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風精の棲む場所
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.3 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.8
  • 出版社: 原書房
  • サイズ:20cm/247p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-562-03422-X
  • 国内送料無料

紙の本

風精の棲む場所 (ミステリー・リーグ)

著者 柴田 よしき (著)

推理作家の浅間寺竜之介は愛犬のサスケとともに、京都北山をさらに分け入った「地図にない村」へやってきた。村祭りの前日、衆人環視のもと殺人事件が発生。竜之介はある可能性に気づ...

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風精の棲む場所 (ミステリー・リーグ)

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商品説明

推理作家の浅間寺竜之介は愛犬のサスケとともに、京都北山をさらに分け入った「地図にない村」へやってきた。村祭りの前日、衆人環視のもと殺人事件が発生。竜之介はある可能性に気づくが…。本格長編ミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

柴田 よしき

略歴
〈柴田よしき〉1959年東京生まれ。青山学院大学卒業。「RIKO女神の永遠」で第15回横溝正史賞を受賞。著書に「少女達がいた町」「象牙色の眠り」「桜さがし」など。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.3

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (2件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

ミステリーでありながら切ない物語

2001/08/10 21:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルだけだとSFも書いている著者なだけに、ファンタジー小説か? と思わせますが、実際はミステリー。
 ところが、これがただのミステリーではありませんでした。
 最初はとても綺麗な自然の風景がたくさん描写される場面があって、とにかくゆったりと穏やかに物語は進んでいきます。この穏やかさが、後に起きる事件の悲惨さを引き立てているのでしょう。
 事件が解決していくまでのその道筋はまさしくミステリー小説。でも、その事件の真相は少女達の淡い想いと大人の醜い想いとが交差して起きたなんともいえない微妙さを持っていました。
 そして最後、とにかくこの物語はこの最後のワンシーンが全てだと思います。これが他のミステリー作品とはちょっと違う物語にしています。どんな風に違うのかは読んでからのお楽しみです。

 読み終った時に、何か切ないような暖かいような、そんな想いが残るミステリー小説でした。

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紙の本

不思議な時間を過ごしました。

2001/09/13 22:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かったん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 不思議で、切ない、そして異次元の世界を体験出来た一時でした。インターネットという現代の世界と、山奥深く、信仰と慣習に従ってくらす妖精達とがなぜ、この様に違和感なく融合できるのか不思議でした。時間を超えた、妖精達のつぶやきを、上手く表現されたと思います。
 柴田よしき先生の今までにない、タッチに驚きました。

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紙の本

時の狭間に忘れられた村の物語

2001/09/22 00:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作家の浅間寺竜之介と犬のサスケは、浅間寺の作品のファンだという少女から「村で行われる奉納の舞を、ぜひ見て欲しい」というメールを受け、京都の北山の奥、地図にも載っていないような村を訪れることになった。祭りの前夜、舞手の少女たちの家族だけを集めた通し稽古のあと、舞手の少女がひとり、刃物で胸を刺されて殺されているのが発見される。事件現場となった村民会館は内側から鍵がかかっており、犯人はその中にいた村民に限られているはずなのに、状況からして、誰にもその時間がなかったことになってしまう。浅間寺は、少女たちのために真相を追究することに…。
 風精と書いて「ゼフィルス」と読ませます。風の精のことであり、村に生息するシジミ蝶の名でもあり、そして村に伝わる奉納の舞を現してもいます。克明に描かれる奉納の舞の艶やかさは、想像するだけでも美しく、ため息が出ます。時の狭間に紛れ込んだとしか思えない、美しく、懐かしい村の物語。閉ざされた村の暮らしが産んだ悲劇、とも言えるこの物語は、あくまでも美しく幕を降ろします。ラストは好みの分かれるところかもしれないけれど、ファンタジックな夢を見させてもらって、私は満足です。

初出うたたね通信社


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紙の本

衆人環視下の殺人、蝶を模した奉納舞を舞う女性の激情

2001/09/28 03:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:氷川友美子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 幅広い作風を持つ作者の、待望の本格長編ミステリである。

 作家・浅間寺竜之介は、西風美夢という少女より、自分が踊る奉納舞を見て欲しいと村祭りに招待される。

 彼は愛犬・サスケと共に、京都北山の奥地にある「地図にない村」風神村に赴く。その舞いは、風神の使いとされる蝶・ゼフィルスを模したもので、舞い手になった女性の一人は、1年以内に必ず死ぬという伝説があるという。

 祭りの前日、近親を集めて最後の稽古舞が披露された。その現場で、舞い手のひとりが胸を一突きされて殺されるという事件が起こる。「今度の事件には、犯人がおらんのです」。衆人環視の下、わずかな時間の隙に、犯行に及ぶことは誰もが不可能であったというのだ……。

 どこか懐かしい思いを呼び起こす村の佇まい、若い女性によって踊られる奉納舞と「消えた乙女の伝説」、共同体のバランスを危うくするよそものの美青年、そして幻のゼフィルスの谷。魅力的な題材が満載である。

 圧巻なのは奉納舞の描写で、顔を青い顔料で塗りつぶし、赤いアイシャドーで目を隈取した前衛的な舞姫が、幻色のゼフィルスの衣をまとい、次々とフォーメーションを組替え、美しくも激しく踊るのだ。ゼフィルスの舞いは、乙女たちの憧れてやまぬ自由の象徴であり、慎ましく見える彼女たちのなかでたぎる激情の現われなのである。

 柴田よしきは、女性の心のひだを描くのが巧み作家であるが、この作品でも、閉鎖的な村に囚われる女性たちの一途な願いを、慈しむような筆致で描いている。殺人の真相が暴かれた後に、なおも残る謎。全ての真相が明らかになった時、作者の周到な計算を、万感の思いとともに感じることになるだろう。 (bk1ブックナビゲーター:氷川友美子 ひかわ・ゆみこ/ライター 2001.09.28)

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2005/05/07 17:50

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2004/10/24 15:51

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2010/05/31 09:50

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2010/01/14 22:33

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2010/01/22 23:19

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2010/10/25 01:00

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