- カテゴリ:小学生
- 発売日:1991/06/01
- 出版社: BL出版
- サイズ:24×30cm/1冊
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-89238-911-0
くじらの歌ごえ
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紙の本
満月の夜、くじらたちは海辺に集う
2004/07/28 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を手にとって表紙カバーの絵を見た瞬間、これはきっとお気に入りの絵本になるぞという予感しました。そして、本を開いて読み始めて……。その予感は、確信に変わりました。
リリーという名前の少女が、おばあさんからくじらの話を聞いて、「くじらに会いたいな」「くじらの歌ごえを聞いてみたいな」と願う、そんなところから始まる話です。
絵のことはよく分かりませんが、たぶん、油絵だと思います。横長の頁、見開きにわたって描かれた絵が、本当に美しい。
話を語るおばあさんと、おばあさんを見つめるリリーの表情の豊かさ。
海辺の砂浜に置かれた青い渦巻きの貝殻と、その向こうに広がるエメラルド色の海の水面で、潮を吹いているくじら。青空には、雲が浮かんでいる。
夜。部屋の窓から月明かりが射し込んでいる。窓のそばに立って、外を見つめるリリーの横顔が、月の光に照らされて浮かび上がる。
といった絵に見とれながら読み進めていくと、表紙を飾る絵が目に飛び込んできます。くじらが海から跳ね上がる光景を、海辺の岩に腰かけて、じっと見つめているリリーを描いた絵。原書のタイトルでもある The Whales' Song 月の光が輝く中、「くじらの歌ごえ」と海の水しぶきが聞こえてくるよう。
その光景を、一場の不思議な夢でも見るように見つめていたリリーの表情を拡大して描いたラスト二頁を開く頃は、ゲイリー・ブライズの絵にすっかり魅了されていました。
開けば、おばあさんの語る優しい調べのような声と、月明かりの中、嬉々として躍るくじらの歌声が響いてくるような絵本です。
紙の本
リリーと鯨の不思議なものがたり
2000/07/26 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かいかい - この投稿者のレビュー一覧を見る
リリーはおばあさんから昔話を聞いた。くじらに会いたければ、なにか贈り物をしてごらん。そうすれば、きっとかわりに何かお返しをしてくれるだろう、と。でもリリーのおじさんは鯨は実用的なもので歌なんか歌わないという。リリーはおばあさんの教えに従い、贈り物をする。するとその夜……。
イラストというよりは絵画のような作品。リアルで引き込まれるていくような絵を見ると、誰もがファンになってしまうのではないでしょうか。同じ作者と絵で『庭のよびごえ』という絵本も素敵です。