紙の本
日本を考え直すための本として読むのもいいかも
2004/02/27 00:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:缶珈琲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名からはイギリス人のものの考え方を学ぼうという趣旨かと思ったが、実は現代日本の問題点を検証し、その解決策としてイギリスにヒントを求めた、という感じである。著者の現代日本への問題意識は高く、また、的確である。見ようによっては破綻している日本社会をどうにかして立て直したいという目標は、果たしてイギリスの中にあるのだろうか。
イギリス社会が、階級社会であり、人種差別があり、向上心に乏しく、生活の質は意外に低く、しかもうわべだけの物言いでは本心が理解できない。しかしボランティアと紳士精神は確立していて、個人の責任と自由を保証し、お金に頼らない精神生活と幸福感をもっていて、長く使えるモノを大事に育んでいく、ということは理解できる。
読み進めていく内にイギリスの輪郭が見えてくるので、イギリスをよく知りたい人には格好の一冊だろう。ただし、この本に書かれている事だけが真実ではないし、イギリス論として絶対ではないので、幾つかの本と読み合わせる必要があるだろうし、実際の体験に勝るものではない。
むしろ、現代日本社会の病巣を的確にえぐり出す文章の方が読み応えがあったのは、私が教師なのだろうか。
ただし、一つの異論を唱えておきたい。たとえば、受験勉強だけして社会性を育てられず、実社会に押しつぶされてしまう現代日本の若者を悪と決めつけられるだろうか。イギリス式に自分の役割を自覚させ、勉強だけではなく社交性を育て、貧乏に従順にすることは間違ってはいないだろうが、では、そのような人は日本社会ではただの落ちこぼれというレッテルしか貼られまい。著者も言っているが、与えられた生きている社会の中で、以下に満足度を上げられるかが人生の勝者たる証だろうが、そのためには、その社会にあった考え方を実践できるかが一番の争点だろう。簡単に言ってしまえば、適応力であり、柔軟性である。イギリス社会に日本式を持って行っても成功しないように、日本社会ではイギリス式は良い面もあるだろうが、日本式が一番水にあっているはずなのである。その証拠にイギリス人と国際結婚夫婦でも、多くは最終的には生活をしている国のルールに沿って行動している。
「隣の芝は青い」と言うが、その浅はかさを克服して、真に必要にエッセンスを日本式にアレンジできる能力こそが、本当に人生を豊かにするためには必要なのではないだろうか。
紙の本
納得できる部分もあるけど鼻につく部分もある
2002/07/24 22:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオトリさま - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生を豊かに生きるのにお金はいらないイギリス式倹約生活の楽しみ方。
イギリスの普通の人の暮らしと環境・考え方・価値観が綴られている。
大量生産・大量消費で物欲にとらわれて物もたくさん持っていて貯蓄もあるのにまだ満足できない日本人としては反省させられる部分もある。
だが、作者はイギリス礼賛派だが、イギリスは階級社会で貴族は物もお金もたくさんもってるけど庶民はシンプル生活ってことでしょ。
日本と比べてイギリスの生活が豊かで素晴らしいとばかりは言えないと思う部分も多い。
流行を追いかける事に不安や疑問も少しでも感じている人は納得できる部分も多いので自分が実行できる事を真似するのはいいと思う。
紙の本
お金とモノから解放されるイギリスの知恵
2002/03/09 15:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:甲斐小泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までの著者の本の中にはイギリス礼賛が強すぎて、抵抗を感じるものもあったが、今回は抵抗感が殆ど感じられなかった。
というのは、著者が引き合いに出して嘆くイギリスのミドルと日本のミドルの生活の実質的豊かさのあまりの違いが、何によって起こっているかという部分まで突っ込んで書いてあったからだと思う。
全てイギリスが正しいというわけでは無いが、高度経済成長のために、某大手広告代理店が訴えたという「大量販売、大量投棄」というコンセプトを、敗戦で全てを失った欠乏感があったとはいえ、深く考えずに引き受けた国民性が、今の物質漬けなのに、心がいつも乾いている状態を引き起こしたといわれれば、なるほどと思うのである。
