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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.3
- 出版社: 早川書房
- サイズ:20×10cm/381p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-15-208312-3
- 国内送料無料
紙の本
イタリア・ワイン (ハヤカワ・ワインブック)
著者 バートン・アンダースン (著),塩田 正志 (監訳),長井 四郎 (訳)
「世界一複雑」とされる奥深いイタリア・ワインの世界を、ブドウ品種、生産者、地域ごとにわかりやすく解説した、本格ガイドブック。【「TRC MARC」の商品解説】
イタリア・ワイン (ハヤカワ・ワインブック)
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著者紹介
バートン・アンダースン
- 略歴
- 〈アンダースン〉トスカーナ州の中心部に25年以上在住する、イタリア・ワインの第一人者。パリでは、『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』紙の編集者として活躍した経験を持つ。
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紙の本
近年,進境著しいイタリア・ワインを,イタリア在住の著者が系統立てて解説した頼れるハンドブック
2001/05/01 22:20
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投稿者:伊藤 茂樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年のイタリア・ワインの質の向上は目覚ましい。新しい醸造技術に基づく新しいスタイルのワインを生産する造り手が次々に登場し,成功を収めているのだ。ワイン好きには喜ばしいことだが,概してイタリア・ワインは複雑でわかりにくいといわれる。産地,葡萄品種,生産者が多種多様であるばかりか,フランスを参考にしたとされる格付けが,必ずしもワインの質と結びつかない実態があるからだ。
本書はイタリア・ワインを簡潔に,しかも深く理解できるよう,懇切丁寧に書かれたガイドブックの日本語版である。著者はイタリア在住25年以上,国際的にも著名なイタリア・ワイン評論家,バートン・アンダースン。まずイタリア・ワインの基本的な用語と葡萄品種,ワイン法などを解説する。主な記述は北から順に,州ごとの20の章にまとめられる。州のワイン生産の概況,最近のビンテージ情報,ワイン銘柄の解説と品質評価,生産者のリストと主な生産ワインと続く。さらにその州の料理の紹介と,合わせるワイン(あくまでもサゼスチョンであると断っている)にも触れ,最後に推薦するレストランで締めくくる。このように州ごとの記述としたのも,著者がイタリア・ワインは土壌,気候,習慣,食べ物,人々といった原産地の要素と結びついてこそ意味があると考えた結果による。従って,まったくのワイン初心者向けというよりは,イタリアにある程度興味があって,イタリアを旅行して味わったワインを調べたり,酒販店で実際にワインを購入する際のガイドとなるよう作られている。ソフトカバーで携帯にふさわしい大きさだ。
おいしいイタリア・ワインを飲むには,造り手を選ぶことだといわれるが,本書では生産者の紹介にページが割かれていることもうれしい。おいしいワインを見つけたら,銘柄や葡萄品種,ヴィンテージに加えて生産者もチェックし,その生産者が造る別のワインを探す。本書にはそんな使い方がふさわしいと思われる。
(C) ブックレビュー社 2000-2001