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収録作品一覧
性と批評が出会うとき | 斎藤美奈子 著 | 1-24 |
---|---|---|
「あたし」という恋愛的体質論 | 川上弘美 著 | 25-46 |
文学は美醜をどう描いてきたか | 大塚ひかり 著 | 47-80 |
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紙の本
「男女」は制度であると認識したそのさき。
2002/02/13 13:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森亜夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「男女(問題)」? 現実はここまでおもしろくなっているのです。…と書かれた本書。タイトルからして、「男女」は「制度である」というラディカルさである。九人の個性溢れる論者が展開するのは、これまた「男女問題」である。
個性溢れるというのは得てして皮肉に使われる言い方でもあるのだが、これは皮肉ではない。編者斎藤美奈子の慧眼というべきか。特に、「現役小説家」の前半の配置などは、普通はしないだろうし、「佐々木由香」さんというネカマの評論も、目端が効いている。
ただ、平凡な読者としては、後半の読みごたえと前半が釣り合いが取れないような感想を持った。後半はオーソドックスといえばオーソドックスな評論である。しかし、形はオーソドックスでも、述べられている内容は「ラディカル」である。特に最後の三者、横川寿美子、ひこ・田中、金井景子には、改めて眼を開かされた。ジェンダーフリーという言い方がなされて久しいが、それがどのように「現実」とクロスしていくのか。
「男女」は制度だと言うのは易しい。では、それらが「制度だ」と見抜かれた先に何があるのか。横川寿美子、ひこ・田中、金井景子に共通する視点は、「子ども」と世界である。ここに、もっとも先鋭的に、先の問いの答えがあるのかもしれない。