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紙の本
殷周時代の世界認識
2001/08/06 16:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
発掘・伝来している古代中国の書物や銘文を、天文学などと照らし合わせて年代を検討し。その過程で採用した仮説から「後の史書では覆い隠されている殷周時代の世界認識や制度」を提示した本です。
繰り返して同じことをぐるぐると書いている部分があるとか、他の説の支持者への私信めいた挑戦のようなものが新書としては多すぎるなどはありますが、提案されている論は面白いものだと思います。
他の説とどちらが正しそうなのかなどは良くわかりませんが。文字を呪術の道具として用い、権威を作り上げていた古代社会という概念は魅力的です。
文字を記録の道具として理解し多用している現代人、特に識字率が高い時期の長い日本人にとっては理解しにくいことではありますが。文字の呪術性は長い間、世界中で存在したものですし。そのあたりの違和感や概念の違いを理解して歴史を考えるというのは、たいへん楽しいですよね。
紙の本
学問的には貴重な内容であろうが、煩わしくうんざりする。
2003/06/01 14:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
史記を初めとする歴史書に記載された出来事の、殷周時代の記載年代には矛盾が有る。甲骨文、金文に書かれてある、年・月・月相・日干支・天文を考究することによって、これらの矛盾を解決し、其の年代を同定・配置する、斬新的且つ納得できる方法を最初に述べ、それに基づき 殷周交代の年代を示すことから始めている。そのあと殷周時代には漢字が何の為にどのように使われたかを解読する。学問的には貴重な内容であろうが、単純作業を丹念に繰り返していく過程が有り、煩わしい。学問研究のある段階には、力任せに単純作業押し進める段階が必ず必要であるが、一般向けの新書でこの過程を見せられるとうんざりする。