安いからと100均でホイホイと物を買う日本人と、たとえどんな安い物でも吟味するイギリス人。まだ使えても新しい物を買ってしまう日本人。不用品でも合理的ルートでただの廃棄物とはしないで再利用するイギリス人。
特に、普段の食生活があまりに豊かでいつも「ハレ」状態である事が日本の生活全体の質を落としているかも知れないと言う部分には、非常に共感を覚えたのである。日本の主婦って、あまりに料理優先過ぎない? と。結果便利な台所道具や、料理屋級の食器や、鍋の数となるわけである。
著者の著す様々な対比を見ていると、日頃の生活を反省する。情緒面まで全てイギリス的になる気はないが、イギリス人の質素でありながら豊かな生活術をもっと取り入れてみようと思う。
紙の本
逆に日本のいいところが見えたり…
2002/03/14 23:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてロンドンに憧れていた私ですが、世の中のいきすぎなイギリス崇拝ぶりもどうかと思っていました。なんでもイギリスってどうよと。ですが本書は、日本だって日本なりにいい習慣があるんだよ! と弁護したくなる箇所はあるものの、面白くて分かりやすい逸話をふんだんに盛り込んで、こんな考え方もあるのかぁ〜という知恵を教えてくれます。雑学書としても楽しく、気軽に読みやすい本です。節約はモチロン、イギリスや海外に興味がある方にもオススメ。
紙の本
日本も捨てたものではないよ、とつぶやいてみる。
2002/05/29 16:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TK - この投稿者のレビュー一覧を見る
古いものを大切に使うイギリス人というイメージが時代に合ったのか、最近はイギリス論が多く読まれている。
この本はイギリスの暮らしぶりを紹介しながら、今の日本の特異な消費中心の暮らしぶりを浮き彫りにしてみせる。イギリス人のかしこい暮らしのTIPSとかの情報が多く紹介されており、イギリス好きな人にはそれなりに興味深く読めるはず。
ただし、読み進むにつれて、何か腑に落ちない気持ちが残る。それは「イギリス万歳、それに比べて日本のテイタラクは」という視点が強すぎるからだと思う。私は20年前に3年間滞在していてどちらかといえばイギリスびいきだが、それでも視点の不公平さ、狭さが気になった。取材サンプルが少ない批評は時としてアンバランスな誤解を生む。イギリスは経済的には持ち直したが、いまだすべてがハッピーな国ではない。失業問題、高い消費税、高齢化問題など「かしこい」イギリスが持つ苦悩への言及なしでは読者に誤解を与えるのではないか。
もっとも著者ばかり責めるのもまた気の毒かもしれない。イギリスは正確にはいくつかの個性が強い国の集まりで、かつ厳然としたクラス(階級)が残る複雑な国だ。どの層のどこに視点を持つかで評価はまったく変わってしまう。それだけにこの本に限らず一冊だけ読んで「これがイギリス」と思わないほうがいいだろう。
投稿元:
レビューを見る
「イギリスのこんなところが日本と違っていいよ〜」と言うのは分かるんだけど、日本にも良い習慣・文化があるはず。だけど、この本はイギリスの良い面だけを捉えて、日本と比較しているように感じられたのが残念。
投稿元:
レビューを見る
いや〜、おもしろかった〜。終始「へぇ」の連発。日本人とイギリス人では、こうも考え方が違うかねぇ。
例えば、日本では結婚披露宴に平均2〜300万かける(もっとかかると思うが)のに対し、イギリスでは平均80万だそうだ。他にもいくつか述べられているが、日本ではそういったものが「ビジネス」とされているのだ。百円ショップでさえも。イギリス人はたとえどんなに安くても要らないものは買わないそうだ。
本書の主張は、「人生を豊かに生きるのにお金はいらない」である。最低限のお金があればいいということであろう。また、再三にわたって述べられていたのが、イギリス人が「古いもの」「自然」を大切にしているということ。この価値観には、自分も非常に賛成である。
「日本人は古くて質の良いものより新しいチープなものに価値を置く」「デパートのお中元売り場に並んだ生活用品を見て、これが大人が大人に贈るプレゼントなのかと理解に苦しんだ」なんて話は笑ってしまった。他にもたくさん目からウロコがあったが、とても書ききれない。
もちろん、著者が述べていることに対し賛同出来ない点も多いし、日本の方が優れている点や素晴らしい点も多々あると思う。それにデータも今となってはやや古い。それでも、本書によって得られた多くの「驚き」は新鮮で、これまでの価値観を再考するきっかけとなったので、☆5つ。あ〜、イギリス行きたい。
投稿元:
レビューを見る
人生を豊かに生きるのにお金はいらない!
