものを、色々と思い出させられてしまった。

と云うような胡乱な記述の意味がわかる人ならば、きっとこの物語
に対する感度があると思う(^◇^;)。そういう人にオススメである。

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紙の本

曖昧な年頃の葛藤と成長

2003/09/19 15:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:戸隠かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この学校の生徒だけしか知らない秘密の言い伝え。
それは、昔、流行った「不幸の手紙」や「幸せの手紙」の類なのだが、
ちょっと違うところは、現実に、誰かが、あることを、しなければならないということだ。
それも人に見られてはいけないし、誰にも話すことはできない。
期待と好奇心と恐怖に心を支配される生徒たちを翻弄する、
伝説の人物と同じ名前を持つ転校生と、それを取り巻くクラスメイトの話。

というのがあらすじだが、ただのサスペンスではない。
秘密というのは、これだけ人を結束させるものかと感じずにはいられないほど、
高校生の心理をよく描いてあると思う。
たとえば。
高校生という年齢は、大人と子供の中間で、右往左往している。
どっちに転がれば良いのか、どう表現したら良いのか、
いろんな葛藤が頭を混乱させ、時には道を間違えることもある。
そういう時。
この小説にある「小夜子伝説」のようなものが、
思考回路を支配しているなら、これが戒めやすべり止めという役割になったりも
するのではないかと思うのだ。

しかし、この小説のよくできていること。
一時、流行った「リング」のように現実にある話かと錯覚してしまった。
ただのエンターテイメントのはずだが、どこかに、自分が知らないだけで、
存在しているのかもしれない。
それを思うと、ゾッとするのである。

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紙の本

高校生活の1年間って確かにこんな感じ

2002/01/20 16:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:文京太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰もが通り過ぎる、あの青春の1ページ。…そんな書き方をすると、少し恥ずかしいような気がする。だがそれは確かにあったのだと、思い出させてくれる。
 伝説の年に転校してきた、伝説の名前を持つ少女。小夜子。彼女を巡るうわさ、思惑、…友情。種を明かしてみれば、何だ、というような出来事もその瞬間には、確かにそれは重大で、不思議で特別な出来事。そんな高校生活の空気を見事に再現している。

 高校生活の一年間というのは、「ハレ」と「ケ」が日常の中に交互にたち現れる。それは日常においても同じだが、限られた空間の中で、決められたことをこなしていく日々というのは、それが何倍にも凝縮されている。この小説でいうなら、最大の「ハレ」の場は秋の文化祭であろう。しかし、そこへたどり着くまでに、丁寧な「ケ」の描写があるからこそ、そのクライマックスが生きるのである。そしてそれら一年間を通してはじめて、「小夜子」の物語は完結するのである。

 …と難しく書いてきましたが、面白さはピカイチ。私は夜寝る前にちょっとだけ、のつもりが、気がついたら読み終わっていました。夜に読むつもりの方は、寝不足を覚悟して読み始めてください!

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紙の本

恩田さんの素の響きを体で感じる作品。

2018/11/02 21:53

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

恩田さんのデビュー作だが,評価は真っ二つ。
恩田さん自身によるあとがきで知ったのだが,
単行本はすぐに絶版となり,ファンの地道な口コミで
文庫化された逸話を持つ。
文庫には大幅な加筆修正がされたというから,
どこかで単行本も読めないものだろうか。

裏表紙の紹介文もずれている。
「やがて失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め,
漆黒の恐怖で包み込んだ,伝説のデビュー作。」

最近,幅を広げようとして,いろいろな作家さんやジャンルに
手を出している。でも,ホラーだけはどうしてもダメ。
好きな人には申し訳ないけれど,極端な怖がり屋なので。
その私が書くから大丈夫。これはホラーじゃない。

それにしても,この作品のどこを捉えたら漆黒の恐怖と
評されるのか不思議。
さらに,あとがきで恩田さんらしいところは既に全部入っているとあった。
誰かの文章で,デビュー作にはその作家の全てが詰まっていると
読んだ事がある。真髄にはまだ遠く及ばないが,
少なくともデビュー作読破は,代表作読破と並ぶ
楽しさがあると感じている。

代表作は,受賞歴で見分ける方法しか知らないが,
必ずしもベストの作品が大きな賞を取っているとは限らない。
受賞後,さらに素晴らしい作品が発表される事も決して珍しくない。
作家さんの力量を完全に把握するのは無理である以上,
これは当然の結果だと思う。
賞は目安としては良いものの,これぞ代表作というのは
なかなか見分けられない。

これに対し,デビュー作は不完全な作品が多く,
アラが目立つ反面,心に響くものも兼ね添えているように思う。
自分に合う作家さんであれば,上手な作り込みが少ないだけに
共鳴しやすいのかもしれない。

