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- カテゴリ:医療従事者
- 発行年月:2001.4
- 出版社: 医学書院
- サイズ:21cm/278p
- 利用対象:医療従事者
- ISBN:4-260-33132-9
紙の本
考える看護 ナースのための哲学入門
著者 ジャン・リード (著),イアン・グラウンド (著),原信田 実 (訳)
看護する自分に、哲学はそのための力を与えてくれるだろうか。知識・科学・心・モラルの主題にそって看護の主要な問題をとりあげ、哲学ならではの思索の道筋を示し、考える看護の面白...
考える看護 ナースのための哲学入門
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商品説明
看護する自分に、哲学はそのための力を与えてくれるだろうか。知識・科学・心・モラルの主題にそって看護の主要な問題をとりあげ、哲学ならではの思索の道筋を示し、考える看護の面白さが実感できるナースのための哲学入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
哲学をつかってみよう
2006/06/27 15:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療機関に受診したら名前に「様」をつけて呼ぶのがあたりまえになっている今日この頃である。入院してもナースから「○○様」と呼ばれる。少し堅苦しい気がする。そして何年も受診していても相変わらず「○○様」と呼ばれる。そう呼ばなければ注意されるからだ。『つまり患者そのものを、元来が経済的な性格をもつ一連の選択に矮小化すると思われたのです。』と著者は述べる。
また最近『目標管理』という手法を取り入れなければ機能評価が合格しないということもあり個人目標を掲げ、達成するように管理されている。それに対しても著者は『組織の具体的な達成目標と、全人的なケアの過程目標との衝突から持ち上がってきます。具体的な成果は計測しやすいものです(入院期間や死亡率ーただし、これらを特定の原因に結びつけることは容易ではありません)が、患者がケアの過程でどのようなことを経験しているかといったことについての、過程目標は、すぐにわかるというものではありません。組織の関心の比重が、計測できる実績に置かれれば置かれるほど、それに役立つ物差しが求められ、それと、ニューナーシングや、よいケアについての物差しが衝突する可能性が増大します。』
このように『考える看護』は、哲学をつかって現代の看護の根本を自ら問い直せると主張している。勿論読めばすぐに使えるものではないが、その考え方に「ひとすじの光」が見えてくる。
看護と哲学の関連を紹介し、ものの見方・考え方、看護が直面している問題や課題を哲学の取り組みの対象となることを述べ、哲学の面白さを紹介している。
人はある集団に永く存在していると、思考方法に偏りが知らず知らずにできてしまう。いわゆる「壁」である。いまのうちに壁を壊そう。