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黄昏の岸暁の天 下 (講談社X文庫 White heart 十二国記)
著者 小野 不由美 (著)
十二国記シリーズ海を越えた泰麒は、いま!?白雉(はくち)が落ちた――?王を失くした戴国を救うため、延麒六太をはじめとする麒麟たちが、いま堯天(ぎょうてん)に集う!鳴蝕(め...
黄昏の岸暁の天 下 (講談社X文庫 White heart 十二国記)
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月の影影の海 (講談社X文庫 White heart) 全11巻完結セット
- 税込価格:6,842円(62pt)
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商品説明
十二国記シリーズ海を越えた泰麒は、いま!?
白雉(はくち)が落ちた――?王を失くした戴国を救うため、延麒六太をはじめとする麒麟たちが、いま堯天(ぎょうてん)に集う!
鳴蝕(めいしょく)。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、10の歳までを過ごした蓮莱(ばしょ)にいた。帰りたい――。しかし、その術を知らない。泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。その行く末を案じ、泰台輔(たいたいほ)と同じ胎果である誼(よしみ)の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。麒麟がいなければ、真の王はあり得ない、と。そしていま、雁国(えんこく)をはじめとする、諸国の王と麒麟が、戴国のために立ち上がる!
【商品解説】
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世界の仕組みが少しわかる
2023/01/01 19:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観が少しだけ明らかになってきます。それは「天」のありかた。
天界は確かに存在し、しかし何もしない。そんな在り方に疑問を持ちながらも、出来ることを模索していきます。
戴国のその後がめさめさ気になる。
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戴国の行く末が気になる。
2020/03/15 17:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なまねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新刊を読む前の再読。
ほとんど内容を忘れていたので、改めて面白く読めた。
戴のために、陽子が大活躍する。
蓬莱(日本)を知っている陽子だからこその、国連や大使館を作ったらどうだろうという発想がすごい。
自分も自国も大変な状況の時に、いや大変な時だからこそ互いに何かあったときに助け合う仕組みが必要なのだというのは、ファンタジーの枠を超えている。
改めてすごい作品を読んだなあと思う。
それにしても、泰麒の運命は過酷だ。
いつか泰麒にも、穏やかに日々を過ごせるときが来ますように。
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天の道理
2017/10/02 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
泰麒捜索のため、多くの国が他国のために始めて動く。この話では、この世界での仕組みがおぼろげながらあらわになってくる。十二国にはいわゆる神の存在はなく、天によって規律化された世界。道を誤った王には必ず天罰が下るシステムとか。麒麟たちの捜索の甲斐あって、なんとか戻ってこれた泰麒だけど、霊力の源である角を失ってしまい、これからどうなるんだろう?
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「できる限りのことを超えたら許してもらいたい」
2019/10/20 10:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世に不可侵の条理や真理があるのなら、もっと楽に暮らせるのだろうか。それは神に祈ってもダメ、こっちは叶えてあげましょう…みたいに教えてもらえるような。李斎が西王母や玄君に憤るのは理解できる、神々の言は小を犠牲に大を救うというシステムのようで正論なんでしょう。でも、正しいからと言って受け入れられないこともあるよなぁ。
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「神の庭」に起こった矛盾
2003/04/16 17:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:兜乃宮 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見完璧に思えた「神の庭」十二国の世界に突然起こった矛盾とは?
王が罷免しない限り命を失うことのない臣下達が反逆し、王をどこかに幽閉し、国政を欲しいままにしているのだとしたら?
神の作りたもうたシステムは思わぬ所でほころびを路程してしまった。
新たな王を見いだしてくれるはずの麒麟さえも行方が知れず、自らの力で自らを救う道を完全に閉ざされた戴国の民はどうすれば良いのか?
また他国の苦しみや難儀を知りながら、「神の掟」によって救うことが許されない十二国の他の国々はどうするのか?
戦争や国際問題が日常会話に昇る昨今(2003年4月現在)、他国に侵攻や干渉する事が絶対に許されない十二国記の世界は一見理想的に思えるのですが、現実社会の世界情勢と同じ様にそれだけでは世界は治まらないことがあることを同時に教えてくれます。
現代の日本から十二国の世界へと導かれて行った主人公陽子は現代人の感覚で、この難問を解決しようと努力します。
一国の悲劇はいつかは自国にも降りかかるかもしれない悲劇であり、自国さえ良ければよそはどうでも良いと言うような短絡的なものでは無いことを、現代の平凡な高校生であった陽子も自覚していくのです。
「十二国記」は様々な書評に書かれている様に、単にティーン向けのファンタジー小説の枠を越え、大人でも考えさせられる「人としてのあり方の様々なメッセージ」であると思います。このシリーズの今までの巻は「自分と他者」や「自分と社会」との関わりが書かれ来ましたが、ついには世界を知ることで自分も成長する「世界の中の自分」と言う事を考えるところまで大きな内容となって来ました。
最後の陽子のつぶやきは現代日本にも当てはまる重い意味を持つと思います。
本編の方は個性豊かなキャラクターが多数登場し、重い内容の本書を王や麒麟ファンには楽しく、「魔性の子」の既読者には興味深く読ませてくれます。