買っても貯めても満足できないのはなぜだろう?イギリスの平均的ミドルクラスの人たちの暮らしにまつわる事例やイギリス人の日本人にないユニークな思想など、イギリス式質素でも豊かに生きる暮らしの知恵を紹介。
ベストセラー『古くて豊かなイギリスの家便利で貧しい日本の家』の著者が書き下ろす“イギリス式質素で上質な生き方”のすすめ。
2008/06/04
投稿元:
レビューを見る
イギリスの生活と日本の生活を比較して生活を見直す提案をしている本。
どうしてもモノやオカネに頼りがちな日本人に別のアングルからモノをみてシンプルに暮らす大切さを訴えている。イギリス賞賛という気になる部分もあるが、決して日本人や日本文化を否定しているわけではなく、どちらかというと誇張してかいてある印象を受ける。日本対イギリスというより現代の日本人が追いかけてきて、気が付いたら失ってしまった物がイギリスにはまだ存在している、と言っているような気がする。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りて読んだ。
老朽マンションのリフォームの本を読んで面白かったので同じ著者の作品を読みたくなったので。
お金を使わず楽しく生きるための考え方として参考になった。
投稿元:
レビューを見る
2010.12.19-
キャッシュバックは、税金を国民に還元しているとはいえないよね。
自然治癒力 ナチュラル・ビューティ 人生経験 美意識 一日断食 精油 暮らしの中で受け継がれた生活習慣
意志決定をおびやかす膨大な情報
情報社会で大切なのは、あらゆる情報を知ることではなく、何を知るべきか、何を知るべきではないかを選択することだ。
「ノブレスオブリジェ」(高貴な身分には義務が伴う) 高いプロ意識 専門職 医療関係者 弁護士 牧師 政治家
どんな状況になっても最後は国が命を守ってくれると信じられないなら、国が存在する意味は何だ?
人と出会い、おしゃべりを楽しむのはお金のいらない楽しみ
旅の重要課題 日常とは違う場所で未知の人々と出会う 自然と触れあう
読書+エッセイ+書いたものについて自分で説明できる能力
想像力の基礎は教養
ホスピタビリティ 奉仕の精神
社会通念 倫理観
机上の理論で人の良識は育てられない
「人間の内発的な意欲とか関心は、人それぞれ別なものに反応していく。そこから個性が育っていくんだ。」
神経質でおかしな規制で若いうちから縛られてゆくと社会の重要な決まりや制度までバカバカしいと簡単に破る土壌ができあがってしまう。
日本人は高度経済成長の波に乗り、「ものを買っては豊かになる」といった流れに飲み込まれ、自分の頭で考え、自分の価値観で生きることができなくなってしまった。そして今では世論すら巻き起こせない声なき国民となってしまったのだ。
WWⅡ後 イギリス労働党 スローガン「住宅」と「雇用」
「シェルター」 住宅運動団体 「ビルドホーム・ビルドホープ」――家を作ることは生きる希望を作る。
ヨーロッパ 住宅 社会政策
大戦の爆撃で破壊された国民の住宅は資本主義社会であっても医療や教育とおなじく社会政策として手当をしていく。なぜなら、良き国民がいなければ良き国はできない。そんな国民が育つ場所は良き家庭だからさ。だからこそ家も大切になっていく。
責任感 同情心
目次
はじめに お金があれば幸せになれるのか
イギリス人カップルの新婚旅行にショックを受ける どんなに貯金しても安心できない日本人
一章 なぜイギリス人は倹約を楽しめるのか。
1 欲しい物を前にしても決して飛びつかない習慣
セールまで待って欲しい物を買う 理由なき金は使わない
2 ショッピングセンターに市場が隣接する仕組み
