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紙の本
〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々 (講談社学術文庫)
著者 原 武史 (著)
明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神...
〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々 (講談社学術文庫)
〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々
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商品説明
明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神学は、復古神道の流れに属しながら、なぜ抹殺されたのか。気鋭の学者が〈出雲〉という場所(トポス)をとおし、近代日本のもう1つの思想史を大胆に描く意欲作。(講談社学術文庫)
〈出雲〉はなぜ抹殺されたのか
気鋭の思想史研究者が描く近代日本確立の陰の苛烈な戦い
明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神学は、復古神道の流れに属しながら、なぜ抹殺されたのか。気鋭の学者が〈出雲〉という場所(トポス)をとおし、近代日本のもう1つの思想史を大胆に描く意欲作。【商品解説】
目次
- 第1部 復古神道における〈出雲〉
- 1 「顕」と「幽」
- 2 本居宣長と〈出雲〉
- 3 平田篤胤と〈出雲〉
- 4 篤胤神学の分裂と「幽冥」の継承
- 5 明治初期の神学論争
- 第2部 埼玉の謎――ある歴史ストーリー
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近代天皇制に「抹殺」された神
2016/09/01 13:33
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投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人必読の書である。近代天皇制イデオロギーの中核といえるアマテラス=太陽神信仰に対し、オオクニヌシ=地底神信仰を対置する着想はスリリングである。明治政府が国体に反するとしてオオクニヌシを無視ないし過小評価したのは、日本人の死生観や倫理観にとって、おおきな損失だったのではなかろうか。