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紙の本
原作を読むべし
2003/08/16 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんこう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が拘り、そして書き上げた原作は、文を読み進めれば読み進めるほどにどんどんと山が目前に迫ってくる作品であった。読み手が、山を風をその気温さえも感じるものであった。これほどまでに心を震わせる山岳小説はそうないといってもいいだろう。原作を漫画にさせることへも拘る作者が、今回、谷口ジローに描かせたこの作品は、見事である。漫画なのか、スケッチなのかが分からないほどの描写。そして、主人公羽生とカメラマン深町の男の生き様に原作を損なうことない感動を得ることが出来る。山を知っている者はもちろんのこと、知らない者も、是非、触れて欲しい作品である。山のもつ素晴らしさ、魔性はもちろん、自然そのものの息吹を感じる作品と言えるだろう。
紙の本
原作のイメージを忠実に保っている
2002/06/17 12:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作を読む前に本書を手に取った。山登りの経験の無い人にとってはアイゼンやカラビナという道具がどのような形をしているのか、またどのように使用するのかを目に浮かべることは出来ない。そういう意味では視覚化するという手法は正しい方向だろうと思う。
原作のイメージを損なうこと無く視覚化するのは困難な作業である。映画のように時間の制約が無い分描き易いかもしれないが、本作品は特に原作のイメージに忠実に描いている。
谷口ジロー氏の絵はこういう男のドラマにとてもマッチする。他の書き手ではそうはいかないだろう。
山登りの経験がない人は本作品を読むことで情景を頭の中に思い浮かべることが出来る。原作と併せて読むことをお奨めする。