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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.5
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社現代新書
  • サイズ:18cm/265p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-149553-4
新書

紙の本

教養としての〈まんが・アニメ〉 (講談社現代新書)

著者 大塚 英志 (著),ササキバラ ゴウ (著)

教養としての〈まんが・アニメ〉 (講談社現代新書)

税込 792 7pt

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みんなのレビュー18件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

お手本のような文学史(前半部分)

2001/09/14 16:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小田中直樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なぜなのか自分でもわからないけど、僕は大塚英志さんの文章が好きだ。しかも、サカキバラ・ゴウさんと共同で書いたこの本で、大塚さんは得意技のまんがを論じる。それじゃ僕の目が大塚さんの担当部分(前半)に行ってしまうのも当然の成り行きだろう。サカキバラさん、申し訳ない。そういう事情だから、ここでは大塚さんの担当部分だけを論じるけど、サカキバラさんのアニメ論がつまらないわけじゃない。「ジュヴナイル」っていうキーワードを使って宮崎駿さんからガイナックスまでを論じるのは、僕には刺激的だった。
 大塚さんの文章を読んでて感じるのは、ルサンチマン(恨み)とか屈託とかいったものがないことだ。『彼女たちの連合赤軍』(角川文庫、二〇〇一年)の印象もそうだった。元登校拒否児を売り物にしたり、お坊ちゃま学校に途中入学した違和感にこだわったりする同世代の評論家が目立つなかで、突出した存在だ。なぜ屈託がないのか。本当の理由は本人しかわからないけど、僕は、寄り添って理解するって姿勢を大塚さんが採ってるからだと思う。寄り添うには自然体でいなきゃいけないし、理解するには一種のやさしさが必要だ。やさしく自然体でいようとすれば、屈託にこだわってる暇なんかないだろう。
 おっと大塚さんの話ばかりになった。本論に入ろう。大塚さんは五人のまんが家を取り上げ、彼らのまんがの技術と、何よりも主題を説明する。まず手塚治虫は、記号としてのキャラクターであるまんがの登場人物に、記号とは矛盾する生身の身体を与えた。手塚自身も、記号が身体を持ってしまうという、この矛盾(「アトムの命題」)は解決できなかった。梶原一騎はこの命題を受け継ぎ、「父の呪縛から解放されるためには自らを破滅させるしかなかった」(四六ページ)という、達成されなかった教養小説(成長物語)を描いた。萩尾望都は「内面の発見」(六〇ページ)という方法によってこの命題を克服しようとし、ある程度成功したが、自分の女性性を処理できなかった。吾妻ひでおはこの命題を性的コミックに導入した。岡崎京子は、一九八〇年代の高度消費社会のなかで、記号としての身体と生身の身体を分離するという離れ業を試みたが、続かなかった。つまり戦後のまんが史は「アトムの命題にまつわる回答をずっと模索し続けていた」(一三一ページ)のだ。そして、僕らが生身の身体を持ってるっていうこの命題は、ナショナリズムごときでは超えられないような重みを持ってる。
 大塚さんの担当部分には、僕らの知らない世界を垣間見せてくれることの他にも、二つのメリットがある。第一、五人のまんが家の間に、アトムの命題をめぐって、主題のつながりがあったことを示したこと。まんが家の各々について、技術や主題を説明した解説は沢山あるはずだ。でも、主題の継承関係に着目して一種のまんが史を描き出すのは、論理力と推理力と構築力を必要とする、大変な作業にちがいない。第二、身体性がまんがの大切なポイントだって説得的に説明するためには、成長や成熟や女性性といった、身体にかかわる問題を理解しとく必要がある。大塚さんはこの問題を、地に足を付けながら、まさにまんが家に寄り添うように読み解く。これはセンスが必要な、繊細な作業だ。
 もちろん僕には不満もある。まんが史のかたちを採ってるのに、まんがと社会の関係があまり出てこない。アトムの命題の意味が、「記号と身体の矛盾」と「達成されない成長物語」の間で揺れ動いて、わかりづらい。もしかしたら両者は同じことをいってるのかもしれないけど、それならそう説明してほしい。でも、身体性っていう観点からまんが史を読み解くのって、面白いし、スリルがある。その意味でこれは、まんがを対象にしながらも、模範的で優れた文学史なのだ。[小田中直樹]

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紙の本

冴え渡る大塚「まんが論」

2001/10/22 11:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森亜夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 第一部は大塚英志担当の「まんが論」、第二部はササキバラ・ゴウ担当の「アニメ論」である。内容は通史という形でなくて、中編の作家論を複数載せることにより、「まんが・アニメ」を浮かび上がらせる。前半の大塚のまんが論は、いつものように、とても刺激的である。手塚治虫、梶原一騎、萩尾望都、吾妻ひでお、岡崎京子を論じているのだが、その中でも、萩尾望都論と吾妻ひでお論は圧巻であった。女性性の受容というテーマから、萩尾望都を論じる手つきは、フェミニズムと通じるものがある。また、吾妻論は、「オタク」の男性たちのセクシュアリティを鋭く分析する。この著者の「性」に対する一貫した問題意識に、読者は「まんが」を読む際の新たな視点を獲得できるだろう。実りの多い書である。
 ただ、残念なことに第二部のササキバラ・ゴウの「アニメ論」には、一貫した問題意識というものが感じられない。よく知っている。詳しい。しかし、それだけのような気がする。それはもちろん、ササキバラの責任ではなくて、まんが論と比べてアニメ論がまだまだ始まったばかりの揺籃期にあるということが原因の一つだろう。

