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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.4
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/204p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-445301-3

紙の本

池波正太郎の食卓

著者 佐藤 隆介 (文),近藤 文夫 (和食),茂出木 雅章 (洋食)

和食は銀座「てんぷら近藤」主人、洋食は日本橋「たいめいけん」主人が担当し、亡き師の思い出を綴った文章が毎月の料理を飾る。「食べることへの情熱」を抱き続けた作家の個性豊かな...

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池波正太郎の食卓

税込 1,760 16pt

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商品説明

和食は銀座「てんぷら近藤」主人、洋食は日本橋「たいめいけん」主人が担当し、亡き師の思い出を綴った文章が毎月の料理を飾る。「食べることへの情熱」を抱き続けた作家の個性豊かな食世界を味わい尽くす。カラー写真満載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

佐藤 隆介

略歴
〈佐藤〉1936年東京生まれ。雑文製造処「鉢山亭」主人。広告代理店のコピーライターを経て、池波正太郎の書生を務める。著書に「「鬼平先生」流男の作法、大人の嗜み」など。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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紙の本

誰かに愛された、しあわせな料理たち

2003/06/23 22:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アベイズミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

牛肉と夏目漱石はよく似ている。かもしれない。

人はうまいという。こぞっていう。くせになるという。最後に辿り着くのは、やはりここだという。そういうのだからそうなんだろう。人の話は聞くモノだ。手に取ってみる。うまい。のかな? うまい。かもな? 正直よく分からない。手頃なモノばかり手に取るからいけないのかな? もっとこうすごいヤツはあるのだろう。あるだろうけど手が出ない。手頃なモノはやってみる。やってはみるものの次が続かない。やはりどうにも触手が伸びない。下世話と言われようが、ありきたりと言われようが、私にはあっちの方がお似合いだ。

牛肉は、夏目漱石ぐらいに、不可解だった。その私にやっぱり牛肉って、美味いんじゃないのと思わせたのが「池波正太郎の食卓」だった。

「牛肉が運ばれてきた。
 赤い肉の色に、うすく靄がかかっている。
 鮮烈な松坂牛の肉の色とはちがう。
 松坂の牛肉が丹誠を込めて飼育された処女なら、
 こちらの伊賀牛はこってりとあぶらが乗った年増女である。」

もちろん丹誠込めた処女の味も知らないし、年増女の味というのも、味わったことのない私ではある。が、かなり美味そうである。その肉を牛の脂とバターでまず「バター焼き」にし、たっぷりの松茸と、ネギ、キャベツをあしらって食べる。その上で「すき焼き」をやるのである。ココロから思う。ああ、牛肉をほおばってみたいぞっと。あむっと。溶けるのかな。肉汁は溢れるのかな。口中に広がるのかな。ああ、たまらないぞっと。

池波正太郎の選ぶ言葉は、着飾らない。飾らずに、偉ぶらずに、叱らずに、ずしんと響くから、不思議である。第一食(朝の遅い池波正太郎は時に朝にならない朝飯を称してこういう。粋な言葉だ)は、薄いビーフステーキをぬく飯の上にのせて食べる。旨い。はたまた、朝は、小さなロース・カツレツと松茸御飯。松茸御飯は一夜置いたほうがよい。こんな調子だ。憧れるココロがあって、決して偏らないバランスのとれたココロがあって、一食に立ち向かう気迫があって、そこにまつわる物語があって、ヒミツがあって、作る人への供する人への敬いや真剣勝負があって、何をどう食べてきたかが、すべてチカラになっている。粋という言葉はまだ上手に使いこなせない私ではあるが、きっとこういう人に送れば、一番しっくりくるのだろう。

しかし、理屈はもういい。この本は、彼が愛した料理たちが並ぶ、幸せな本だから。

彼の言葉とそれをたどる人たちが産み出した、愛すべき本である。誰かに深く愛された記憶を持つ、幸せな料理たちが溢れている。コロッケ、カレーライス、ホットケーキ、オムライス、ビーフカツレツ、ハヤシライス。和食も良い、良いけれども今はまず、洋食のページを開いて欲しい。たちまちアナタもあの頃の洋食のとりこになること、請け合いだ。

デミグラスソースを初めて食べたときのこと。オムライスを初めて食べた時のこと。忘れられない記憶が蘇る。よそ行きのワンピース。クルミボタンに厚手のタイツと革の靴。コドモゴコロをつかまえて放さない、イロにカタチにその名前。その姿。銀色に光るフォークとナイフ。オレンジ色のチキンライスを、きいろい卵でフンワリくるむのを考えた人は誰だろう。

誰の中にも住んでいる。そんな子供が、いつの間にやらテーブルを叩いて立ち上がる。池波正太郎少年の姿に、私の姿も重なった。

「そして、われらのチッキンライスが七十銭。」

ブラボー!! やはり池波正太郎は素敵である。それ以上、上手い言葉が見つからないからしようがない。

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2012/03/04 10:07

投稿元:ブクログ

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2015/12/06 11:06

投稿元:ブクログ

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