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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.4
- 出版社: シンコー・ミュージック
- サイズ:24cm/527p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-401-61547-6
- 国内送料無料
紙の本
ビートルズのここを聴け リヴァプールとニューオリンズをむすぶ、新・ビートルズ学
著者 斎藤 節雄 (著)
4人の生まれ育った北イングランドの港町リヴァプールと、アメリカ南部の音楽都市/港町ニューオリンズのリンク性を核とした、ビートルズ・ミュージックの最深部に迫る研究書。【「T...
ビートルズのここを聴け リヴァプールとニューオリンズをむすぶ、新・ビートルズ学
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商品説明
4人の生まれ育った北イングランドの港町リヴァプールと、アメリカ南部の音楽都市/港町ニューオリンズのリンク性を核とした、ビートルズ・ミュージックの最深部に迫る研究書。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
斎藤 節雄
- 略歴
- 〈斎藤節雄〉1955年北海道生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒。東京ミュージック&メディアアーツ尚美の特別講師。
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紙の本
ビートルズのここを聴け
2001/06/05 19:54
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投稿者:今村守之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミュージシャンにまつわる各種各様の資料・伝記を読むのが、好きだ。そこに描かれた事実や情報を知る楽しみも、勿論小さくはないが、それ以上に場所や時代によって、あるいは著者の性格や、主人公との関係性などによって、視線の注ぎ込まれようがまるで違うところが面白いのだ。
ところが、ただ冊数が多ければいいかというと、そうではない。多彩な入射角を持つからこそ、プリズムは発色し、光の像を結ぶ。つまり、聴き手が、そのミュージシャンからどれほど深く、広い想像力を得られたかどうか、が分かれ目となる。
ビートルズは聴き手に、おそらく最も重層的な視点を与え得たミュージシャンである(その意味では、ボブ・ディランもマイルス・デイヴィスも誰もかなわないだろう)。いわゆる「ビートルズ本」が圧倒的な量を誇るのは、編集者の算盤勘定などというケチなものじゃない(そういう駄本もなくはないが……)。
本書はあまたある「ビー本」からすると、かなり異色、いや異端異形といっても差し支えないようだ。「リヴァプールとニューオリンズをむすぶ、新・ビートルズ学」なる副題のもとに、実に四百字詰原稿用紙にして実に千数百枚分のテキストがギッシリ、ズッシリ。全四章のなかに、「レノン/マッカートニー・ソングスは、亡き“MOTHR MARY/JULIA”へのトリビュートから始まっている」など二つのメイン・テーマを据え、濃密な情報と個性的な考察をこれでもかといわんばかりにブチ込んでいる。その読みでのあったことといったら!
けど、苦言を一つ。文章をもう少し簡潔にしてほしい。全体に句点から句点が遠くて、内容が頭に入りにくい。活字も小さいしね。労作だけに、そこが惜しかった。
(今村守之・フリーランスライター)