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紙の本

タイトルにはちょっと偽りあり(確信犯だけどね)

2001/05/24 03:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夜来香 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルから、漫画の歴史や技法についてのガイドブックみたいなものを予想していたのですが、本書の内容は私が予想していたのとはまったく違うものでした。
 ここで言う『教養』とは教養小説、すなわちビルドゥングスロマンの『教養』のことで、「まんがというメディアがキャラクターの『成熟』をどのようにして描いてきたか」という主題が、本書の中では一貫して追及されています。
 戦後日本社会が抱えた『成熟の困難さ』という命題と、記号的な絵が『成熟するからだ』を持つというまんがの矛盾、この二つを結びつけながら大胆に展開するまんが論は、刺激的ではあるけれど、いささか強引で恣意的な気もしました。
 一方、まんが編とは別の筆者によるアニメ編は、まんが編ほど大胆な解釈が施されていない分、私が想像していた教養に近い内容になっています。
 

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紙の本

思ってたのと違った

2021/10/18 18:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の漫画史、サブカルチャー史の本かと思ったらかなり違う内容だった。
もっとドロドロとした、日本人がもがいてきた歩みの歴史の本だった。

オタク史として読むとちょっと疲れる。

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紙の本

まんがの身体論

2001/09/09 21:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:メル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これはまんがに限らず、文学などでも言えることなのだろうけれど、ジャンルにはそれ固有の規則のようなものがあり、その限界点に立って創造活動を行う人たちがいる。そういった人たちは、いわゆる前衛作家・芸術家と呼ばれるだろう。
 まんがにも、ジャンルの規則というか、お約束がある。本書における大塚英志のまんが論は、まんがの限界に挑んだ作家の歴史といったものだ。ここで取り上げられるのは、手塚治虫の前に立ちはだかった命題である。それは、まんがは特殊な記号によって組み合わさって語られている「まんが記号説」を手塚治虫は唱えていたのだが、そうして表現された「記号的な身体」によって「現実」を描くことが出来るのか、という難問である。具体的には、「記号的な身体」によって「死」や「成長」が描くことが出来るのかという難問である。
 手塚治虫が、それまで手塚以前のまんがの「記号的な身体」は何があっても傷つかないというお約束を超えたことを、手塚の習作『勝利の日まで』の中に見出す。そこには、「記号的な身体」で描かれたキャラクターが、機銃掃射で撃たれて血を流しているのである。大塚はここに戦後まんがの出発点を見るのだ。
 だが、手塚治虫が見出した「記号的な身体」の死は、一方でもう一つの問題を生み出すことになる。それは『鉄腕アトム』においてアトムの致命的な欠点とあるのだが、アトムはロボットゆえに成長ができないのである。この欠点は、手塚まんがの欠点でもあるという。

 「アトムの「恐ろしい欠点」をこうして記してみると、それは手塚治虫が記号的な表現によって、生身の身体が生きねばならない現実を描こうとした矛盾と正確に対応していることに気がつきます」

 戦後のまんがは、こうして「記号的な身体」と「生身の身体」のズレによる葛藤の歴史となる。本書が取り上げる順に見ていくと、梶原一騎では、『あしたのジョー』に見られるように少年の生身の身体が成長するところに物語の主題をずらしていくことになる。(たとえば、力石の過酷な減量など)萩尾望都では、女性の身体をどう女性自身が受け入れるかといういささかフェミニズムのようなテーマが浮上してくる。このテーマは少女まんがに繰り返し現れてくるだろう。吾妻ひでおにいたっては、その「ロリコンまんが」において手塚的な「記号的な身体」に「性」を発見することになる。そして岡崎京子の不安は、「記号的な身体」に自覚的であったことだろう。すべてが記号に満たされていれば、成長もしないし傷つくことはないのだけれど、しかしいつか「記号的な身体」は「生身の身体」と「内面」と向かわねばならなくなる。それが同時代の文学などにも現れている「世界の終わり」という感覚なのだろう。これらとどうやって折り合いをつけていくのか。こうして、岡崎京子は手塚治虫以来の「記号的な身体」と「生身の身体」との矛盾・葛藤というテーマと誠実に対応していたのだ。
 本書を読んで気がつくのは、まんがにしろアニメにしろ、常に何らかの限界(資金とか技術力とか)、壁にぶつかったときにそれを乗り越えようとした時に、新しい技術なり物語が生まれているということだ。そうすると、本書に登場した人たちは、みな前衛の作家であったと言えるであろう。

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紙の本

2001/07/22朝刊

2001/07/27 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本独自の文化として持ち上げられることも多いまんがやアニメ。まんが誌の編集者として長年活躍してきた著者らが、作家論を軸に簡潔な通史をまとめた。現在の表現に至るまでに、技術や主題はどんな変遷をたどってきたか。「おたく」はどこから生まれたか。取り上げたのは手塚治虫、萩尾望都、石ノ森章太郎ら。懐かしさとともに「そうだったのか」と思わせる視点が光る。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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2006/05/27 02:01

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2010/09/18 04:27

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2011/08/25 16:49

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2012/11/03 15:36

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2013/02/25 10:00

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2013/06/03 21:40

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2013/12/29 14:37

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2014/02/24 22:17

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