紙の本
家族も被害者
2002/06/05 00:43
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投稿者:おーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神戸連続児童殺傷事件の犯人「酒鬼薔薇聖斗」の両親がかいた手記です。
母親・父親とも「なぜうちの息子が?」と信じられないと思うのに、常に自分たちの教育のせいか? と自らを責め誤り続けています。
マスコミからの連日の報道やインタビューに親戚の家に身を寄せたり、一時的に離婚を余儀なくさせられます。
たしかに加害者の家族ではありますが、その人たちの人権ってなんだろう?って考えさせられます。
紙の本
話題の事件を取り巻く人々の思いが丁寧に描かれています
2002/03/04 17:42
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投稿者:もえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神戸の連続児童殺傷事件の犯人「少年A」。この父母が書いた手記。これだけでも読みたくなりませんか? 何故被害者への謝罪が遅れたのか、息子が犯人だと実感したのはいつだったのかが描かれている。彼には弟も二人いて、学校にも行けず連日取り調べられてという下り、容疑者でもないのに子供の権利はどうなる、と思いますが、話題となった事件の後日談とそれを取り巻く、人々の思いが丁寧に描かれています。
紙の本
あの事件を振り返って
2020/07/18 17:29
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごく普通の家庭に生まれて、なぜ「少年A」となったのか考えさせられます。加害者家族の人生を一変させる、バッシングやマスコミ報道も恐ろしいです。
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少年の兄弟たちが辛い思いをしているということは耐えられない
2019/02/06 09:32
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
手記を読んで思ったことは「この人達の子育ては別に酷いところはなかった。私たちの子育てと変わりがない」ということ。あんな事件を起こしてしまったんだから両親が責められるのは仕方がないこと。でも、少年の兄弟たちが辛い思いをしているということは耐えられない
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自信喪失の読後感
2001/12/14 09:41
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投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず読後の感想から。「ものすごく自信をなくす」。そうなんです、この本の中で両親は謝り続けています。被害者の家族に対してもそうなんですが、世間にも謝り続けています。それを読み続けていくと、自分もどんどん自信がなくなっていきます。元気のないときにはオススメできない一冊です。
神戸で起きたあの事件がすべて公開されているわけではありません。少年Aの心理についても行動についても同じことがいえます。それを少しでも知ることができるのではないかと、好奇心でこの本を読んでみました。しかし、好奇心で片付けられるほど軽い事件ではないということがよくわかりました。人間が人間を殺す、子供が子供を殺す、それがどういうことであるか、これについての答えを見つけることができませんでした。生き残った加害者の家族の生活というものは、想像を絶するものであるということはわかった。
あの事件の真相を少しでも知りたい人はこの本を読んでみてください。
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投稿者:まきの - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪が親のせいだとは言い切れません。
本物のサイコパスは生まれつきだともいうので。
ただ、いくら愛を語られても、それを感じられず、とにかく奇妙なものでした。
やはりそれは、犯罪者の親が書いたものだと思いながら、この本を読んでしまうからでしょう。
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この一冊を妄信するのは危険なことであるが、あれだけの事件を起こした少年の両親の手記を読むというのはまあ中々新鮮だった。でもこれは言い訳集に近い。被害者や遺族の方々の心境をしっかりと考慮し、本当に申し訳ないと心底から感じていたら、このようなブランクブックの出版は出来るはずがない。内容の真偽、"母親の"事実の真相のことは脇に置いて言っても、これはどうかと思う。謝罪だったら、何故こんな間接的な手段をとるのだろうか。「淳」とは違って、大衆に伝えるべきものがないこの手記を遺族の意向に背いてまで出版するということは、どういうことなんだろうか。そこが知りたい。
