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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.11
- 出版社: ビブロス
- レーベル: B-BOY NOVELS(ビーボーイノベルズ)
- サイズ:19cm/248p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8352-1268-1
紙の本
あのひと (Be boy novels)
著者 木原 音瀬 (著)
17歳も年上のあの人が、どうして俺を好きになったんだろう? 恋愛にうとい大学生の門脇には、数学教師の松下が自分に寄せる一途な想いすら不思議で仕方ない。恋にも、数学みたいな...
あのひと (Be boy novels)
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商品説明
17歳も年上のあの人が、どうして俺を好きになったんだろう? 恋愛にうとい大学生の門脇には、数学教師の松下が自分に寄せる一途な想いすら不思議で仕方ない。恋にも、数学みたいな法則があればいいのに…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
しっとりとした恋愛小説
2001/11/27 23:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
17歳も年上の数学講師・松下に一途な思いを寄せられて戸惑う「恋愛に疎い」大学生・門脇。お人好しで丁寧な性格である反面、思い込みの激しい松下の情熱に流されるまま体の関係を持ってしまう門脇だが…。
登場人物の容姿も性格にも派手さが無いせいか、全体的にしっとりとした印象の作品です。
流されるまま体の関係を持ってしまったけれど、肉体関係を受け入れられた事で心も手に入ったと思っている相手に「自分に受け入れる気は無い」と言い出せずに、ズルズルと関係を続けてしまう門脇。そこら辺の成り行きが妙にリアルで、「さすが、木原音瀬」と思わせる作品です。
形振り構わず縋ってくる相手を振り切ることも出来ず、さらに繊細な相手を傷付けたくないという理由で関係を続ける門脇の優柔不断な優しさは、どんな結末を招くのか。
一途で不器用な大人の恋愛を読みたい方は是非。しっとりと泣けます。
書き下ろしの「それから」ではその後の二人が描かれています。こちらはちょっと門脇が泣かされてばかりで可哀相です。「両思いなのに片思い」という感じでしょうか。殆どは見当違いな嫉妬ばかりしている松下先生の所為ですが。もっとしっかりして欲しいです。
紙の本
大丈夫、痛くないよ。
2002/07/17 16:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぬほりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
良かった〜。痛くなかったです。
むしろ、読後感がとっても良かった。
「片思い」に登場した門脇が本作の主人公ですが、「片思い」を読んでなくとも十分楽しめました。
主人公たちは17歳の年の差がありますが、男同士の恋愛って、かえって思いっきり年齢が離れていたほうがうまくいくんじゃないのかな。あ、両者が成人してるってことが前提ではありますが。
なんだか暖かい未来が二人の先にひらけているような、そんな予感を孕ませたラストが良かったです。
紙の本
「恋」を知るその瞬間
2001/12/14 11:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
同著者の名作「片思い」と連動した内容だが、これ一冊だけでも楽しめる作りになっている。人付き合いの苦手な数学科の大学生・門脇は、ゼミの飲み会でつぶされたある日、やさしく髪や頬をなでてくれる優しい指先に気付いて目がさめる。「やさしい女の子だな…」などと思いきや、その指の持ち主はなんと同性、しかも17才年上の教授助手・松下だった。目覚めた門脇に対するあわてっぷりに、松下の自分に対する「恋愛感情」を知った門脇は…。
松下個人への純粋な好意が同情へと変化し、ひょんなことから身体まで重ねてしまった門脇だったが、それでも松下に対する「恋愛感情」はまったく生まれてこない。「こんなことおかしい、今日こそは断らなきゃ…」と思いつつ、松下の幸せそうな顔にほだされつづける門脇。
しかしそんな2人にも、卒業・就職と同時に、ついに別れが訪れる。「きみに同情されるのではなく、愛されたかった」と一言残し、住所も連絡先も知らせることなく消えた松下に対して、徐々に変化していく門脇の気持ち。冷血とも思われるほど常に冷静沈着だった門脇が、ふいにはじめての「恋愛感情」を知ってうろたえる瞬間が、とても印象深い。ありきたりのボーイズラブに飽きた方にもオススメできる一冊。
紙の本
地味で繊細な、恋愛小説。
2002/05/27 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagiaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の講師の松下に好意を伝えられ、半分なりゆきでずるずるとつきあい始めた門脇。自分の思いを受け入れられたと思い込み、嬉しそうにしている松下に「別れ」を切り出せずにいるが、彼自身は恋愛感情をまるで理解できなかった…。
木原音瀬さんというと、私の中ではかなり毒の強い、イタイ話を書く人、というイメージがある。しかしこの小説は全くタイプが違い、繊細な人達の淡々とした恋愛話だったので驚いた。実は読んでいる最中、この作者のことだからどこかですごい落とし穴があるのでは…とドキドキしてしまったけれど、大丈夫。地味でしっとり系のお話。ちょっと麻生玲子さんと雰囲気が似てました。