- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.5
- 出版社: 草思社
- サイズ:20cm/245p 図版24p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7942-1060-4
紙の本
ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子
高倉健主演の東映映画「ホタル」の実録とも言うべき作品。軍の指定食堂を経営する鳥浜トメと特攻隊員たちのありのままの姿を、トメの娘礼子が語る。息づまるような状況のなか、日本人...
ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
高倉健主演の東映映画「ホタル」の実録とも言うべき作品。軍の指定食堂を経営する鳥浜トメと特攻隊員たちのありのままの姿を、トメの娘礼子が語る。息づまるような状況のなか、日本人がどのように行動したかの貴重な証言。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
赤羽 礼子
- 略歴
- 〈赤羽礼子〉昭和5年生まれ。勤労動員で特攻隊員達の世話をする。新宿に元特攻隊員が集まる場所酒亭「薩摩おごじょ」を開店。
〈石井宏〉昭和5年生まれ。音楽評論家。著書に「モーツァルト」など。
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
昭和二十年四月、鹿...
ジュンク堂
昭和二十年四月、鹿児島県知覧基地から陸軍の特攻隊が沖縄をめざして連日出撃した。その知覧基地の近くに陸軍の指定食堂を営む一人の女性がいた。鳥浜トメ四十三歳である。特攻隊員たちの中には以前知覧基地で訓練を受けたものもいて、その兵士たちは、特攻隊員として知覧に配属になると、以前通ったことのあるこの鳥浜食堂に真っ先に駆けつけた。トメに会いたかったからである。
トメはやり繰りし、できるだけの材料を集め、特攻隊員たちをもてなした。出撃前の隊員たちの様子を知らせるため、隊員たちの実家に一生懸命手紙も書いた。
この本はトメの次女であり、母とともに特攻隊員の世話をし、知覧基地に女学生として特攻隊員の身の回りの世話をしに通った赤羽礼子が、母親と特攻隊員のありのままの姿を描いたものである。映画「ホタル」では、トメが朝鮮半島出身の光山少尉を送りだしたあと絶叫する姿が描かれているが、この本を読むとそれがつくられたものであることがわかる。淡々と描かれた特攻隊員の姿は涙をさそう。ここには歴史の真実がある。
出版ダイジェスト:2003年8月
テーマ『テロ、イラク戦争、有事法制…平和への道につなげたい』より