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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.12
  • 出版社: 日本評論社
  • サイズ:22cm/320p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-535-78331-4
  • 国内送料無料

紙の本

異星人伝説 20世紀を創ったハンガリー人

著者 マルクス・ジョルジュ (著),盛田 常夫 (編訳)

天才郷…20世紀はブダペストで始まった−。ノイマン、ウィグナー、スィラード、テラー、グローヴ、ソロスら、第二次大戦前から戦後の科学と政治に大きな足跡を残したハンガリーの天...

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異星人伝説 20世紀を創ったハンガリー人

税込 3,190 29pt

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商品説明

天才郷…20世紀はブダペストで始まった−。ノイマン、ウィグナー、スィラード、テラー、グローヴ、ソロスら、第二次大戦前から戦後の科学と政治に大きな足跡を残したハンガリーの天才科学者と実業家の列伝。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー10件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

異星人伝説

2002/04/17 23:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:G&D - この投稿者のレビュー一覧を見る

ハンガリーがこれだけの頭脳を持った国であったことは、知られているようで詳しくは知られていないのではなかろうか。
20世紀の科学に重要なインパクトを与え、とりわけ物理学の分野で偉大な功績を残した人がハンガリーには少なくない。この本では、その代表的な人物の功績、そしてこういった天才たちを生み出した小国ハンガリーの背景、マジャール性、ユダヤ性の問題についても取りあげている。
また、ハンガリーにおける高い水準の教育については、現代日本の“ゆとりの”教育に対する多大な刺激をもたらすものとも言えよう。非常に興味深い一冊である。

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紙の本

数学の有効性

2002/01/07 13:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tatsumi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一時期ノーベル賞受賞者の2割がユダヤ人だと言われましたが、特にハンガリー出身のユダヤ人は天才が多いと聞きました。しかし、ハンガリー出身の天才と言えばフォン・ノイマンくらいしか知りませんでした。しかし、本書に出てくる人物は皆有名な人ばかりで、この人もハンガリー出身なのかと驚くばかりでした。特に個人的にはフォログラフィーの開発者のガボール、そして詳しくは書かれていませんが、マネタリズムの泰斗ミルトン・フリードマンの親はハンガリー出身であることに驚きました。他にも数学者のエルディッシュや物理学者のウィグナー、投機家のジョージ・ソロスなどハンガリー出身の天才が多く書かれています。なぜこれほどまでに天才が生まれたのかについても考察されていますが、その要因として数学のレベルの高さにあるのではと感じました。優秀な理論物理学者もそうですが、ゲームの理論においてもハンガリー人は大変貢献していることが解りました。これらはいかに数学が現代の学問において有効であるかということを示していると思いました。ユダヤ人の天才を扱った本は沢山ありますが、ハンガリー出身のユダヤ人について扱った本は稀ですので大変貴重な本だと思います。

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紙の本

ハンガリーが知の巨星たちを輩出した理由はどこにあったのか

2002/02/12 22:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:田口善弘 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 20世紀初頭のハンガリー。社会主義の暗黒に沈む日々はまだ遠く、二重帝国の一翼を担う国家として欧州列強の一角を占めた時代。ある意味「大国」の一つとして繁栄していたといえる時代。そして、その時代に科学技術分野でもキラ星の如く輝く巨星たちを輩出していた。
 有名なところではノイマン、シラード、テラーといった数学、物理学者がいるが、それだけに留まらない。その多くがユダヤ系であり、欧州におけるナチの台頭とともに他のヨーロッパ諸国やアメリカに脱出する。あまりにも優秀なハンガリー人が殺到したために「やつらは異星人だ!(だからかなわなくても仕方ない)」というような半ば冗談がかった風説が生まれることになった。これが「異星人伝説」という題名の由来である。
 本書は大きく3部構成になっており、第1部で異星人伝説の誕生の舞台裏を概観し、第2部で個々の異星人たちの伝記を列挙して、最後の第3部でなぜ、こんな伝説が生まれるほど、優秀なハンガリー人が集中して誕生したのかという部分の解明を試みる。
 もちろんそんなことが解るわけはないのだが(解ったらそれをまねれば天才を量産できる!)、それでも、本書のクライマックスは第3部にある。本書ではこの天才たちの輩出の理由を教育に求めている。当時、ハンガリーにはギムナジウムと呼ばれる中等教育機関があり、そこで優秀な学生をより優秀に教育するような教育がなされていたらしいのだ。なぜ、そんな結論になるかというとおそらく、原著者であるマルクス教授が物理教育における国際的な重要人物だったからだと思われる。当然、彼はハンガリー人である。
 大学生の学力崩壊が問題になるような現代の日本で、ノーベル賞級の科学者を教育システムで生みだし得た(と主張できる)国の物語を読むとちょっとまぶしい。原著者の見方を是とするか非とするかは読者のみなさんの判断におまかせしよう。

(田口善弘/中央大学理工学部物理学科 助教授)