六番目の小夜子,面白かった。不完全な部分はいっぱいあるが,
枝葉であり気にならなかった。もし恩田さんに興味があったり,
他作で何か感じられている人がいれば,ぜひ読んで欲しい。
読後,私は速攻で三冊を積読にした。
現在,楽しみ指数増加中。

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紙の本

六番目という冠がコワイ

2004/06/30 18:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

 地方都市の進学高の高校に津村小夜子が転校してきた。その高校では「サヨコ」という儀式というか言い伝えが古くから生徒達の間で引き継がれてきていた。普通は毎年卒業時に引き継ぐだけで良いのだが三年ごとにあるイベントとをしなくてはならないようになっている。今年はそれの六番目の年にあたるのだ。「サヨコ」の意味するところは何か? 津村小夜子は「サヨコ」なのか? 学校は不審な空気で徐々に包まれていくのだ。
…と、あらすじを聞いただけでも何かありそうなコワイ雰囲気でしょ。学校ってこんな事がまかり通っても不思議じゃない所ですものね。「サヨコ」の引き継がれるものや、引き継ぐルールなどはお読み下さい。二番目のサヨコは自動車事故で死んだそうで、その小さな名前を刻んだ石碑が校舎の隅にあるのですが、この石碑の裏に書かれた名前を読みとるとそこには「津村小夜子」と刻まれているのです。…コワイでしょ。花宮雅子と唐沢由起夫、そして関根秋の三人は何かを隠していそうな津村小夜子と得体の知れない怖さを感じつつ仲良くグループとして付き合い始めます。そんな中、関根秋は「サヨコ」の謎を調べ始めるのだ。

 学校の怪談などもあるように、古くから言い伝えなどがある学校は少なくないですね。教職者と生徒という、有る意味善意の人が集う場所であるはずなのに。また、先生を除けば大人になっていない青少年ばかりですから現実社会で起きるような凄惨な事件も起きるはずのない所です。そんな所に怨念のような話が伝わるのも不思議な事です。まあ、論理的に捉えるより、超常現象に一番興味を示す世代でもあるから不思議な出来事を当たり前の感覚で捉えているため流布しやすいのかもしれません。
 しかし、現在では引き継がれる話以上に学校内で凄惨な事件が起きたりしています。童心の残虐性は知識や躾が行き届かない、またはそれらが施されている途中ですから仕方ない部分がありますが、高学年に起きる多様な形態のイジメなどは幼児性が抜けていないと言う事なのか、または家庭に置いても学校でも改善されないまま来てしまった証なのか、人間性が全く見られない殺伐とした状況がそこからうかがえます。引き継がれる学校の怪談など鼻で笑われる現実の状況こそ怪談なのでしょうか。あと数十年後はどんな形の言い伝えが学校に残されるのでしょう?

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紙の本

戻れなくってかまわないけれど…

2001/08/17 20:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kama - この投稿者のレビュー一覧を見る

 若い頃がなつかしいとか、あの頃に戻りたいとか、友人知人が言うたびに、いつも心中「私は絶対戻りなくない!!」ってかたくなに思っていました。あの頃の私は自意識過剰のオバケ。いっつもピリピリイライラしているくせに、絶対それを悟られないように意地張って、クールなふりして…。ああ、思い出すだに恥ずかしい。
 それなのに、この本と来たら、読んでいるとやたらに高校時代の出来事が脳裏によみがえってくる。恥ずかしい記憶だと感じながらも、やたらと胸がキュンキュンなるのです。なんでかな〜?
 三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が選ばれるという奇妙なゲームの伝統がある高校に、ある日転校してきた美少女を巡って、この物語は展開します。
 こんなクールで全てに万能な女の子に憧れたっけ。でも一方で、ちょっとドジで可愛い女の子にもなってみたかった。実際には、どちらにもなれず、すねて辛らつな物言いばかりしていたしらけた女子高校生でした。
 二度とあんな恥ずかしい年頃には戻りたくない。本当にそう思っています。けれど、気づいてしまいました。戻りたくたって、もう二度と戻れないのだ、ということを。こんな当たり前のことが、この本を読んだことで、心にグサッと突き刺さってきたのです。つくづくアホな奴、と我が身を笑ってしまうのだけれど、もう二度と戻れないと思うと、荒削りなあの年頃の自分が、なんともいとおしくなってきます。
 この物語が、無気味で恐ろしいサスペンスとしての側面を持ちながらも、なぜか甘酸っぱい雰囲気を漂わせているのは、そんな昔の記憶をはからずもよみがえらせる力を持っているからなのではないでしょうか。
 サヨコのゲームをめぐって、何人かの、なかなか魅力的なキャラクターの持ち主である登場人物たちが織り成す高校生活を、次から次に現れる謎の数々にどきどきしながら、心行くまで味わってください。とてもさわやかな読後感をお約束します。
 でも、それでもやっぱり、私は二度とあの頃に戻りたいとはおもわないんだけどね。

