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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.9
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/355p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-222521-9
文庫

紙の本

25時 (新潮文庫)

著者 デイヴィッド・ベニオフ (著),田口 俊樹 (訳)

25時 (新潮文庫)

税込 692 6pt

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みんなのレビュー18件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

決断とは

2002/07/21 21:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 よくある 例え話に「地球最後の日に誰と何をして過ごしたい?」というのがありますよね。私はその問に対してなんて 答えただろう? この物語の設定はそれに少し似ていて、あと24時間で刑務所に入らなければならない男の話です。逃げるべきか 自殺するべきか それとも7年の刑期をまっとうするべきか…主人公には激しい葛藤があるはずなんだけど 最後の1日を愛する人たちと淡々と過ごすんです。たった24時間の自由…彼の心中を思うと複雑です。自分ならこんな風に過ごせるだろうか??

 永遠にこないで欲しかった25時が 訪れた時 彼が下した決断とは…

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紙の本

25時

2019/10/27 19:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当にあったらいけないのかもしれないけれど、最後がとても美しく感じました。最近、保釈中に逃げ出す事件がありますが小説にはならなそう・・・

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紙の本

あなたならどうする?

2002/09/09 23:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつはる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あなたは、明日刑務所に収監されるとしたら誰と、何をして過ごすだろうか? 刑期は2日や3日ではない、7年だ。
 厳冬のニューヨークで今まさにこの立場にあるのが、この小説の主人公モンティである。モンティはハンサムな白人男性、元麻薬密売人だ。そんな彼に刑務所で待ち受けているのは恥辱でしかない。そんな最後の1日を彼は恋人や友達、元相棒、父親、そして愛犬と淡々と過ごす。
 こう書くと、7年後に変わらず会おうという約束をして刑務所に向かうというような、ありがちな、べたべたした男の友情物語だと思う人もいるかもしれない。
 しかし、この小説はそんなものじゃない。最後の1日の過ぎ行く時間の中で、長年の男友達どうしの複雑な思いや、モンティが麻薬密売をやるようになったいきさつ、そして誰の裏切りでつかまるはめになったのかが描かれる。つまりこの小説には若者の光と影が鮮やかにうつしだされている。
 残された時間の中で、モンティが親友に頼んだこととは? 父親がモンティに申し出たこととは? そしてモンティはどうなるのか?
 読んだあと、心に刻まれるたしかな、そして消えない余韻。その印象的なエンディングまで一気に読ませる傑作だ。
 エドワード・ノートン主演で映画化とのことでそちらも楽しみだ。

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紙の本

静謐な美しさが漂う佳作!

2002/07/28 13:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

静かで切ない小説…。
明日から刑務所に入らねばならない男の25時間を淡々と綴るNY小説。すれ違う女が全て振り返るほどの
美青年モンティは、かなり羽振りのいいドラッグディーラー。しかし仲間の密告により、州立刑務所への
7年間の収監が決まっている。贅沢な生活、美しい彼女、親友たち、年老いた父、心通うペット。
モンティが選ぶ事の出来る道は3つ。死、逃走、服役。果たしてモンティの選ぶ道は…。
限られた大切な時間を、冬のNYの美しい情景を背景に描く、切なくて感動の小説なのです。

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紙の本

見極めてきた男による、男の物語

2002/03/10 13:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 シブいのである。そしてカッコイイ。しかし、これは24時間後に刑務所に入る白人男性の物語なのである。普通は渋くも格好良くもあるはずがない。実は彼の心は絶望と栄光の記憶の間を行き来しているのである。主人公モンティの揺れる胸のうちと、取り繕って微動だにせぬ外観、そして冬のニューヨークの風景。抑制の効いた文章によって、時間はきわめてゆっくりと流れて行く。
 「こういうものが書ける作者は一体何者なのか?」と思って「訳者あとがき」を読むと、ナイトクラブの用心棒、教師、ラジオ局のDJ、雑誌記者など、若くして職を転々としていたことが判る。こういう経歴がなければ、きっとこういう小説は書けないのだろう。古い価値観なのかもしれないが、男性的な魅力にあふれる長編小説である。

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紙の本

独特なラストが待っている

2002/02/12 23:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どしどし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 翌日に収監されることになっている保釈中の男のその一日とその周りの人間関係が中心。刑務所に7年間入らなければいけない、という状況がまずあって、それが作品中のすべてのシーンに影響している。刑務所に行くというのは死んでしまうとかいった完全に世界と絶たれるというのではなく、しかし、今の生活との完全な別れがあって、そういったところが何とも微妙な状況を生み出しているようだ。主人公の男も強い葛藤をあまり表に出さずに話は進み、周りの人間たちの複雑な心境を描いていく。この設定で逆転劇とか最後の一日をどのようにして過ごすべきかとかそういう話にはならない。とても淡々としていて、時に内省があり、あるいは感情が噴き出し、とても深くていい小説だなあ、と感じさせる。

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2005/08/31 01:55

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2008/12/26 14:09

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2010/03/21 20:30

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2011/02/21 13:04

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2012/11/10 17:33

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2013/08/17 16:40

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2013/05/16 09:19

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