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商品説明
気まぐれに年配の男Gとの関係を続けるエリカは、夏休みに島にあるGの別荘で欲望に任せた気だるい日々を過ごす。表題作「つめたい太陽」をはじめ、様々な恋愛模様を描いた短編集。インターネット上の公開作品から書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
つめたい太陽 | 7-29 | |
---|---|---|
ろくでなし | 30-49 | |
シュレディンガーの猫 | 50-67 |
著者紹介
片山 香
- 略歴
- 〈片山香〉1970年愛媛県生まれ。保健婦、HIVボランティアを経て、現在、都内病院救急部勤務のナース。「アヤの肖像」で修文社の第一回オンライン小説新人賞に入賞。
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紙の本
可愛い女性たち
2001/10/20 08:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よιみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「恋をしていた」 帯にそう書かれていたので恋愛小説かと思いました。ところが読んでみると恋愛などどこにもありません。暑い太陽の下、真っ白なカリフォルニアのようなところで奔放に生きる女性。自分で自分の感情がわからぬままに好きなように振る舞い、気が向けば性をむさぼるだけ。
私は男性で、このような女性が嫌いです。我が儘なのは許せるとして、未熟でありながら、妙に肉体だけ成熟しているというか、肉体にのみ価値観を感じているように思えて好きにはなれません。
短編小説なのでとりあえず最後まで読んでみるかと思っていたら、最後に衝撃を受けました。あっ、これは恋愛小説であったか。それがわかると、妙にこの女性が可愛く思えてきました。
月並みではない恋愛小説。そしてたくみな女性心理が表題作以外にも描かれていますが、それを作者が女性だからと思うのはどうでしょうか。女性心理がわかってはいても、表現する筆力があってこそ読者に伝わってくるのだと思います。
紙の本
次作を早く読みたい
2001/11/14 15:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ソウダヒロシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の女性がタイプですね。壮丁、ノーマルだけれどいいんじゃないでしょうか。
中身。6つの短編小説というよりも、6つのオムニバスエッセイという印象。各エッセイの最後の1行がいい。次回はここから書きはじめてみたらどうだろう? 時系列の展開に意外性が欲しい。さらに設定にも。
本当のようなウソが小説なので、本当みたいな本当の話は、小説でなくエッセイになってしまうと思う。
山田詠美(黒人と寝ちゃー小説のネタにする。実はこれには大先輩の詩人白石かずこがいる)の系譜を狙うのか? こうなると読者は女性に限定される。山田詠美の小説を読む男はニューハーフくらいなもの。
医療現場を扱った社会派「白い巨塔」、サスペンスもの「心室細動」のように、ディテールを道具立てとして使用できる環境にあるのだからこれを上手に使ってストーリーものを書いてみたらどうか?
この6つは習作であるわけで、NEXT ONEが処女作になるのだと思う。