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紙の本
児童文学なのに大人も読めるのはすごい作品の証拠
2002/03/25 13:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱鷺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕のところに小鳥ちゃんがやってきて一緒に暮らす、というただそれだけの話なのです。とくに何かが起こるというわけじゃない。まあ、僕の恋人に対して小鳥ちゃんが嫉妬するなんて言うエピソードもあるのですが、それも可愛いものです。あとは食事の事とか掃除の事とかスケートのこととか(季節設定は冬なんです)、日々の何気ないことしかかかれていないのにもかかわらず、すごく面白いのです。
ここでは、恋愛でも主従関係でもない、あえて言葉にすれば友情と言うものに近い、僕と小鳥ちゃんとの交流が描かれています。人間と小鳥、というファンタジーな設定なのに、ナゼか現実感が漂い、暖かい感じがリアルに伝わってきます。
江国氏の児童文学作家としての才能はまさに一流でしょう(小説でも勿論一流と言って良いと思いますが)。本当に面白い児童文学は、大人にも楽しめるのですね!
紙の本
冬にぴったりのほのぼの感が味わえる
2001/12/02 19:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sorano - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなにかわいい小鳥ちゃん、うちの家にも迷い込んでこないかなぁ。
白くてちっちゃい小鳥ちゃんは冬の寒い日に仲間とはぐれて、主人公「ぼく」の家に来ました。小鳥ちゃんは女の子。えさはラム酒のかかったアイスクリームが主食、というちょっとわがままな要望を出したりします。「ぼく」にはガールフレンドがいて、小鳥ちゃんが来てからはデートの時も小鳥ちゃんと3人(2人と1匹)で行動する。
読んでいるうちに小鳥ちゃんの女心が微妙にわかってくるのがおもしろい。「ぼく」の彼女というのが、すごく仕事ができる頭のいい人だけど、小鳥ちゃんの女心にまったくと言って無関心なところもこの話のいいところだった。だから余計に「ぼく」と小鳥ちゃんの素朴なやりとりが強調されていた。冬の寒い日に読みたくなる、ほのぼのした物語でした。
紙の本
どの視点で読みますか?
2001/12/19 13:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ぼく」の所にある日「小鳥ちゃん」が迷い込んでくる。そしてなんとなく「小鳥ちゃん」は住み着いてしまう。「小鳥ちゃん」は自由で、自分勝手でわがままで、時々すごくかわいらしくて、そして淋しそう。
「ぼく」には恋人がいるのだけれど、この小説は、まるで「ぼく」と「小鳥ちゃん」の恋愛小説だ。人間と真っ白い小鳥とのラブ・ストーリー。
雪が舞うような素敵な夜、温かい飲み物を隣に読めば、きっと幸せな気分に浸れると思う。
紙の本
時折小鳥の姿とは別の誰かに見えてくる…
2005/07/17 15:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわいらしい表紙と挿絵に子供向け絵本のような印象を受けたものの、読み始めるとその印象は飛んでしまった。
これは「ぼく」と「小鳥ちゃん」の物語だ。
ある日突然「ぼく」の部屋に1羽の小鳥が迷い込んでくる。
みかけは普通の小鳥のようだが、読み進めるうちに単なる小鳥の姿を超えてしまっている。
自己主張が強くて、鳥用の餌でなくラム酒かけのアイスクリームなんて欲しがったりする。
本当に小鳥なのか…。
作中に登場する「ぼくの彼女」よりも小鳥ちゃんの方が恋人っぽくて女の色気があるような気がしてくる。
振り回されながらも続いてゆく二人の日々。
それはもう「1人と1羽」なんて呼べなくなっているのだ。