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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.10
- 出版社: 青土社
- サイズ:20cm/219,19p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7917-5917-6
紙の本
遺伝子の新世紀
著者 エヴリン・フォックス・ケラー (著),長野 敬 (訳),赤松 真紀 (訳)
「遺伝子」という言葉ができてから百年。ゲノム解読の完了は、生命探求の終わりではなく新たな始まりを告げた。気鋭の科学哲学者が遺伝学史を総括し、大きなターニングポイントとして...
遺伝子の新世紀
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商品説明
「遺伝子」という言葉ができてから百年。ゲノム解読の完了は、生命探求の終わりではなく新たな始まりを告げた。気鋭の科学哲学者が遺伝学史を総括し、大きなターニングポイントとしての現在の課題を明確にする。【「TRC MARC」の商品解説】
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遺伝子学的言説の物質的・経済的・社会的背景を探る
2001/10/22 12:20
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投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ジェンダーと科学』『生命とフェミニズム』などの著作で知られるアメリカの高名な科学史家・科学哲学者による「ポストゲノム」時代の生物学をめぐる刺激的な論考である。発生する生命体の特性を決め、先代から後代へとこの特性を安定的に保たせる、という遺伝子の不思議な性質の正体とは何か。つい百年前まではほとんど何も答えられなかったに等しい、未知の学問であった遺伝子学は、20世紀の最後の四半世紀に著しい進歩を遂げ、ついにヒト・ゲノムの解読が完了するまでになった。生きとし生けるものの謎すべてが遺伝子で説明できる時代になったのではと思われた。しかし実際はそうではなく、科学は生と死の二元論では解明できない、より複雑な領域へ踏み込みつつあるのだ、と著者は指摘する。遺伝子という言葉すらもはやそぐわしいものではない。遺伝子学の進歩とはすなわち、遺伝子学が前提としてきたものの解体過程でもあったのだ。とすれば、遺伝子で説明をつけようとしてきたこれまでの「科学的姿勢」は何だったのか。著者ならではの立ち入った追究に教えられるところは多い。
※気になるキーワード→「ポストゲノム」
→人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー(10/22分)より