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(1992.08.08読了)(1973.10.27購入)
国家社会主義運動
内容紹介 amazon
独裁者が語る恐るべき政治哲学・技術は、現代政治の虚構を見抜く多くの有力な手掛りを示唆する。狂気の天才が、世界制覇の戦略と思想とを自ら語った世界史上稀有の政治的遺書である。
☆関連図書(既読)
「ヒトラーの抬頭」山口定著、朝日文庫、1991.07.01
「わが闘争(上)」ヒトラー著・平野一郎訳、角川文庫、1973.10.20
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上巻と合わせて読むのに時間はかかりましたが、引き続き興味深い一冊でした。第三帝国、ナチス、ヒトラーを「絶対的な悪」と言わざるを得ない欧米ではなく、日本だからこそ予断と偏見なしにこの時代と第三帝国を議論できるという点だけでも我が国は非常に恵まれていると思います。国家とは、社会とは、民族とは、という点を考えさせられる本でした。終盤は地政学っぽい視点に言及されてます。
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開始:20071031、終了:20071031
下巻では、アドルフ・ヒトラーの主張について記載されている。基本的にはアーリア人種(ドイツ民族)による支配、反ユダヤ主義、ヨーロッパにおける領土拡大である。自分たちを世論の実施者ではなく、世論の命令者と認識し、大衆を扇動していった様子が詳細に描かれている。
しかし、偏った間違った考えであったものの、彼の、理念に基づき、拝金主義を憎み、そして大衆を見方につけ、自分たちの尊厳を主張し、未来志向であった態度が、大衆をひきつけたのは事実である。これは、庶民は政治に関心を持たず、政治家は自己の出世と金のことばかり考えている、現代においても、きっと起こりうるべきものと思われる。しかし、そうした間違いを繰り返さないためにもの本書は一読の価値がある。一般的に私たちは、ヒトラーは戦争を引き起こした悪人だと教育される。実際には、ヒトラーという人物の背景を何も知ることなく、「20世紀最大の犯罪者=ヒトラー」という知識だけが詰め込まれてしまう。ものごとを一面だけでなく別の面からも見る、または背景を知った上で判断する、という能力を養う意味でも、有用な一冊といえる。しかい、訳が長ったらしくて読みにくい。
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国家社会主義を唱えるヒトラーが共産主義を毛嫌いする、これは国家社会主義と共産主義の違いを知らない自分には理解できないでいたことだし、なにが憎くてあそこまでユダヤ人を迫害したのかも理解できなかったが、彼の著作を読んで少なくとも彼が根拠にしたものがなんだったのかはわかった。
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どんな題目から出発しても、回答は一貫している。はっきり言ってここまで同じことを繰り返し繰り返し言われると、かえって頭に入らないような気がする。というよりか結論までの流れが頭の中に入ってるので、そこに行きつくまでの文章の印象が読めば読むほど薄くなっていくような感じ。ただ繰り返し言われたことは頭の中にはいる。ヒトラーはこの文書を演説化することで全ドイツを動かしたわけだから、ヒトラーの『一貫性』という才能は天才の領域と言っていいのだろう。
天才には2種類あると思う。驚くほど複雑な方と、驚くほど単純な方だ。ヒトラーは後者であり、後者の天才は現代においても絶大な支持を得やすい。ヒトラーは本書で「有能な政治家は有能な扇動者でもある」と語っている。さらに扇動の容量は「要点を絞って表現を変えながら繰り返し」言うことであり、大衆を扇動するためには単純さが必要であるようだ。実際政治家はシンプルに見られるものであるらしく(その論文はイグノーベル賞を受賞している)、だからこそより天才的な単純さが勝利し、人々の心を動かすのであろう。
『わが闘争』上下とも読んで、とにかく体力のいる本であり、国家政策を語るにしては内容はかなり抽象的ではあったものの、やはり当時のドイツの不満と理想(いまの日本に通じるものがかなりあると思う)をより正確につかみ取り表現した本であるのだと思う。つまりドイツ国民に共通する深層心理の何かを一気に引き上げたのである。同じドイツ国民であるユングの深層心理学を学べばこの点はもっと深く分析できるような気がしている。(手始めにマンガを読んだ。)
ナチ行動開始から90年近く経った今であるが、大衆心理はほとんど変わらないようだ。ヒトラーの大衆に関する分析はがかなり正確であったこともそこに証明される。ナチズムは死なない、というのが一番の感想である。
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これは、難しいぞぉぉww
下巻を読むとこの人(ヒトラー氏)は
確かに合理的は合理的なんだろうし
ユダヤ人と民族に対する歪んだ思想を持っていなかったら
↑ここ重要
雄弁家でリーダーとしてはふさわしすぎるのであろう
演説は書物より影響が大きい
と言い切っているあたり
自分の演説にどれほどの自信と実績があった事で
あろう
それに賛同した何百、否、何千万のドイツ国民
に指示され、あの毅然とした行動
行くとこまで来て引けなかったのかもしれない
が!
