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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.10
- 出版社: 教育史料出版会
- サイズ:19cm/278p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-87652-411-4
紙の本
この国で女であるということ
著者 島崎 今日子 (著)
桃井かおり、林真理子、大竹しのぶ、田辺聖子ら、21人の「女」たちの姿を通して、この国で「女」として生きるとはどういうことかを探る。『アエラ』に連載された「現代の肖像」を単...
この国で女であるということ
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商品説明
桃井かおり、林真理子、大竹しのぶ、田辺聖子ら、21人の「女」たちの姿を通して、この国で「女」として生きるとはどういうことかを探る。『アエラ』に連載された「現代の肖像」を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
桃井かおり・「女優の宿命」から脱却する力 | 9-20 | |
---|---|---|
吉田美和・夢見る勇気 | 21-34 | |
北川悦吏子・視聴率って潔いから好き | 35-46 |
著者紹介
島崎 今日子
- 略歴
- 〈島崎今日子〉1954年生まれ。甲南大学卒業。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。著書に「芸人女房伝」「女学者丁々発止」など。
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紙の本
女は情熱の炎を燃やす生き物
2001/10/30 13:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとやヨーコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢を形にしていく作業にワクワクする要素を感じていたあまっちょろいドリーマーの私に冷や水をかけてくれた著書。
「夢を追いかける」なんて陳腐な言葉では言い表せない、自分として生きていく、ただそれだけの情熱がほとばしっている。その情熱が消えることなく、逞しく存在する女性たちの登場。マイノリティーとして第一線でやっていくゆえの潔さもいい。男性のそれとは比較できないくらいに熱いはず。男性には「社会との違和感」をそう強く感じられないと思うから。
現代は自由な社会であると思う。どんな夢だって持っていいし、何になってもいい。そのかわりそれと同じくらいの自己責任が待ち構えている。この重さに負けてしまうパターンが大半なのだと思う。だから夢なんか最初から持たない方が楽なのかもしれない。でもそれができない「欲張り」であったり、「本能」があったり、「環境」であったり、「戦士」だって存在するのだ。理屈抜きでそういう存在であると息苦しさはハンパじゃない。それも女であると男性とは一味違う苦さを増している。もがきながら、叩かれながらも茨の道を進む姿を描いている、この著書は女としての勇気と絶望を同時にもたらしてくれる。決してサクセスストーリーでは終わってない視点もいい。
これを手にした時のそれぞれの事情で感じ方は違うだろう。時には反感すら覚える箇所もあるかもしれない。特別な人だからと流してしまうだけかもしれない。私はこんなじゃなくて良かったと安心するかもしれない。それでも、きっと心のどこかに小さな情熱の炎が浮かぶだろう。