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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.12
- 出版社: 朝日新聞社
- サイズ:20cm/544p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-02-257686-3
紙の本
人が見たら蛙に化れ
著者 村田 喜代子 (著)
幻のお宝を追って、九州の山里から萩、ロンドン、フィレンツェへと3組の男女がさすらいの旅に出た。モノ恋いか、人恋いか、美の蛙と道行きの切なくておかしい「骨董小説」。『朝日新...
人が見たら蛙に化れ
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商品説明
幻のお宝を追って、九州の山里から萩、ロンドン、フィレンツェへと3組の男女がさすらいの旅に出た。モノ恋いか、人恋いか、美の蛙と道行きの切なくておかしい「骨董小説」。『朝日新聞』連載を単行本化にあたり加筆訂正。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
村田 喜代子
- 略歴
- 〈村田喜代子〉1945年福岡県生まれ。87年「鍋の中」で芥川賞、90年「白い山」で女流文学賞、92年「真夜中の自転車」で平林たい子賞受賞。他に「花野」「蕨野行」「十二のトイレ」など。
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紙の本
古いものに対する見方を変えさせる一冊
2002/05/16 14:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鴨かも - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった! 文学的にどーのこーのというのはさっぱりわからないが、厚い本にもかかわらず飽くことなく骨董の世界を垣間見た気分だ。この世界に身を置く3組の男女それぞれが、小説の結末としては刑務所に入ったり、商売で大穴を食らったりと、つまづいたところで終わりになっているが、そんな負(マイナス)の部分を抜きにしても、自分の眼力、見識眼ひとつで他人には汚い石に見えるものが宝石となって輝いて見えるロマンは胸高鳴る魅力だ。ただ、売る側には私はまわれないな。競り市で見込んだものをその物の値に応じて仕入れ、利益を上乗せした上で高く売る。まさにギャンブルだもの。できるなら目を養いつつ、自分の懐銭で買える程度の良品を安く買ったり、骨董市の冷やかしをしたいものだ。
紙の本
「お宝好き」→「古美術好き」への好指南書
2002/02/26 21:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦野孝嗣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞での連載時から話題になっていた物語の単行本化。まず、その厚さに驚かされるが、興味深いストーリーが進行していくので最後まで冗長さは感じない。一般的でないタイトルだが、中身は古美術商(文中では骨董屋)の物語。舞台は九州だ。
骨董といえば一番ポピュラーなのが陶器だが、九州はその昔、朝鮮半島から強制的に連れ帰った陶工師たちが窯を開いた「焼き物の宝庫」。有田、伊万里をはじめ唐津など独特の味わいが人々を魅了してきたことが如実に実感できる。主人公よりも活躍する盗掘の達人や修復師など興味がつきない。作者の歴史に対する正確かつ滋味あふれる文章力と知識に驚く。写真が1つもなくても、登場する古美術品の美しさがしみじみ伝わってくる。東京でも毎週開かれている骨董市に足を運びたくなる1冊。ぜひドラマ化したものをみてみたい。