目的に応じた買い分けの実践 一ポンドショップと100円ショップの違い
3 古道具屋(セカンド)とアンティークショップが愛される理由
古い物を売り買いするシステムが機能している 古くても高品質な物を求める
4 「古いけど新しい」という堅実なおしゃれ感覚
日本人はイギリス人から見るとみんな同じスタイル 着こなしを工夫し、メンテナンスを大切にする
5 お金と実用品をプレゼントにしない国民
人間関係を円滑にするためお金を使うという発想がないイギリス人 結婚式のプレゼントは新郎新婦の必要なものに限る
二章 家は持った時が始まり
7 世界でたった一つの自分の家
家はその土地から生え育つもの 魅力的な家は手をかけて完成する
8 街に「コンビニ」「自販機」「看板」がない理由
利便性を排し、街並みを守る 「うちの隣はやめて」という考え方
9 家は家族だけのものではなく人と出会う場所
B&B(民宿)や部屋貸しを始める理由 友人と食事をする時はレストランでなく自宅で
10 定年後の憧れはファームハウスで暮らすこと
イギリスに点在する個性豊かな農家の暮らし 農家の敷地にアトリエやティールームを作る発想
三章 質素でも満足できる食事の風景
11 ごちそうの日と普通の食事の日をわける
日常の食事は必要な分だけ食べる 毎日食べきれないほどのおかずは幸福の象徴?
13 考えさせられるイギリス的「栄養」のとらえ方
イギリスの子供のランチボックスの中身 栄養のバランスの欠如=病気という常識を疑う
四章 美と健康に金はいらない
14 なぜイギリスの女性は化粧が薄いのか
ナチュラル・ビューティという価値観 若い人より中高年の女性が美しく見える 外出のときのみ装う日本人、家でもお洒落なイギリス人
15 「あるがまま」を良しとする健康法
イギリスの家庭に常備されるラベンダー精油 本物の知識を大切にする
16 歯を失う日本人、虫歯の少ないイギリス人
出歯で有名な歌手を個性的と感じるイギリス人
17 冬でも半袖を着る季節への感覚
日本人は天気・気温・体調に神経質すぎる? 人間の身体は気をつければつけるほど弱くなる
18 こんなに違う病院に対する考え方
入院した時、頼りにする相手が違う イギリスでは金と医療の質はまったく関係ない
五章 贅沢しないイギリス流余暇の過ごし方
20 人との出会いを楽しむホームパーティー
日本のホームパーティーはごちそうを食べるだけ お金をかけずに人と出会い、おしゃべりを楽しむ
21 寝袋とリュックだけですぐ旅立つスタイル
徹底して金を使わないイギリス人の旅 人や自然との触れ合いを楽しむ生活態度
22 スリーデイズブレイクの意外な過ごし方
ホテルに滞在してくつろぎ、親しい人との付き合いを深める 長期休暇をとって心身ともにリフレッシュ
23 店が閉まった後も商店街をそぞろ歩く楽しみ
広告代わりのショーウィンドのおもしろさ 買いたい物はすぐ手に入れなければならないのか
25 テレビが最大のエンターテイメントである理由
上質な番組、家族そろって楽しめる番組が主流 テレビは買わずにレンタルが多い
六章 シンプルな生活にあきない秘密
26 ベビーシティングリングの合理性
家庭の中心は親子ではなく夫婦
27 イギリスの夫婦はなぜ愛情表現にこだわるのか
結婚とは一生を掛けた挑戦 離婚率が高いのは愛がさめれば同居する意味がな���から
28 政治や選挙でさえ楽しみのネタにする
どんな状況下でもジョークを言う国民性 わずか三万円で政治家に立候補できる
29 職につかずワークキャンプを選ぶ人たち
世界的なイギリス式エンターテイメント 労働の多様化にスムーズに対応するアイディア
30 不思議な言葉「バックチャット」
