２３階の恋人 （白泉社花丸文庫）

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投稿者：もえ　　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　サラリーマンものです。学生気分の抜けない主人公が、同じビルで勤務する２３階のやたらイイ男に刺激され、仕事と恋に燃える、、というお話。気になったところは、主人公の同僚と２３階の彼は恋敵で、言い争いが耐えないのですが、その会話を読んでいると、２３階の彼が急に、イイ男でなくなってしまうような気がしまして、そこんところがちょっと気になりました。主人公が仕事に燃え出す過程は、「頑張れ！」と声をかけてあげたくなるほどでした。挿し絵は、やさしげな絵が素敵な椎名咲月さんです。

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投稿者：miyagi aya　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　大手電気メーカーに勤める望は半年前から海外通信部のインドを担当することになり、文化の全く違う外国人との交渉に苦労している。ある時、機会のカタログの英訳に困っていた望は、同じビルの２３階で働く武内篤広と知り合った。彼の穏やかな人柄に惹かれた望はランチや食事に誘われるまま、だんだん武内と親しくなっていくが…。

　ちょっとした出来事をきっかけに望と篤広が仲良くなっていくくだりは、ゆったりとしたペースで距離を詰めていく二人にとても好感が持てました。が。途中から「アラ？」と思ったのは、篤広が実はゲイで、以前から篤広のことが気になっていたという部分。その優しさが偽物だろうとは思わないものの、なーんとなく、望と親しくなりたくて親切にしたみたいな遠まわしな下心が、あからさまに表に出ていない分いやらしいなぁ…と思ってしまった。自分だけに優しい相手と誰に対しても優しい相手、どっちが恋愛対象として理想的なのかは分かりませんが、ちょっと微妙な感じかな。