「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
いかにも石川賢らしい逸脱に満ちた快作
2002/07/05 20:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
打ち切りになっちゃったけど、いかにも石川賢らしいというか、なかなかに豪快な暴走ぶりをみせてくれた快作なのであった。
特に前半の、山田忍法帖の短編から印象の深い忍法の使い手が順番に柳生の庄を訪れては十兵衛に戦いを挑んでいく、という仕様で、百一匹忍者大行進(嘘。百一人もでてこない)といった感があり、オールスターキャストの豪華さというか、なによりかの「忍法らま仏」までもが律義に映像化されたのが笑えた。
後半、例によって原作からの逸脱が激しくなり、十兵衛一行がパラレル・ワールドを旅しながら「忍びの徳川軍団」と戦う、ぶっとんだ展開になるわけだが、「これ、どうやって収拾つけるんだろう?」と不安と期待をもちつつ連載を楽しんでいました。まあ、結果的には、冒頭に記した通り、風呂敷をたたむ所までは届かず、風呂敷を広げるだけ広げている最中に打ちきりのまま未完になっちゃったんだけど、作品全体の整合性うんぬんより、その場その場の勢いで面白い要素を片っ端からぶち込んでいくパワーだけでも充分に「買い」でしょう。