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商品説明
下りの天才高橋尚子、スピードのシモン。両陣営の超人的なトレーニングと深謀の戦略、迅速の駆け引き。サングラスを投げてなかったら、高橋の優勝はなかった…。シドニー五輪女子マラソン究極のドキュメント。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
黒井 克行
- 略歴
- 〈黒井克行〉1958年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『週刊新潮』『週刊文春』等で取材記者として活躍。
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紙の本
出色のスポーツノンフィクション
2001/10/01 13:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どら焼き - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく読み始めたんですが、ぐいぐい引き込まれちゃって、あっというまに読み終えてしまいました。
シドニーの本番に向けて何ヶ月も前からそのコースのアップダウンやそのレースの参加選手のレースパターンを研究した上で、ボルダーでの高地トレーニングメニューを設定する。そのメニューが高橋の場合尋常じゃない。20キロ以上の間、上りが続く標高3500メートルの超高地を早朝からひたすら走る。ほとんど富士山山頂ですよ。シモンは、「朝練なんて非合理的」と、対照的に科学的なトレーニングメニューを黙々とこなす。
下りのスピードは天才的でも、終盤のスピードに不安が残る高橋は、なんとしても40キロまでに一人旅にもっていかねばならない。40キロ過ぎ、終盤のスピードが抜群のシモンはついてゆきさえすれば勝てる。二人の天才の思惑と企みがシドニーで激突。
「マラソン」って、こんなに深かったんだ……。と大満足の一冊でした。
紙の本
オリンピックという特別な舞台で勝つことへの執念を感じさせてくれます
2001/09/24 12:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨年のシドニーオリンピック女子マラソンで優勝争いを演じた、高橋尚子選手とリディア・シモン選手に焦点を当て、金と銀のメダルの色を分けた原因を探っているノンフィクション。
マラソンの心理的要素をクローズアップしているのかと思われるタイトルがつけられているが、内容は高橋選手とシモン選手の対照的な練習や性格に焦点を当て、マラソンの難しさ、オリンピックで勝つことの難しさ、そして“金”メダルとはなんなのかを問いかけてくれているようだ。
往年の名ランナーであるフランク・ショーターやイングリッド・クリスチャンセン選手の話題なども登場し、オリンピックという特別なレースで、勝利の女神は気まぐれであることを教えてくれる。
もはや語り尽くされた舞台での話なので、あまり期待していなかったが2人の勝負に視点を当てるという、今まで無かったテーマであることに加えて、著者の文章が上手で、当時の情景が思い出されて、いつのまにか引き込まれてしまう。
ただ、帯にある「サングラスを投げていなかったら高橋の優勝は無かった」は言い過ぎ。タイトルと内容にもややギャップがあるようで、ちょっと不満を感じます。
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