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表題作:いびつだけど真剣な家族像で、リズミカルだけどうるさくないテンポを作ってる。めぐちゃんカワイイ。
『ゆくところ』:漫画で同性愛をラブかエロ以外で取り扱ってる作品ってこれぐらいだろうと思います。いかにもカケダシの意味不明な絵の表現は作者の世界が見えるようでそれはそれで面白いです。
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昔、同僚がカラオケで長渕剛の「コオロギの唄」を歌い出した瞬間に号泣してキレた私です。想像するだに辛い、耐えられない。
未婚のまま二人の子どもを産み育て、若い恋人と再婚してすぐに亡くなってしまった「母親」。
高校生にして母親を亡くし、自分とそれほど変わらない歳の継父と暮らすことになった「兄妹」。
結婚してすぐに最愛のひとを亡くし、その忘れ形見と共に暮らすことを決めた「26の男」。
「母親」の喪失は大きすぎるネガティブ・イベントだが、新しい「家族」には「それから」があるのだ。「母親」の思い出の詰まった家で不器用に暮らし始める「兄弟」と「26の男」、歪な「家族」の、「それから」のお話。
同時収録のお話も、含みをもたせたモノローグが、ひぐちせんせいらしいなぁと思いました。(ただ、それをおお振りのアレコレに繋げるのは、慎みある大人の同人女子としては、避けたい所存)
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さすがにちょっと、初期作品集という感じがして、荒っぽすぎて筋になかなか没入出来なかった。また読み返したら、印象変わるかもしれないけれど。この「家族のそれから」から間髪入れずに傑作「ヤサシイワタシ」がスタートしたのかと思うと、不思議……。
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ひぐち先生の本は何度も読まなきゃ自分のものにならない気がする。同時収録の「ゆくところ」は未だにモノにできていない。
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良い作品。高校生の姉妹と、1ヶ月前にできたばかりの若すぎる義父を残して去った母親。残された3人が、ギクシャクながらも"家族"をやる、というストーリー。みんなへなちょこで、可愛くて、やさしい人間ばかりで、何気ない日常の中で心が通っていく様子がすごく印象に残る作品でした。こういう設定って義理の父がえらくかっこよかったりするんだけど、この作品の男は、泣くしうざいし、顔はまずいしって感じで、でも、すごく魅力的なんですよね。家族と自分の関係を見つめなおすきっかけになるような一冊。同時収録のひぐちさんのデヴュー作「ゆくところ」は高校生の同性愛を扱った作品。さすがにまだまだ未熟な点も多いけど(絵も構成も)、伝えたいことはこの頃から変わらないんだな〜
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死んだ母の再婚相手と兄妹。くどくないけど要点はついてる。前向きなお話ですよ。ひぐちセンセーの原点がここに。個人的にトオルくん好きですね。ゆくところのほうが重いナ!
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すごいよね、これ。本当、精神的描写が上手いですよね。『ゆくところ』の方が印象強い・・・トラウマとかの理由がなくちゃ同性愛とか認めらんねえ、みたいなのってあるよね。そんなんうそ臭いのにね
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「家族のそれから」
兄・妹の2人兄弟と、亡くなった母親の再婚相手(26歳)のギクシャクした同居生活。
「ゆくところ」
同性愛の少年は同じクラスの、身体に麻痺を持つ少年に恋をする。とはいえ、すぐに同性愛を受け入れてもらえるわけでなし、セフレとの関係にも影響が出て…
話の中で言わんとするところ、軸になる人間関係、吐き出される言葉、そういったものが断片的にグッと来るものの全体的な粗さが先に立ってなんだか未消化な感じ。
「家族のそれから」はもう少し続きが見たいところで終わってしまっている。
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『おおきく振りかぶって』で有名になった、ひぐちアサの最初のコミック。
登場人物が全員むき出し過ぎて、読んでいてむず痒い。
同時収録の『ゆくところ』は作者のコメント通り、好き勝手やった印象。
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このころのヒグチさんは絵自体はまだ粗い感じだけど、精神面の描写とか、飾り気のない素直な言葉とか、その絵の粗さをいい方向に導いている感じ。
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ひぐちさんのデビュー作である「ゆくところ」や、タイトルである「家族のそれから」の2話。
家族のそれから:亡き母の婚約者の教師と、残された子供2人の家族としての話。
妹が可愛い。兄ちゃんは頑張っている。先生は苦しんでいる。
どこかにこんな家族がいるのではないかと思うような作品。
ゆくところ:BLやホモというより、ゲイの主人公と、障害を持った主人公(?)との話。青春ものかと思いきや、考えらせられる話。
デビューってこともあって、ちょっと難しいかもしれない。2回目でようやく意味がわかった。
でも腐女子な自分は好きでした。
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お母さんのいなくなった家族がどうなるのか。心理描写が素晴らしいと思います。表題作のほかに「ゆくところ」も収録。こちらも心に何かが突き刺さる。
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〔既読〕2008/06/06
シガポがいるwww
面白かったです。でも、終わり方が「これで終わりなの!?」という感じ。
ちょっと未消化かな。
『ゆくところ』
よくこれでデビューできたな。うん。
ところどころ話が繋がってないって言うか、収まりきってない感じ。
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妹がかわいい。ほのぼの家族もののようで、兄妹の父親は実は●●だったり、結構重たい世界観。なんにせよ擬似家族物は大好物です。「ゆくところ」は色んな意味ですごい作品。「お前の劣等感、好きだよ」はとてもとても、この作者らしい台詞。
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ひぐちさんはとても優しい人なんだなあというのが、作品を通してひしひしと感じます。
「家族のそれから」中学生の女の子と、高校生の男の子と、27歳の、お母さんの、男。
気持ちが分からなくも無い、でもどうしようもない、不甲斐ないような気持ちは現代にある感情ととても似ていて、リアルです。それぞれの人の温かさが、ひぐちさんの作品の醍醐味だと思います。
「ゆくところ」半分動かせない手と、動かない心を持っている男の子と、家族を愛せない、男の子だけの世界で生きる男の子。
ひぐちさん、きっと取材や研究はかかせなかったんだろうな…。二人の男の子は現代に居てもおかしくはない、普通の男の子です。少しの違いを分かち合う、当たり前のように過ごしている日々の素晴らしさが、ここにあります。