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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.7
- 出版社: 葦書房
- サイズ:19cm/313p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7512-0808-X
紙の本
竜のごとく 宮崎滔天伝
著者 上村 希美雄 (著)
理想の国家建設と国家の枠をこえたインターナショナルな民族連帯の夢を追い求めた国家人宮崎の波瀾の生涯。孫文との友情を軸に近代の混沌を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
竜のごとく 宮崎滔天伝
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著者紹介
上村 希美雄
- 略歴
- 〈上村希美雄〉1929年熊本県生まれ。元熊本学園大学教授。熊本近代史研究会員。著書に「民権と国権のはざま」ほか。
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紙の本
宮崎滔天だ。誰だよそれ、って口とがらせるいまどきの若い衆よ
2001/08/22 19:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大月隆寛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
贔屓ってのはこうするもんだ、ってわけで、同じ葦書房のもう一冊。
宮崎滔天だ。誰だよそれ、って口とがらせるいまどきの若い衆なら、よし、一発騙されたと思って読んでみてくれ。ウヨだサヨだとしゃらくさい能書きをバーチャルにさえずる片手間にでも、かつてマジに「革命」を、それもシナの「革命」から日本の「革命」をやらかそうと夢想したこういうバカがいた、ってことを知ってもらってもバチは当たるまい。漢文の素養がサムライ出自の知識人にとっての当たり前だった時代、シナもまたほんとに「近い国」だったのだ。
もとは『熊本日々新聞』に連載されていた原稿。著者には、まだ完成途上の『宮崎兄弟伝』というライフワークもある。滔天の評伝は、同じ熊本人脈の渡辺京二による『評伝・宮崎滔天』が個人的には好きだが、こういう実直な入門書、手軽に読める評伝というのも絶対に必要。「右翼」だの「大陸浪人」だのとレッテル貼りされてきたこれまでの滔天像も、いまどきのこの思想史的大転換の時期には、また新たな読み手と出会って組み換えられるべきだと思う。次には、巻末の参考文献から拾って読んでゆくのをすすめたい。