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自分の子育てに不安を感じながら、この本から何か得るものがあるかもしれないと思い手にとった。が、訳のわからぬ不安、そして苛立ちが残った。
普通の家庭、普通の親、普通の躾、
その普通といわれるものが、常識的な目で捕らえられた物なのか、それともこの家族だけの主観的なものなのなのか判りかねる。
部屋で見つかった瓶詰めの猫の舌。
犯行に使われていた品々。
親は子に対して溺愛的な目でみてしまいがちだが、それでも一歩離れたところで我が子を見る目の大切さに気づいた。
この本からは被害者に対しての気持ちより子どもを守る親の気持ちしか私には伝わってこなかった。
でもそれが親なのだろうか。(05.6.6)
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神戸連続児童殺傷事件の容疑者である、
少年A(昭和57年生まれ)の両親による手記です。
少年Aがつかまる、少し前から、逮捕後の様子が、
日記形式で書かれています。
また、幼少時代の少年Aの様子や、
家族の様子が詳細に書かれています。
読めばわかりますが、本当にごく普通の家族の様子です。
この本を、深く読むためには、もう少し時間が必要なのかもしれません。
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逮捕前の警察の動きが親切で意外。著者自体の話は全部自己に対する弁解で塗り固められてる。こういう人間からできあがるんだなーなんて思ったりして。
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あの神戸の事件の本です。
少年Aの生い立ち、事件後のことが書かれていて、ご両親は大変苦労されたようでした。
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あの酒鬼薔薇聖斗事件の、加害者の両親の手記です。
被害者の話とかって、申し訳ない話ですがメディアを通じてよく見聞きすることがあります。でも、加害者のとなると、なかなかないのではないでしょうか。
今回私は、少年A自身の日記を読んで、悪魔崇拝、つまり超自然的なものを持ち出されたときの対応の難しさを感じました。
そして、加害者の関係者(加害者本人ではない)に対するメディアや世間の行動などに疑問を持つ部分もありました。
さすがに、絶対取り返すことの出来ない大切なものを奪った人間を、育てた人なのだから当然の報いといえばそうなのだろうとも思えます。しかしどこかで、「本当にそうか?」と思う自分がいるのです。
もちろん、被害者が加害者に復讐しました、というなら俺なんかに言える事はないのですが、ぶっちゃけ俺と同じの、感情移入した第三者が世間の話題性に便乗しているのではないか。少なくとも被害者達から比べたら全然軽い気持ちで、チャチャを入れているようなそんな気がしたんです。別に加害者が可哀想だとかそういう意味ではありませんが。
「当然の報い」。でもその「報い」は本当に、「最悪の事態」が起こってから与える事しか出来なかったのでしょうか?
悲しいことながらまだ世にあふれているかもしれない、第二の酒鬼薔薇聖斗(もしくはその親)に対しても、結局事が起こってから「報い」を与えることしか我々第三者には出来ないのでしょうか?
少なくとも、どんなに被害者の気持ちになろうと努めても結局は第三者であることに変わりはない私達が、こういう本がもう出てしまった時に、ただそれが良いとか悪いとかの批評をするだけで、結局自分との差異化のネタとして用いるにとどまってしまうならまた、「報い」は後手に回ることになってしまうのかもしれません。
なるほど確かにこの本を出すというやり方は、被害者への謝罪の一つとしてはあまりに目的にそぐわないかもしれないし、加害者が被害者面をして哀れんで欲しいのかもしれない。そんな印象は否めないかもしれません。
それでも私達がやるべきは(もちろん批判あっての事なので、それも大事なのですが)、そのもう一歩先へ行き、「私達自身」が自分達の立場で、その行いを見つめてみるという事なのではないでしょうか?
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結局、最初の謎は、最後までわからずじまいでした。
「なぜ少年Aはあのような子になってしまったのか」
結局、少年Aではなくても、あんな犯罪は起こったんじゃないか、そんな風に思いました。
「歪んだ性癖」
これが、少年Aなんだと思います。
「うつくしい子ども」
この本と一緒に読むのが一番おすすめ☆
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この本を読んで本当に色々考えさせられた。事件の経緯についてあまり知らなかったので、被害者と加害者の関係など新しく知ることが多く驚かされた。少年Aの持っている感情は誰の心にもあるのではないだろうか。しかし、この本ではどうしても母親に感情移入してしまう。後日被害者側の著書も読んでみようと思う。
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「淳」を読んでから読んだ。所々親子の愛が垣間見れた気がする。ただ根本的に何の解決にもなってない。申し訳ないけど不快な気持ちになった。