彼は彼の正義があったのであろう
それが第2次世界大戦へと導いた立役者のひとリなら
その正義は歪んだ正義にしか思えないけど…
ボロボロのドイツをリカバリー(復旧)させたヒトラー…
それは凄まじい闘争の中から刻まれた歴史。
反面教師+ヒトラー氏の良い所は吸収する!
歴史があって現在がある。
その歴史の中から未来が生まれると私は思います。
未来を見たくば歴史を知ることから。私はそう信じております。
是非、歴史に興味がある方は一読する価値アリ
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上巻からずっと思ってたんだけど、和訳が悪いのか本文が悪いのか非常に読みづらい。
あとヒトラーは若いころにユダヤ人によっぽどひどい目に合わされたんじゃないのかっていう感じのユダヤ人嫌いだった。
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ドイツ人で当時に読んでいたら夢中になるんじゃないかな。自分たちアーリア人は文化創造の担い手で、戦争に負けたのも貧困も全てユダヤ人のせい、ドイツが戦争を起こすのは生存圏獲得のためだから正しいとか。
選ばれた人間が責任を持って決断する貴族議会主義はコスモ・バビロニアみたい。
イギリスに好意的な記述が多い。日本もちょっぴり出てくる。猿真似の国としてだけど。
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行っていることは民族をちょっと入れ替えればいつでもどこでも言われている自民族優秀、他民族劣等論理で特別な内容じゃない。
また、100%悪な人間はおらずいつも一人一人の正義の争いで負けた者が悪になるんだろうから(受け売りでちゃんと調べてないが、聖書の中で神と悪魔で人を殺した数を集計すると神の方が人を圧倒的に多くの人を殺しているらしい…)ヒトラーのやった中にも経済政策などの良い面があれば評価し見習わなければ折角の人間の歴史の教科書になる部分を捨ててしまうことになるだろう。確かにヒトラーのみに責任を押し付けてお終いにすれば楽だろうが。
そして、気づかずに操られるのが宣伝の効果なのだから自分は操られていないと思っているのは既に術中に陥っていると思う位の方が良い様に思う。
これを読んで思ったのはヒトラーは取り立てて狂気の人では無く、一応今日でも読むことができる内容のそれなりの長さの書籍を書く能力があった事は間違い無いということだ。
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上巻よりもヒトラーの思想に触れる機会が多いかな。偏見に満ち溢れてるけど一概に反面教師とも断定出来ないらしい。恐ろしい程に正論で気付かされたり、共感したり、感心させられるものもある。人類最大の汚点は平凡な人間には作れない。断じて崇拝者ではないけれども。
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解説にもあるが、主張に一貫性があり、なぜヒトラーが独裁者になったか、ユダヤ人を虐殺したか、理解できる。正しいかはさておき、理論的に通っている。論破出来るほど歴史や政治を学んでいる人は少ないということをふまえると、悪魔的な本といえる。過去だからこそ冷静に読めたのだろうと思った。
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こんなに読み切るのが大変な本は初めてだった。
ある程度歴史を勉強してから読まないと全然わからないと思います。
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○この本を一言で表すと?
