ショコラのくちづけ （ショコラノベルス）

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投稿者：kaede　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　あらすじでは随分「たらし」らしい上、「一回のキスでそれきりという性癖」というアヤシイ？　キャラにも思えそうだけど、実際は確かにモテるものの、一回のキスでさよならしてしまう、というのは、一年前のバレンタイン、寝ている周の唇を奪ってチョコを置いていった女の子を探すため、というもの。唇に残る、その女の子の唇の感触。本気で自分のことをたまらなく好きでいてくれる感情があるからこそ、やさしく甘い気持ちよさを伴った周へのキスだからこそ、周は何が何でも、とその相手を探そうとしていた。

　ただ、関西弁で随分やんわりとした印象の中、やっていることはやっぱりタラシっぽいことは否めない。それでも、そのストレートでありのままをさらけ出せる性格ゆえか、どこか憎めないキャラに描かれていて好感が持てる。また、そんな周を軽くあしらうようにつれないそぶりを見せる友人・藤は、口ではキツイことを言ったりしつつも、実は内心辛い恋を抱えていた。自分には嫉妬する資格もないのに、それでも湧き上がる感情に自分を責める藤はせつなく、また周が勘もよく、頭もいいキャラであるところにも好感が持てた。

　結局藤の想い人は周だったわけだけれど、絶対隠し通そうとする藤に、ちゃんと周が気付き、嘘をついて自分が周のキスを奪ったのだと言った女の子を信じきることなく、藤を見つけたこともすごくよかったし、とても自分の口から相手に気持ちを告げることなど出来ない藤が可愛くて可愛くてたまらない、という感情が、周のちょっとおっとりした感じの関西弁で綴られているところも、すごく甘さ倍増でよかった。

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投稿者：郁江　　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　一関周の魅力はルックスでも賢い頭脳でもスタイルでもなく、軽い性格と関西弁に尽きると私は思ってます!！　普段　へらへらしていてもいざって時に強引な彼は　奥手でネガティブな藤にはピッタリなのではないでしょうか。藤はイマドキの女の子より　よっぽど古風で日本的な貴重な存在ですよね。2話目の「ハニー・メープルの3月」はラブラブな2人に大満足でした。「ショコラのくちずけ」は少し切ない部分もありましたが、どちらもにタイトル通り甘い気分にさせてくれる話しです。　

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投稿者：smile　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　今どき珍しい、しっとり和風美人の男子高校生・清湍藤。苦しい片思いの相手は、親友の「学園一の女たらし」一関周。文句ナシにかっこいいのにベタベタな関西弁を話す周は、その気さくな性格から男女共に好かれる得な性格。そんな周が、去年のバレンタインから目の色を変えて探している相手とは、一体…？　藤のしっとり控えめな愛情表現が新鮮。とても可愛いオススメの一冊！

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投稿者：ゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　『日星学園一の女たらし』と評判の一関周。天から二物も三物も与えられたようなルックスの周の唯一の欠点は、女と見れば見境なく迫り、あげく一回キスしたらそれきりという性癖。親友の清湍藤は呆れて冷たい目を向けるが、周は全然気にしない。周は、実は去年のヴァレンタインデーにうたた寝していた自分のキスとハートを奪った犯人を探しているのだ。そして迎えたＶＤ。勝負をかける周の前に、キス泥棒は自分だという女の子が現れた。けれど、その日を境に藤の様子がおかしくなって…。波乱の予感いっぱいの胸キュン学園LOVE。