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商品説明
やり直すなら今しかない。人生の転機に、やりたいことをやってみる。重い荷物を肩から降ろして、もっと自由に生きてみよう…。未来に向けて舵を切った5人の男たちの生き方の物語。社会学者・野口裕二との対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
西山 明
- 略歴
- 〈西山明〉1949年東京生まれ。現在、共同通信社甲府支局長。著書に「アダルト・チルドレン」「自尊心泥棒」「家族漂流記」「少年サバイバル・ノート」などがある。
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紙の本
生きること、物語ることの意味
2001/11/08 22:16
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投稿者:成田毅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きていくことの"意味"を、改めて考えさせられた。今の自分、これまでの自分、そしてこれからの自分。五人の男たちから語られるそれぞれの"物語"は、むろん一様ではない。
個人を切り離すことで生き残る組織。組織はフィクションであることを思い知った男。克己心を捨て頑張らなくてもいい人生を歩もうとする男。やりたいことがない、でも今の状況に満足もしていなかった男。相手の評価を気にかけ、自分の姿を見失いそうになった男。有名になりたいという気持ちがふとなくなり、ひょうひょうと生きればいいと思い始めた男。人それぞれの顔があるように、さまざまに置かれた状況は違う。共通することと言えば、自分を見つめ直したことと、それを"物語った男"ということだ。
昔、ある女性が私に言った。「男って、二つの死があると思うの。一つは本当の死、もうひとつは社会的な死。そして、会社を辞めたりすることでの社会的な死を、男はとても怖がっているんだわ」。最終章で臨床社会学の野口裕二氏との対談「自らを語れ、男たち」は、そんなエピソードを思い出させた。社会的な死も、物語の古いフォーマットかも知れない。その形式すら崩壊してしまった。だからこそ、語ること、聞くこと、物語を紡ぎだすことには積極的な意味があるのだ。(フリー・エディター、ライター/成田毅)