- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2001.10
- 出版社: 偕成社
- サイズ:25×27cm/35p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-03-437440-3
紙の本
きのこはともだち さがす・みつける・たべる
絵本仕立てのきのこ入門書。きのこの名前や特徴、料理方法などを紹介する大判絵本。きのこ狩りに行く時の注意や、毒きのこのページもある。「木の実とともだち」の姉妹編。【「TRC...
きのこはともだち さがす・みつける・たべる
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商品説明
絵本仕立てのきのこ入門書。きのこの名前や特徴、料理方法などを紹介する大判絵本。きのこ狩りに行く時の注意や、毒きのこのページもある。「木の実とともだち」の姉妹編。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松岡 達英
- 略歴
- 〈下田〉1969年和歌山県生まれ。イラストレーター。絵本に「木の実とともだち」など。
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紙の本
きのこ絵本はムズカシい
2003/12/03 00:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「うーむ。」
児童書コーナーにキノコの絵本を見つけ、立ち読みしながら、ついうなってしまった。もっともそれは、この絵本に感心したからではない。キノコの絵本を作ることがすごく難しそうだと思ったからである。
たとえばこの絵本のように「ブナ・ミズナラ林のキノコ」といってピンと来る子供がどれだけいるだろうか。スギやマツならともかく、ブナやミズナラをきちんと説明できる大人もそうそういないだろうから、小さな子供にはまず理解できないだろう。せいぜい、小学校の高学年以上でなければ無理だ。今どきの小学校の高学年が、はたしてこの手合いの絵本を読むのか?と思うと、う〜ん、と考え込んでしまう。結局、この絵本は大人用としてしか使えないということになってしまうんじゃなかろうか。
しかし、ここで「いや、待てよ」と別の考えが浮かぶ。私は子供の頃、貝がら集めに熱中していて、貝の図鑑をすり切れるほどよくめくったものだが、「岩礁」や「波打ちぎわ」「サンゴ礁」などの意味をまったく理解していなくて、全て絵合わせで間違いだらけのトンチンカンな種類調べをしていた記憶がある。今ではその間違いもいい勉強になっていたような気がするので、情報が正確に子供に理解される必要はまったくないのではないか、と考えることもできる。ということは、きのこ絵本も菌類図鑑も意味がわからないという点ではいっしょということになって、だったら絵本は最初っからいらない、てなことに……。
あ〜、なんか考えるだけ無駄な気がしてきた。やめよう。
この絵本は一人の子供がネズミやリス、キツネなどのかわいらしい動物に導かれていろいろな林を訪ね歩き、そこに生えているキノコを一種類ずつ簡単に説明していく、という構成になっている。子供と動物達がキノコの生える林で戯れるページと、その林に生えていたキノコを説明するページが、それぞれ別の見開きになっていて、前後の見開きを行きつ戻りつ、本を読みながらキノコ探しをするような感覚を楽しめるように工夫されている。
キノコとはあまり緊密な関係がない哺乳動物が一番目立っていることは必要悪として認めるとしても、せっかくキノコという題材を扱っているのだから、林のほの暗さをきちんと表現してほしかった。暗さ……自然に対しての怖さや恐れ……といった感覚は、自然を学ぶ上で一番大事な最初の一歩だと思うから……。
うん、キノコに限らず普通の絵本にだって影はほしいな、やっぱり。
紙の本
きのこって不思議。ある日突然、ひょっこりと、そこに“在る”。ほら、こんなところにも。
2001/12/04 12:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
野原の、草むらや木立の陰を見てごらん。きのこは山だけに生えるのではないよ。枯れ木や落ち葉、動物の骨やふんなども養分として育つんだ。松林を見てごらん。松林のきのこはちょっとおすまし、ツンとしてる。だって、マツ科の木とばかりなかよしなんだ。雑木林はすごいよ。いろんな木があって、落ち葉も多い雑木林。きのこも色や形がさまざまさ。ブナ林や針葉樹林も見てみよう。ここにはどんなきのこがあるのかな。
美しいきのこといえば、毒きのこが相場。ベニテングダケが典型だね。でも、必ずしも美しいばかりじゃないよ。いかにも食べられそうな、おいしそうな姿をした毒きのこもたくさんあるんだからね。色彩図と詳しい説明をあげておくから、よーく見ておいて。
かわった形のきのこもあるよ。まるでホタルイカが地面に頭をつっこんだみたいなイカタケ、白いハートのアシボソノボリリュウタケ、頭のてっぺんから煙を出すように胞子を飛ばすホコリダケ…。虫の体から生えるきのこもあるんだ。それを「冬虫夏草」と呼ぶんだよ、きいたこと、あるでしょう?
全ページカラーで、説明も丁寧。「きのこは胞子で増える」ということは知っていても、じゃあ、「胞子で増える」ってどういうこと? はい。ちゃあんとお答えいたします。見てみてね。それからね、きのこは根っこじゃなくて、菌糸っていうのがあるんだよ。それも一次菌糸、二次菌糸って成長するんだ。地面の下の様子もお見せするね。
まあ、手にとってごらんよ。きのこの不思議がよく分かる。きのこ料理のレシピもついているよ。