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電子書籍

学園ホラーファンタジー

2017/11/03 06:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は学園ホラーファンタジーと言えるものだと思います。ミステリー仕立てではありますが、すっきりと解答の出る類のミステリーではなく、ホラー的余韻とでもいいましょうか、そういう「まだ終わってないよ」という暗示を残したままで話が終わります。物語の始まりと終わりに同じ描写が繰り返されているのが、その謎の余韻を強め、「繰り返される伝統」を暗示しているようです。
物語に登場する主人公たちはみな高校3年生の受験生。彼らが3年に進学した春に物語が始まり、夏・秋・冬と季節は巡り、また春になって卒業するまでが綴られています。友情・恋愛などの甘酸っぱい青春の要素がある一方で、生徒たちが自覚する暇もないままいやおうなく「受験」という大きな流れに巻き込まれていくやるせなさが浮き彫りにされ、その心の隙間にするりと入り込んでいく不気味な謎が微妙な均衡の不協和音を奏でながらクライマックスに向かっていくような印象を受けました。

好みにもよりけりだとは思いますが、私は最後まで夢中で一気読みしてしまいました。

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紙の本

吉祥天女

2016/11/16 19:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品を読むと吉田秋生のまんが「吉祥天女」を思い出すのでした。あれは怖かったー

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紙の本

印象的な本でした。

2015/03/29 12:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み直してもなお、新鮮さを感じる本でした。最近著者の本を読み直していますが、新たな発見があって楽しめます。小説を読んでいるのに、時折映画を見ているような気分にもなりました。学校という空間についての著者の描写が、印象に残ります。そして、学校という空間なら確かにありうるかも、と思わせる説得力があります。

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紙の本

学園もの

2015/02/08 23:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み進めていくうちに、だんだん恐ろしくなってきて、でもページをめくる手を止めることが出来ない。
効果的にピンポイントで太字が使われていたりして、背筋がゾッとする要素満載!!
基本的に学園ホラーものであるのだけれども、友情や恋愛などの青春の甘酸っぱい要素もきちんと入っていて、ただ怖いだけではなく、とても面白い物語だった。
定期的に読みたくなる本、という位置づけ。

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紙の本

二番目の「六番目の小夜子」

2002/07/17 18:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:17Caesun - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校生を主人公に据えた小説はなぜか文芸としてあまり評価されないようだが、
多くの作家がこのジャンルに取り組んでいる。どれも気軽に読めて楽しいし、
書き手によって学校の雰囲気が違っていて、当人の高校時代がうかがえる。

太郎物語 高校扁    (曽野綾子)  九月の空      (高橋三千綱)
海がきこえる      (氷室冴子)   平成トム・ソーヤー (原田宗典)
おいしいコーヒーの入れ方(村山由佳)  ぼくは勉強ができない(山田詠美)

 ただし、「ぼくは勉強が」の主人公については、「男に媚びてる小娘よりも、成熟した年増女の方が本当は価値があるのよ」というメッセージを背負わされた、作者のあやつり人形のようでいまひとつ現実味がない。高校生を描いたというより、高校生を使って作者の主張を描いたという感じだ。

 逆にこの「六番目の小夜子」は、その辺りにいそうな進学校の高校生をそのまま描写したような雰囲気がある。しかしその反面、謎解き物語としては半分破綻している。結局十分な説明がないままに物語は終ってしまう。高校生達のテンポの良い会話に乗せて、うっすらと漂う恐怖の核心に一歩一歩近づいていく、その過程に引き込まれてしまうけれど、終ってみるとちょっと消化不良の部分が残る。

 しかしそれでも、未完の作品と考えれば十分楽しめます。既に一度絶版になりながら、ラブコールを受けて大幅に加筆され、復刊した作品です。いわば二番目の「六番目の小夜子」ですが、再び作者の手直しを受けて三番目の「小夜子」が現れることもありうるのではないかと期待しています。

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紙の本

良質の学園ドラマでもある

2001/03/19 07:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごろんちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 NHKでドラマ化された時は、ホラーとミステリー部分ばかりが強調されていたようですが、原作を読むとそれに付け加えて、学園ドラマ的要素が色濃く流れているのがわかります。

