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紙の本
成長
2004/06/13 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SASA - この投稿者のレビュー一覧を見る
羅川真里茂さんの代表作である「赤ちゃんと僕」。
全体的にほんわかした優しさ溢れるマンガですが、主人公たちの成長とともに、考えさせられる話やジーンとくる話もあり、楽しんで読ませてもらいました。
赤ちゃんの弟のわがままっぷりが可愛くもあり憎らしくもある兄。
家族や兄弟、友達など、誰もが一度は経験したことがるようなエピソードが出てくるのがいいですね。時折、笑いも交えて個性的なキャラクターなども出てきたりして面白かったです。
男女、年齢関係なく読めるマンガだと思います。
紙の本
社会的視点から見た、小さい人達の温かい物語
2002/05/13 00:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編通してほのぼのして笑って泣いて楽しく読める漫画。だけれど、そんな単純な感想に留まらない、ちっぽけで不器用で弱い人達への温かい眼差しが、この作品からはどこからともなく感じられる。
お母さんを亡くした父子家庭。ボケかけた老人。捨て犬。家庭にも会社にも落ち着く場所のないお局様。社会からはじかれ、日本から逃げようとする銀行強盗。生徒が自殺した担任。夢精に戸惑う少年。etc.
「赤ちゃんと僕」には、弱く、社会の隅っこでこっそり頑張っているような人が妙に多く出てくる。その事に気づいた時、その人は「赤ちゃんと僕」の見方が少しだけ変わってくるだろうと思う。
一例、主人公のお父さん(春美ちゃん)の会社にいるお局様の話の回。会社では若い社員に「固すぎる」と疎まれ、家では夫に「仕事と家事が両立できないのならさっさと辞めろ」と突き放され、誰にも認められず無力感に襲われたお局様はとうとう辞表を提出する。失意のまま彼女が会社を出る際に、春美ちゃんが彼女にこういう言葉を贈る。
「忘れないで下さいよ あなたは、この会社になくてはならない存在だったんです 必要な人でした」
すると、いつも頑なに無表情を通していたお局様は泣き出してしまう。「誰かに ずっと そう言って欲しかったんです…」。
大きい悩みも小さい悩みもみんなそれぞれに一生懸命考えている。それらが導くものが明るいオチでも悲しい結末でも、みんな頑張って生きてる。そして、誰もが自分を「ここ」に必要とされたがっていて、それはつまり、誰もが誰かを必要としているという事だ。
作者、羅川真里茂はこの連載の後「ニューヨーク・ニューヨーク」というゲイカップルが主人公の話を書いているが、私はその作品を読んで、ゲイの社会問題を正面きって取り扱い且つエンターテインメントとして仕上げている、作者の作品の取り組み方に感動し、そして確信した。羅川真里茂は社会の視点から物語を紡ぐ希有な少女漫画家であり、「赤ちゃんと僕」も「ニューヨーク・ニューヨーク」と何ら変わりないスタンスで描かれている「社会のストーリー」だという事を。
「赤ちゃんと僕」にメッセージ性は全くない。押し付けがましい問題提起もない。それでもこれは、作者のリアルな社会的視線から人の生活の一片を切り取り描いた「社会の物語」であり、そこから私たちが受け取れるのは「それでもみんな頑張って生きてる」という、分かっているはずなのについ誰もが忘れてしまう、ごくごく当たり前の事なのだ。
紙の本
とにかくキャラが可愛くて…
2004/05/04 02:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定は父子家庭。そこにはカッコイイお父さん、優しくて可愛い長男の拓也君、そして超甘えん坊の実ちゃん(まだ赤ちゃん?)がいます。その3人が家族の中や周囲との人間関係の中で「優しさ」「嫉妬」「怒り」「喜び」などの感情を描いていて「こんなに我慢しなくていいのに」「私が近くにいれば」など感情移入しちゃいます。とにかく拓也君と実ちゃんの怒ったり、泣いたりの表情が実に可愛いです。