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紙の本

異星人伝説

2002/01/15 12:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KKK - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この書は、異星人と称される天才達を紹介し、我々に現在について考えさせるきっかけを与えてくれる一冊である。 
 現代技術の礎となる科学理論・技術が、ハンガリー出身の科学者や物理学者により築かれたことは、その地における政治的環境・文化的環境、また彼等の家庭環境に起因する。祖国を去り、他の地で活躍しノーベル賞を獲得するなど偉大な業績を修めた彼等だが、その業績が輝くほど背景にある影が大きく映る。
 ハンガリーの教育や教職者には感服させられ、また彼等は現在の我々に反省を促す。彼等が育てた科学者は、多くの分野にあくなき興味を抱き深く追究した。が、物質過剰社会に在る我々の夢や興味は果たして無限であるだろうか。

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紙の本

異星人伝説を読んで

2002/01/15 00:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あきら - この投稿者のレビュー一覧を見る

 改めて綺羅星の如く異星人達を輩出したブダペストに驚嘆しております。国際政治の波に翻弄された小国ハンガリー。そこから追われるように脱出した世紀の才能達。激動の歴史との関わり方を見失わない筆者の手法と、ハンガリーに対する愛情を感じさせる生き生きとした語り口がブダペストの匂いを嗅いだ経験のある私には、ページを繰る毎にわくわくするものを感じました。中でもスイラード氏の旺盛な好奇心と率直な人柄に典型的なハンガリー人を見て、人物として惹かれました。
 一方では、結局マジャール人ではなく、一握りの優れたユダヤ人なのか、また花を咲かせることができるのは国外でしかないのかというほろ苦い思いも抱きました。
 しかし、我々日本人から見るとものすごい大きな視野と明確な目的意識を持って当時のギムナジウムに代表される知的雰囲気・環境を営々として維持発展させてきた担い手である優秀な知識人・教育者が存在したことは驚きでした。 才能のある人が輩出したというより輩出させるようにお膳立てをした人々が素晴らしいと思います。 筆者は戦後日本の教育システムを賛美していることにも目を開かれました。最近は負の面のみ強調され、文部省指導による「ゆとり教育」が「たるみ教育」になり、教育水準の低下が心配されております。マルクス教授の説くように科学する心を育てることの大切さを改めて感じています。

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紙の本

訳者からのコメント

2002/01/09 01:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:TMHungary - この投稿者のレビュー一覧を見る

 訳者前書きは、こちら(http://download.tateyama.hu/morita/aliens-hungary.doc)にいらっしゃってください。Wordのdocファイルになっています。

 盛田 常夫

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紙の本

異星人伝説

2002/01/04 14:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:レーカイヤノシュテアー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中欧の小国、ハンガリーという国が国際的な科学や化学、物理に熱心な環境を提供する地盤だったことは興味深い。さらにギムナジウムの素晴らしい教育が世界的指導能力を次々に開花させた結果を生んだことは、学校教育の面でも大きな示唆を残したと思う。
 ここには20世紀の科学史を創り、それぞれが世界のリーダーとして、十二分に生き抜いたという人間像が多数描き出されている。ほとんどがユダヤ出身で、ハンガリー史上、生き延びるために国を捨て、名前を偽ることを強いられた科学者達である。彼らは、帰る国を永久に失った。逃れた国で生きていく道を自分で確立するしかなかった。いわば生きるための必死の努力が実を結んだといえるだろう。が、厳しい苦労が栄光を掴んだという話だけに終わっていない。彼らが寝る時間も惜しんだ科学や物理は、彼らが人生を賭けた楽しみであり、趣味でもあったらしいことにホッとする。果敢な姿勢が、最後には成功を遂げた話には勇気をもらった思いがする。
 安定した国で、自由ボケのようにのほほんと生活している我が身に、真剣に人生に向かったことがあったか、命を賭けた姿勢をもったことがあるか、このまま安全に浸って生きていっていいのか、と問いを投げかけてくる本でもある。

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紙の本

なぜハンガリー人は独創的であるのかに迫る物語

2001/12/31 12:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

【担当編集者からのコメント】
なぜハンガリー人は独創的であるのかに迫る物語

 奇妙な書名です。異星人とは母国を離れ海外で活躍の場をつくりだした20世紀のハンガリー出身の科学者を指しています。著名な物理学者、テラーやシラードはアメリカの原爆・水爆開発で大きな力を発揮しました。ノイマンは物理学・数学・生物学で創造的な業績を残しています。
 どうしてハンガリー人は独創的であるのか不思議に思われていたこと——これが異星人と呼ばれた理由です。本書ではヘッジ・ファンドの創設者ソロスやインテル中興の祖グローヴも含まれますが、科学者を中心とした20人のハンガリー人への取材と調査をもとにその理由に迫ってゆきます。
 まったくの偶然ではなくて、彼らがハンガリーの高等学校で才能を伸ばす教育を受けたことを弾みにして、ハンガリーの歴史や社会、文化、民族問題との相克の中から羽ばたいていったことを、評伝のかたちをとって、共感をこめて描きます。
 ハンガリーの20世紀が随所にちりばめられている異色の科学読み物です。

日本評論社・斎藤博

[内容紹介] 天才郷…20世紀はブダペストで始まった−。ノイマン、ウィグナー、スィラード、テラー、グローヴ、ソロスら、第二次大戦前から戦後の科学と政治に大きな足跡を残したハンガリーの天才科学者と実業家の列伝。

★詳しい目次はこちら→【目次】
★【科学・技術・医学・建築サイトへ】

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2013/11/05 06:35

投稿元:ブクログ

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2024/02/07 15:57

投稿元:ブクログ

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