 作者がどこまで意図していたかはわかりませんが、学校に伝わるミステリアスなゲーム展開に緊迫感を覚える一方で、自分自身の高校時代を回想しなくてはいられないようなノスタルジックな雰囲気が、そこここに顔を覗かせています。

 大学受験を控えた主人公たちの、刹那的とも言える日々の積み重ね。淡い恋心。心に染みる卒業式。そして何よりも、脳裡にこびりついて離れないほどの強烈な印象をもたらしたあの学園祭のシーン。

 夜遅くまで文化祭の準備に明け暮れた高校時代。年に一度の文化祭には、いつもと違う何かが起こるような気がして、訳もなくそわそわしたり。必ず終わりが来ることを知りながらも、そんなことなど気付かないふりをして、必要以上にはしゃいで見せたあの頃。そんな経験のある人ならば、きっとこの物語の良さがわかると思います。

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紙の本

デビュー作に驚嘆!18歳の頃を思い起こさせるホラー(?)。

2012/01/11 11:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

恩田陸のデビュー作。もともとは新潮文庫のファンダジーノベル大賞の候補になって落選し、文庫として世に出たもののすぐに絶版になった「幻の小説」だった。絶版になるくらいなのだから、あまり内容は芳しくなかったのだろう。その後、その「幻の小説」が大幅加筆され、単行本として再度刊行されたものが本作品である。

この作品、ほんとにほんとにすごいのだ。何がすごいかというと、まず作品の構成の緻密さ。前に酷評してしまった『ドミノ』とは違い、一文一文、いやその行間までも隙がない。わたしは、恩田陸のこういう作品が読みたいのだ!!

物語の舞台はとある地方の高校。その高校では、3年おきに繰り返される「サヨコ」というゲームが十数年にわたって受け継がれている。そして今年は「六番目の小夜子」が誕生する年だった。そこへ突然現れたのは、津村小夜子という美しく才気溢れる転校生。「小夜子」の年に、「小夜子」が現れたのは偶然だろうか。奇しくも、二番目の小夜子も、「津村小夜子」と言った。そしてその二番目の小夜子も転校生だった。だが、彼女は在学中に亡くなっていた。これは、偶然なのだろうか…これが物語のミステリ部分の核。

物語は、津村小夜子が転入した3年10組を中心に進む。クラス委員の関根秋は学年トップの成績を常に維持する秀才。彼の友人の唐沢由紀夫。由紀夫の想い人の花宮雅子。そして津村小夜子。高校三年生という青春まっただ中に、「六番目の小夜子」という謎が、とてつもなく自然に絡んでいく。その謎に一番固執するのは関根秋。彼は謎の真相に迫ることはできるのだろうか…そしてもちろん、探偵役は関根秋だ。

と、こう書くとミステリ作品のような気がするが(もちろんミステリでもあるとはいえるのだけれど)、この作品はその枠だけにはとどまらない。青春小説でもあり、ファンタジーでもあり、ほのかなラブストーリーの要素も、ちょびっとだけ盛り込まれている。ある学校を舞台にした「サヨコ」伝説ともいえる不可思議なゲームが、読者を物語の世界に引き込んで離さない。次の展開が気になって気になって、一気に読んでしまう、そういう作品だ。決して現実離れした物語ではないのだけれど、いや、だからこそ、引き込まれてしまう。わたしが引き込まれてしまったのは、ミステリの部分ももちろんそうなのだけれど、それ以上に関根秋と津村小夜子という登場人物のキャラクターだろう。負けず嫌いで、頭の回転が速くて、だけど人に踏み込むことも踏み込まれることも苦手な二人。男女という境界線を境に、右側と左側に分けられるけれど、とてもよく似ているふたり。だからこそ通じあえ、分かり合える。分かり合えるがゆえに「対立」も起こる。わたしにとって、とても魅力的なキャラクターだった。

高校三年生という世代を舞台にしたこの作品は、私たちに時間は流れていくということを見せつける。誰にでも18歳というときはあった。まだ18歳になっていない人にもいずれその時は訪れる。18歳の時はふと思う。「大人になったらこういった普通の学校生活が懐かしくなるのかな」と。だけども、そういう風に懐かしむ時は、漠然とやってくるのかもしれないとは思っていても、実際にやってくることなど想像など出来ない。過去を振り返って、それほど大きな後悔をすることなど特にないけれど、そしてそしてまだまだ年をとることに抵抗はないけれど、「もう、あの頃に戻ることはできないのだな」と思うと、どこかせつなくなってしまう。そんなどうでもいいことを考えさせられた、作品です。ひとってなんで、十年も前のことをまるで昨日のことのように思い出せるのだろう。不思議だなぁ。。。

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