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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.11
- 出版社: 朝日新聞社
- サイズ:19cm/343p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-02-257690-1
読割 50
紙の本
セカンド・ライン エッセイ百連発!
著者 重松 清 (著)
「ビタミンF」で直木賞を受賞した著者の初エッセー集。少年犯罪に関するジャーナリスティックなものから、情感豊かに綴られる自分史までエッセイ百連発。これ一冊で「重松清」が分か...
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商品説明
「ビタミンF」で直木賞を受賞した著者の初エッセー集。少年犯罪に関するジャーナリスティックなものから、情感豊かに綴られる自分史までエッセイ百連発。これ一冊で「重松清」が分かる本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
重松 清
- 略歴
- 〈重松清〉1963年岡山県生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て著述業に。「エイジ」で山本周五郎賞、「ビタミンF」で直木賞を受賞。他の著書に「隣人」「口笛吹いて」など。
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紙の本
正直、重松はエッセイやノンフィクションが上手ではない。彼のフィクションと読み比べれば、それがよくわかる。でもいつか重松のエッセイで感動してみたい
2004/12/08 20:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
《『ビタミンF』で直木賞をとった重松が、この十年に書き溜めたコラムや書評のなかから百編を選びまとめた本》
大分前だけど、NHKの夕方の放送で、重松清が小学生に小説の作り方を教えているのを見た。発想の仕方などは、ためになるものが多かったけれど、何か、その熱血ぶりが、小説のイメージと余りに違っていて、気になった。しかし、このエッセイと言うかコラムなどの選集を読んで、その理由が分った。少なくとも、性格については、TVは彼の本当の姿を見せていた。彼は、けっして優しく柔なだけの人ではない。
直木賞受賞時の文がかなり多いのは、重松にとってそれが如何に大きな意味を持っていたかの証だろう。本自体が、安っぽい紙をピンクのものなども交えて作られている。段組も一段から四段組みまで、あえて統一性をもたせてはいない。様々な媒体に発表したものを集めたので、あえてこういう編集で面白みを出そうとしたらしいけれど、私には成功しているとは思えない。
なかでは「申し訳ありません。『ドラえもん』って、嫌いです。」から始まる20番のエッセイ、「中田英寿 鼓動」を書いた小松成美についての文、中上健二作品との出会いとサイン会の話、早稲田文学との関係などが、個人的な関心もあって楽しめた。こうしてみると重松にとって、早稲田文学が極めて重要な存在であったかが良く分る。
正直、コラムや書評が上手い人とは思わない。例えばルポのような『隣人』が、小説『ビタミンF』『日曜日の夕刊』『半パン・デイズ』『口笛吹いて』『流星ワゴン』に勝るとは思わない。しかし、その小説の背景にあるものを知ることは、重松清を知る上では大切なことだ。ただ、誰かが書いていた「重松は昔、イジメをしていた」ということについての文がどこにも出ていない、それが私の誤解ならそれでいいけれど、やっぱり気になる。