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ロケット開発「失敗の条件」 技術と組織の未来像 (ベスト新書)
ロケット開発の黎明期から従事してきた研究者と日本の宇宙開発を長年追い続けてきた取材者とが、わが国のロケット開発における「失敗」を徹底的に討論。日本のロケット・ビジネスの未...
ロケット開発「失敗の条件」 技術と組織の未来像 (ベスト新書)
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商品説明
ロケット開発の黎明期から従事してきた研究者と日本の宇宙開発を長年追い続けてきた取材者とが、わが国のロケット開発における「失敗」を徹底的に討論。日本のロケット・ビジネスの未来とは?【「TRC MARC」の商品解説】
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「失敗」から学ぶこと
2002/06/16 23:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
H2ロケットの打ち上げ失敗の話題を軸に、失敗を許さない日本の文
化について批判を展開し、失敗から学ぶことの重要性について論じ
ている本である。
舞台裏的な話題も豊富で、深海に沈んだH2ロケットの引き上げの経
緯や、そもそも日本が開発しているロケットはどういうものなのか
という話題、宇宙往還機の実験機の喪失をめぐるきな臭い話など、
興味深いトピックが色々と取り上げられている。日本は技術立国で
はなく製造立国であるという認識にも納得させられてしまう。
それにしても、ロケット開発の現場に対して、なんとまあ過大な要
求が突き付けられていることか。当然のことのように今までどの国
もなし得ていない奇跡を起こすことが要求され、それができないと
「日本の技術はもうだめ」などと嘆かれてしまうこの国日本である。
ロケット開発に限らずいたるところで聞く、日本の役所や政治家の
技術開発に対する無理解と変てこな対応ぶりにも眼を覆うものがあ
る。まるで拘束具のように現場を締めつけている。これがどれほど
現場の足を引っぱっていることか、考えると頭が痛い。
もっとも、それは違うのではと思う点もあった。マスコミのおおざっ
ぱな報道について嘆いているが、これはもっとマスコミに対し攻め
に出ないといけないのではないか? イメージ戦略についてまるで考
えていないようである。徐々に改善されてはいるようだが。
日本の宇宙開発について興味のある人は、ぜひチェックされたい。