今も生きる階級差別が生んだ言葉 毎日を楽しく生きていく知恵
七章 教育を学校だけに任せない国
31 日英の親子関係に違いが示すこれだけのこと
幼少時から徹底して「自己責任」をしつける 親に世話を焼かれ管理されて育つ日本の子供 社会人になった子供が親に寄りかかるのは許されない
32 なぜイギリスでは塾が発達しないのか
試験のテクニックより自分の頭で考えることを重視する スーパーエリートには学問以外に高い人間性が要求される 大学教育が実社会で生かされるイギリス
33 本や読書を大切にするイギリス式家庭教育
本の評価が「面白かった」だけでいいのか
34 自然に目を向け、学習の場とする考え方
自分の感性で自然と戯れる子どもたち 桜の開花に関心があるからといって花好きとはいえない
35 教会とボーイスカウトが学校に勝る国
ホスピタリティにあふれた若者たち ボブ・ア・ジョブの活動で他人への思いやりを養う 自分の損得ではなく社会や他人に目を向ける姿勢を
36 ルールやガイダンスだらけの危険な国、日本
規則を守ることに窮々として自己判断を放棄していないか 自分の頭で考え、自分の価値観で判断しよう
おわりに 質素で上質な生き方のすすめ
消費文化が日本人を快楽主義に駆り立てた 物にまみれてダメにならないために
投稿元:
レビューを見る
あまりのイギリス賞賛っぷりにちょっと単純化しすぎなんじゃない~?と途中までは思っていたのですが、日本の今の現状を考えるとすごく納得のいく内容でした。阪神淡路大震災後の対応の悪さが指摘されている箇所がありましたが、今回の東日本大震災でも何も改善されておらず、著者の言うことはとても的を得ていると思いました。
投稿元:
レビューを見る
イギリス人の生き方と、日本人の生き方とを比較し、
日本の問題点を明らかにしている本。
確かに読んでいくと、日本の特異性や問題点を認識せざるを得ない。
特にモノに対する考え方は、見習うべき点も多いように感じる。
日本人は無駄な消費をし過ぎだし、もっとモノを大切にしなければならない。
人との接し方、子供の教育の仕方についても同様で、参考になる点が多かった。
一方で、イギリスが完全に善、日本が完全に悪という論調にもやや疑問を抱く。
日本の良さもたくさんあるからだ。
日本が優れていて、イギリスが劣るような事例も引き合いに出されていれば、
本全体の納得感ももっと高まったのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
人生を豊かにするヒントが満載だった。が、イギリスのまねをすれば幸せになれるなんて簡単なものではないし、日本の良いところもあることも考えながら読んだ。人との会話や交流を楽しむ暮らしをわたしもしたいと思う。手作り料理にこだわるのではなくて、料理ではなく食事をしながらのおしゃべりを楽しみたい。定年までガッツリ働いてある程度の貯金をして、庭でカフェを開くのに憧れた。お金ではない気持ちのこもった贈り物がいい。お金をかけない結婚式がやっぱりやりたいなあと思った。
投稿元:
レビューを見る
イギリス称賛が過ぎる印象。
特に中盤以降。
物事には両面あるはず。
また、個人的な知り合いの言動が
イクオール「イギリス人」「日本人」と言い換え過ぎ、反発したくなる箇所も。
まあ、そう言う人もいるんだな。くらいのスタンスで読まないと誤解も生じる。
自身にとって、タイトルから期待した「役立つ知恵」はあまり得られなかった。
典型的(と思われる)日本人とイギリス人の特徴を比較、として読む分にはユーモラスなエピソードがあり面白い。
星は自身の基準がハッキリしていないので気にしないで下さい。