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紙の本
最後から二番めの真実 (講談社ノベルス)
著者 氷川 透 (著)
ゼミ室から学生が消え代わりに警備員の死体が。当の女子大生は屋上から逆さ吊りで発見された。氷川透をはじめ目撃者は多数。出入口はヴィデオで、ドアは開閉記録で見張られる万全の管...
最後から二番めの真実 (講談社ノベルス)
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商品説明
ゼミ室から学生が消え代わりに警備員の死体が。当の女子大生は屋上から逆さ吊りで発見された。氷川透をはじめ目撃者は多数。出入口はヴィデオで、ドアは開閉記録で見張られる万全の管理体制を、犯人はいかにかいくぐったのか?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
氷川 透
- 略歴
- 〈氷川透〉横浜生まれ。東京大学文学部卒業。「真っ暗な夜明け」で第15回メフィスト賞を受賞し、デビュー。他の著書に「密室は眠れないパズル」がある。
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紙の本
濃霧に迷い、快晴に惑う
2001/07/10 23:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竹井庭水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後期クイーン問題からゲーテル問題まで加わって前作よりも回りくどさ当社比1.5倍。果ては氷川の対抗馬にお嬢様探偵まで現れて、くんずほぐれつの大検証。しかしラストでは死体を屋上から吊るした驚きの理由などが数々の伏線に守られてちゃんと立つ。これには呆然。
煙幕を必要以上に濃く張って、必要以上の大風で吹っ飛ばす、というのがこの人の作風。たぶん煙幕がちゃんと張れてるかという不安に駆られて、ここまで回りくどくなってしまうんじゃないでしょうか。
(初出:いのミス)
紙の本
捜査情報漏洩問題
2001/04/02 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春を愛する人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説と評論をすりあわせたような作品。事件としての始まりと、最近実在の法月綸太郎の論文を引用しての始まりとが、主人公であり、探偵役の氷川に重なり、最後、解を与えて収束します。
評論にとりあげられるゲーデル問題は、幾つか推理小説を読んでいさえすれば、説明がやさしいために興味深いものが得られると思います。
肝心の解答についてですが、評論には問題提起と異なって易しい説明があるわけでなく、何か察せよ、という形なので何ともいえません。読者への挑戦もついたパズラーとしての出来は論理展開が複雑・煩雑な印象で、それが作者の狙いでもあるのですが、疲労をしのぐ吸引力がないことが残念です。
一番目立ったのは、テーマを語るための物語の要請といえ、警察官が当初から積極的に氷川に捜査情報を漏らし、また氷川が別の人物に情報を漏らし、舞台である大学に極端な監視システムがあったりする等にみられるご都合的展開です。こうした本ではそれらを見逃すことがお約束ではありますが、それでも…。
発端であるクイーンから数十年かを経てゲーデル問題とやらに挑むことで進歩をうたうつもりでしたら、それしきのことは軽くクリアしていてほしいように思うのですが。