幅広い知識と情報を持ち洞察力に優れた客観的な内容と頑固な偏見に満ちた主観的な内容が交差した本
○面白かったこと・考えたこと
・誰もが名前を知っているヒトラーが書いた(口述筆記させた)本で、ヒトラーの考えたことを知ることができました。
・宣伝の効果、大衆心理、組織論、当時の国際情勢、国力の比較、国家間の利害関係、地政学的情況などについて、驚くほどの的確さで把握・洞察し、ドイツ国民の失態や習性なども冷静に見据えている一方で、アーリア人種の優越、ユダヤ人陰謀論、マルクス主義に対しての頑固な偏見と感情的に見ることしかできていないような記述があり、一人の人間の中にこれだけ相反するものの見方が存在していたということ自体がすごいなと思いました。
・「その原因はユダヤ人にある」という記述がしつこいくらいに何度も出てきました。唐突過ぎる箇所もあれば、かなり論理的に意見を述べているところに混ぜている箇所もあり、説得力のある文章に当然のように混ぜていくことで信じさせようという効果を狙ったのかなと思いました。
・マルクスがユダヤ人だったというのは間違いのない真実として、新聞社のオーナーがほとんどユダヤ人だったことや、政治家のバックにユダヤ人がいたことなどは事実とどれくらい乖離しているのかを知りたくなりました。ドイツ凋落の原因として分かりやすいところにユダヤ人を幾人も見つけたことで「全てのユダヤ人が悪」と発展させたのでしょうか。ユダヤ人に宗教的基礎がないという話はかなりこじつけっぽいなと思いました。ユダヤ人の立場側からみると、自分たちが存続するために立ち回ったことは当然あったと思いますが、どの程度実際に動いていたのかを知りたいなと思いました。
・キリスト教の信仰に触れる記述が意外と多かったなと思いました。「人を神の似姿にした」「ユダが銀貨30枚で裏切った」などの聖書上の記述や、「主に対して許されない」などの信仰に沿う意思の記述など、信仰の解釈でいろいろな方向にもっていけるという極端な例でもあるなと思いました。
・大衆は愚かであり、扇動されやすい者たちである、という内容が何度も出てきましたが、その「大衆」はこう思われていることを知らなかったのかなと疑問に思いました。読んだ人はみな「平均以上効果」のような心理で「自分は大衆ではない」と思っていたのかなと思いました。
・戦前の日本で出版されていた「吾が闘争」では翻訳されていなかった箇所が興味深かったです。日本を貶しているところや君主制に対するところですが、確かにそこを削ると当時の日本人にとっては受け入れやすかっただろうなと思いました。「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」という映画でも、戦前の海軍将校が翻訳版の「吾が闘争」を読んで山本五十六に向かってヒトラーを賛美したところを山本五十六の副官が「ドイツ語で読んだのか?」と問いただすシーンがありました。
・ヒトラー(また口述筆記した人)が盛った少年時代や青年時代の経歴やできごとについて、訳注でウソだと暴露しているところがウケました。また、かなり金に余裕があった状態から演劇通いで使い果たして貧乏になったというのも世間知らずな印象を受けました。(上巻 第一章 生家にて、第二章 ヴィーンでの修業と苦難の時代)
・民主主義の批判として、多数決で決定することが政治家個々人の責任を欠如させること、そのために政治家の行動力がほとんどないこと、人気取りに陥ることなどは、今も言われていることで鋭い指摘だなと思いました。そこから一人の指導者に権限を集めるというのは極論過ぎるかなと思いましたが。(上巻 第三章 わがヴィーン時代の一般的政治的考察)
・第一次世界大戦前のドイツ政策四つの道として、「出産制限」「国土開発」「新領土取得」「商工業興隆」があり、前二つは選ぶ余地がなく、三番目の「新領土取得」を選ぶべきところを「商工業興隆」を選んでしまったことが失敗だったと分析しているのは興味深いなと思いました。(上巻 第四章 ミュンヘン)
