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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.3
- 出版社: 新潮社
- サイズ:21cm/239p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-354018-4
紙の本
ハンニバル・レクターのすべて
著者 新潮社行動科学課 (編)
2001年4月に公開される「ハンニバル」。レクター博士が棲んだフィレンツェの完全ガイドから、「最後の晩餐」と「ランチ・ボックス」の再現、独占会見記、クラリスの素顔など、ハ...
ハンニバル・レクターのすべて
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商品説明
2001年4月に公開される「ハンニバル」。レクター博士が棲んだフィレンツェの完全ガイドから、「最後の晩餐」と「ランチ・ボックス」の再現、独占会見記、クラリスの素顔など、ハンニバルの全てに迫る。脚本も一挙掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
「ハンニバル」——小説と映画の「間隙」を縫うガイドブック
2001/05/02 12:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小沼純一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
都心では、どこにいっても、尋常とは思えない、充血した目のアンソニー・ホプキンスと「ハンニバル」と記されたポスターが貼ってある。10年ほど前ジョディ・フォスターの顔と蛾の文様とが不思議な雰囲気を醸し出していた『羊たちの沈黙』を知っていようといるまいと、この『ハンニバル』の存在は、はっきりと通り過ぎるひとびとの記憶に残る。
『ハンニバル』は、ここでわざわざ繰りかえすまでもなく、トマス・ハリスによる『レッド・ドラゴン』『羊たちの沈黙』につづく「ハンニバル・レクター博士三部作」の完結編にあたる小説であり、それをもとに『エイリアン』『ブレード・ランナー』のリドリー・スコットが監督した映画で(も)ある。本書は、この小説と映画をリンクさせるべく企画されたものといえよう。興味深いのは、小説と映画と、どちらも「あたりまえ」のものとして通り過ぎてしまうもの、あるいはどうしても抜け落ちてしまうものこそがとりあげられていることだ。一種のスキをついた、逆の言い方をすれば、ちょっとばかりマニアックなとでも形容すればいいだろうか。しかし、それだけに小説を読み、映画を見、というひとが手に取ったとき、ああ、そうだったのかと思わせられることも多くある。ただ『ハンニバル』という作品世界をめぐる諸々の謎を解き明かしてくれるだけではなく、一種の「雑学」——教養?——にもなるところがいい。
内容としては、いくつかのテーマに分けることができる。小説について、映画について、フィレンツエについて、登場人物たるレクター博士の趣味について、だ。もっともそれらがしっかりと「部立て」になっているわけではなく、比較的まぜこぜになっている。始めのほうはフィレンツェをめぐるガイドや、ロケ場所「カッポーニ宮殿」のオーナーが語るハリス像、あるいはこの古都に20年以上も住んでいる作家・塩野七生のインタヴューとまとまっているが、あとは「レクター博士のすべて」「フォションのランチ・ボックス」「プロデューサー・インタヴュー」「脚本一挙掲載」とつづいてゆく。たしかに、前から順番に眺めてゆくと、こうした「まぜこぜ」なかんじのほうが読みやすいかもしれない。
見物のひとつは、先の「フォションのランチ・ボックス」と「最後の晩餐」、ワイン「シャトー・ディケム」といった実物の写真だろう。こうしたものは、映画にちらっとでてきても、じっくりと眺めることはできないのだから、写真でクローズアップはありがたい。クルマについても同様。ちなみにこれは徳大寺有恒が執筆。あと、読み物としては、レクター博士が好んで聴く音楽についての文章や、フィレンツェの昔日の貴族達、あるいは「脳の活け作り」といったエッセイが充実している。 (bk1ブックナビゲーター:小沼純一/文筆業・音楽文化論研究 2001.05.03)
紙の本
本書目次(1)
2001/02/26 16:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
◎レクター博士が棲んだフィレンツェ——ヴェッキオ宮殿からカッポーニ宮、あの薬舗や高級食料品店まで、完全ガイド 文・行動科学課
博士が棲んだ古都に行動科学課員を特派、踏査させました。その結果をふんだんな写真と地図をまじえ精密にレポート。一読すれば、あなたも博士の隣人。
◎現実を凌いだ、トマス・ハリスの創作能力——カッポーニ氏インタビュー インタビュー/文・行動科学課
レクター博士が司書として「就職」した、あの名門の当主、ニッコロ・カッポーニ氏にロングインタビュー。あの設定、この描写ってあり得るの?
◎塩野七生特別インタビュー「霧が立ちこめる街、フィレンツェ」 インタビュー/文・行動科学課
20年にわたって居を構え、この古都を知り尽くす『ローマ人の物語』著者、塩野七生氏による洞察に満ちた解説。博士がこの街に暮らす必然性が腑に落ちます。
◎フォションにお願いして、あのランチボックスを作っていただきました 文・行動科学課
脳のソテーすら胃袋に納めてしまう博士が、唯一味わえなかったモノとして登場する、フォションのランチボックス。パリ本店に眠る門外不出のレシピ通りに再現!
◎レクター博士のすべて 野崎六助
高名な精神科医にして美食家、ダンテ学者、そしてシリアル・キラー……。殺人から教養、欲望まで、「超人」の隠された全貌を暴き出す!
◎アンソニー・ホプキンス&プロデューサー独占インタビュー「メガヒット映画の作り方」 文・クラレンス・ダミエル
天文学的数字に高騰した映画化権。監督・スターの降板劇。名声と巨費を賭しての危険なゲームに、彼らはいかにして勝利したか? 行動科学課ハリウッド支局員が直撃。
◎脚本最終版『ハンニバル』 訳・高見浩
映画脚本を一挙掲載、驚愕の結末を誌上先行ロードショー。あの結末はどう描かれるのか?そしてあの衝撃シーンは……。日本公開に先駆けて、超話題作の全貌がここに。
◎「最後の晩餐」を再現!——怪物の胃袋に肉薄 文・行動科学課
脳のソテーってホントに美味しいの? 銀座のフランス料理店「ペリニィヨン」で、博士のフルコースを味わってみた!
◎博士の愛したクルマ 文・徳大寺有恒
ジャグァー・マークII・サルーン、メルセデス・ベンツ・マイバッハなど、博士のクルマに対する偏愛とは?
◎シャトー・ディケムの探索行 文・山本博
精巧な偽造パスポートと整形手術で、国境を軽々越える博士が捕えられたのは、一本のワインが原因だった? ワイン批評の大御所がその秘密を解き明かす。