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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2001.9
- 出版社: 文研出版
- サイズ:22cm/126p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-580-81282-4
紙の本
ぼくのクジラ (文研ブックランド)
著者 キャサリン・スコウルズ (作),百々 佑利子 (訳),広野 多珂子 (絵)
浜辺にはクジラがじっとよこたわり、その上をカモメがぐるぐる旋回していた。浜辺に戻るサムの足の裏は、焼けた砂であつくてたまらない。クジラに近づくとサムはいった。「しんぱいし...
ぼくのクジラ (文研ブックランド)
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商品説明
浜辺にはクジラがじっとよこたわり、その上をカモメがぐるぐる旋回していた。浜辺に戻るサムの足の裏は、焼けた砂であつくてたまらない。クジラに近づくとサムはいった。「しんぱいしないで、クジラ…」。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
キャサリン・スコウルズ
- 略歴
- 〈スコウルズ〉1959年東アフリカ生まれ。タスマニア州立工科大学卒業。現在、オーストラリア本島に在住。本作でホイットリー賞児童文学部門最優秀賞獲得。
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紙の本
ある朝早く、砂浜を散歩していた少年サムは、波打ち際にクジラが打ち上げられているのを見つけます。
2001/10/30 17:21
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投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある朝早く、砂浜を散歩していた少年サムは、波打ち際にクジラが打ち上げられているのを見つけます。しかも、そのクジラはまだ生きていたのです。助けたい。サムは必死でクジラを助けようとします。
ニュースなどで、浜辺にイルカやクジラが打ち上げられて死んでいたり苦しんでいたりするのを見たことがあるでしょう?この物語も、嵐の次の日の朝早く浜辺に打ち上げられていたクジラを少年サムが見つけるところから始まる。
そのクジラは生きていた。そのクジラはあまり大きくなく、イルカのような尾びれとまるみをおびた胸びれと小さな背びれを持ち、頭の先の方がすぼまっているのでサメのようにも見えた。サムは、クジラ…サメくんとそのクジラをよんで、どうにかして助けたいと思った。でも、人間とクジラの関係は昔からいいことばかりではなかった。そのあたりにも、クジラの歯のコレクションをしている大人達がいた。そんな人が見たら、この珍しいクジラ(コマッコウという種類)はころされてしまうかもしれない。サムは必死に考え、クジラを守ろうとする。
この物語は時間にすれば数時間の出来事なのだけれど、クジラを助けようとする少年の思いも伝わってくるし、大人といえどもけっして尊敬できない人たちがいるわけで、どきどきハラハラもさせられる。フィクションだけれど、ノンフィクション的な内容と味わいを持つ作品だ。クジラを実際に目の前にしているような臨場感もある。短いけれど、中味の濃いストーリーで、読みやすいのもいい。