・宣伝は対象の教育レベルに合わせて「短くわかりやすいこと」「同じことを繰り返すこと」「目的・テーマを一つに絞ること」というように要点を定めて行うべきとして実践しているのはすごいなと思いました。大衆に受け入れやすい「演説」を重視していること、理論家より扇動家の方が組織のトップとしてふさわしいことが多い(影響できる人の数が多いため)というのも納得させられました。自分たちの党の見方を支持者と党員にわけ、宣伝によって納得するだけのものを大多数の支持者とし、行動を起こせるものだけを党員とすること、党員を増やし過ぎると組織がなりたたないこと、組織がうまくいってくると党員希望者が急増するため選抜する必要があること、別の運動で結果を出さずに渡り歩いてきた者に特に気を付けることなど、「党」を運営していく上で重要だったことがまとめられていて興味深かったです。(上巻 第六章 戦時宣伝、下巻 第六章 初期の闘争―演説の重要性、第十一章 宣伝と組織)
・その後大きくなるナチスが、ヒトラーが参加したときには数人程度の集まり(訳注を見るとヒトラーが入った時点で55番目)で、喫茶店などを間借りして会合を開いていたというのは面白いなと思いました。(上巻 第九章 ドイツ労働者党)
・ドイツ崩壊の原因のいくつかに「中途半端だった」という理由があることがなかなか面白いなと思いました。その中途半端になる理由が「選択と集中」をできていなかったという分析で、これも興味深いなと思いました。同じ思想を持った組織の共同戦線が弱く、単一組織の巨人として闘争することが重要というヒトラーが主導した組織でその教訓を活かして成功したということも興味深かったです。(上巻 第十章 崩壊の原因、下巻 八章 強者は単独で最も強い)
・人類を「文化創造者」「文化支持者」「文化破壊者」の三種類に分け、アーリア人種を「文化創造者」、ユダヤ人を「文化破壊者」と位置付け、日本人を名指してアーリア人種の文化を模倣するだけの「文化支持者」と位置付けていて、これが有名な戦前の日本語訳で削られた部分かと興味深かったです。混血によりアーリア人種としての特質が劣化する、ユダヤ人は積極的にアーリア人種を劣化させ、ユダヤ人���体は純血を保った者を遺していく、などのかなりのヒトラー節が展開されている章でした。(上巻 第十一章 民族と人種)
・数人、数十人から始めた「ドイツ労働党」を「国家社会主義ドイツ労働党」と名前を変え、小さな集会から大きな集会を開催するところまで成長させていった経緯が書かれていて興味深かったです。(上巻 第十二章 国家社会主義ドイツ労働者党の最初の発展時代)
・マルクシズムに対する偏見はともかく、マルクシズムの世界観の統一性・一貫性を脅威と考え、世界観のブレがあっては勝てないことから簡易で本質的な信条で勝負を賭けるという考え方は合理的だなと思いました。綱領を最初に決めたものから容易に変更しないという方針(少々状況にそぐわなくても変えない)というのは、「党」という思想組織においては重要なことかもしれないなと考えさせられました。(下巻 第一章 世界観と党、第五章 世界観と組織)
・国家を目的ではなく手段と捉えているところは、私の先入観として愛国者的に国家を尊重していたと思っていたので意外でした。当時の教育制度へ問題意識を向け、肉体労働者の地位を向上させ、ドイツ人の民族としての誇りを持たせるという方策は、ヒトラーの立ち位置からすればかなり妥当ではないかと思いました。(下巻 第二章 国家)
