「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
スリラーとコメディの絶妙なコンビネーション
2001/02/25 13:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shin16 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐怖と笑いは紙一重の感情である。ジャンルを問わず多くの作品が、恐怖の中に笑いを、笑いの中に恐怖を、ひとつまみのスパイスとして取り混ぜることでそれを証明してきた。(特に映画の世界のおいて顕著だ)
本作も恐怖と笑いを混在させた作品である。だが本作が他の無数の作品群から突出しているのは、ジャンルホラー/スリラーの中のコメディ要素(あるいはその逆)ではなく、主と従に格付けできない50/50の関係で両者を成り立たせている点である。
その装丁からホラーを期待して本書を手に取った読者は、最初に肩透かしを食うかもしれない。しかし絶妙に入れ替わる恐怖と笑いのコンビネーションの前に、やがて両方を最大限に堪能できることだろう。これが森奈津子の技法である。
現在、双方のジャンルで一定の評価を得ている森奈津子が、最初に注目されたのが本作である。作者の一方の作品しか知らない方にはぜひ読んでもらいたい。
もちろん森奈津子を知らない方にも、大いにオススメする。
紙の本
キャラが光るコメディースリラー
2001/04/20 06:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「男も女も愛するバイセクシャルの詠子。だが男と女を同時に愛したために、彼女は二人を同時に失ってしまう。そんな心の隙間に滑り込んできたのは、一人の美少女だった。「わたしが守ってあげるから」そんな言葉が詠子を包みこむ。だが、その言葉に隠された恐怖を詠子はまだ知らなかった…」
とにかくキャラがずば抜けて立っています。猫のように自分の欲望と感情に素直で、それでいてかわいらしいヒロイン詠子、その友達でノンセクシャルな自分に素直で自然な夕子、性格の歪みが美しさを引き立てる美少女絵里花。ストーリーはある程度ホラーお約束のものですが、これだけ魅力的なキャラ達に演じられると、この展開にこのキャラ達はどんな反応を示すのかわくわくしてしまいます。ひきこまれるように読めた一冊でした。