・突撃隊(SA)はヒトラーの秘密組織のことだと思っていましたが、ヒトラーの考えでは秘密組織化することを問題だとしていたのは意外でした。ヒトラー出獄後に親衛隊(SS)は思い切り秘密組織的なイメージがありますが、組織が大きくなって必要性を感じたのでしょうか。当時の事情を考えてみると、運動の邪魔をされるリスクが大きく、警察などの協力も見込めないという状況で突撃隊という組織を自前で持つのは合理的だなと思いました。突撃隊を鍛えるためにスポーツが大事だという話は妙に健康的で面白いなと思いましたが、運動の邪魔を排除するという役目からすると銃器の訓練よりも合理的だなと思いました。(下巻 第九章 突撃隊の意味と組織に対する根本の考え方)
・ドイツは州に徴税権があり、中央政府は州から運営資金を徴収する仕組みだと別の本で知りましたが、この本が書かれた当時も同じような体制になっていたというのは驚きでした。当時の状況で連邦国家として各連邦国家の統制が取れなければ各個撃破されるだけというヒトラーの分析は正しいと私は思いました。(下巻 第十章 連邦主義の仮面)
・ヒトラーの当時のドイツの国力や武力に関する分析、他国との比較はかなり的を射ていたと思いました。イギリスの国策としてヨーロッパ大陸に一大強国を作らせないようにしていたこと、アメリカが強大かする素地を持っていること、フランスにライバルがなく強国化していること、当時のドイツが他国から見て同盟する価値を見出さないことなど、冷静に現状の劣位を見極め、イギリスとイタリアを同盟相手として選ぶその根拠も妥当だなと思いました。ヒトラーがドイツのトップになってからイタリアと同盟し、特にイギリスとの外交に力を入れていたことはこの章で書かれている理由があったのかと納得できました。この章でフランスとは必ず敵対することになると書かれているのに、��ランスでは楽観的な見方のまま内部政争に明け暮れ、あっさりとパリ歓楽に至った経緯が「フランス敗れたり」という本に書かれていましたが、このヒトラーの考えを把握していれば油断などできなかったはずなのになと思いました。国境線は不確かなものであり状況によって異なること、戦略上譲ってはいけない土地の見極めなどの視点も大したものだなと思いました。(下巻 第十三章 戦後のドイツ同盟政策、第十五章 権利としての正当防衛)
・この本でロシア(ソヴィエト)との同盟はあり得ないと書かれていますが、ドイツとソ連の不可侵条約が結ばれた後でドイツがそれを裏切って侵攻することもある程度ソ連側は見越していたのかもしれないなと思いました。(下巻 第十四章 東方路線か東方政策か)
○つっこみどころ
・第一章、第二章はヒトラーの少年時代、青年時代を追うだけでかなり退屈内容でした。
・ところどころタイピングミスっぽい誤字があり、版を重ねても修正されないのかなと思いました。
・下巻の訳者の解説でヒトラーの負の面(アーリア人種の優越、ユダヤ人陰謀論、マルクス主義に対しての頑固な偏見など)のみ挙げて正の面については最後の「ヒトラーは人民に教えたのではないが、わたくしにはやはり人民の宝典の価値をもつように思われるのである」という一文だけで具体的に触れていないのは、いろいろ「事情」があるからかなと思いました。
※上巻のレビューと同様
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我が闘争。このころのゲルマン民族東欧生活圏拡大思想が後世半ば現実したかと思うとぞっとする。
しかし、大衆の心を掴む演説方法。国家教育のあり方に対する意見は参考になった。
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歴史教育について、ヒトラーの「歴史の中に将来のため、指針をうるために歴史を学ぶ」という記述には激しく同意するが、それがなぜ民族の存続のためという目的になってしまうのか。目的が間違うと正しい学びもいい結果をうまない。
ものすごく全体を冷静の捉えてるところと、偏見に満ちて自分の小さな考えに凝り固まっている部分が共存している不思議な人。しかし、本はとても退屈な代物だった。演説の天才も執筆の才能はなかったか。