「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
最近数年間の作品の中に現れた、官能小説ならではと思われる性的表現2293語を「陰唇」「クリトリス」「ペニス」「精液」「肛門」などの項目に分け、豊富な用例と共に紹介。これ1冊であなたも官能小説家になれる!?【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
永田 守弘
- 略歴
- 〈永田守弘〉1933年東京生まれ。新聞、雑誌などに新刊の官能小説を紹介する案内人。『ダカーポ』のコラム「くらいまっくす」を担当。編著に「特選!くらいまっくす99」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
この情熱に感涙
2004/12/20 17:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:level-i - この投稿者のレビュー一覧を見る
寒ブリ、形状記憶合金、キスチョコ、ターボスイッチ、アリ地獄の巣、牛タン、焼き餃子、すき焼きの残り肉、焼きすぎたローストビーフ、十九番ホール、マテウスロゼのワインの瓶、紅花食用オイル、いけない張本人、不埒者のリキッド。
いきなり何を並べてんのさと顔を赤らめた人は正解。よくわかりましたね。心からの敬意をあなたに。
上にあげたのは、本書で紹介された比喩表現で、○○○のことだったり×××のことだったりする。比喩ですからと言われればそれまでだけど、「形状記憶合金」て。もうすでにナニがナニやら、わからないくらいブッとんだ喩えのオンパレードで、こんなものが2300語(今気づいたけど1語1円なわけか。安いんだか高いんだか、これまた微妙な)も目次に並んでおり、各頁ではさらに用法用例など紹介してある。
なんか、なんだろう、行間から情熱を感じる。「人と違う表現を! あっと驚く描写を! もっと光を!!」みたいな作者たちの叫びが聞こえてきて侮れない。「すき焼きの残り肉」って、なんでよりによって残り? とか疑問はつきないし、どうも方向の正しくない情熱のような気がしないでもないが、他人様の情熱に触れるということは、それだけでけっこう感動をもよおす(もよおすっていう表現もどうか、感動なのに。でも今回、本当にそんな感じ)。文章を書くのが好きな人は、一度はめくってみるといいと思う。
紙の本
官能小説を書こう。
2002/06/20 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:電気屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書評のタイトルは本書のオビの惹句。
官能小説小説特有の表現を丁寧に拾い上げて集めてる本っス。
いやァ、労作ですねェ。実に多肢に渡る作家の作品から実例を引いてます。巻末の出展一覧見ただけで「うあっ」てな感じ。
官能小説を書いて見ようかちう向きにはモチロンとっても役に立つ辞典なんだけれども、単なる官能小説ファンがただなんとなく読んでみるだけでも充分楽しめる本ですヨ。なにしろ官能作家の皆さんの工夫の跡が本書にはぎっしり詰まってるんですから。ゴヒイキ作家の独特な表現見つけちゃ「うんうん」とかうなずいたりネ。
つうワケで、官能小説をこよなく愛する全ての人にオススメ。
官能小説新刊情報は【くれない書房】までどうぞ。
紙の本
想像力が豊かでなければ、官能小説を十分に楽しむことはできない。
2004/04/08 11:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典落語には艶笑落語といわれるちょっとHな作品が多いし、『源氏物語』を平安時代のポルノ小説と位置付ける人もいる。とにもかくにも、人間は性の営みから離れられないということか。
現在、表現の自由が謳われている一方で、あからさまな性表現は厳しく取り締まられている。性描写の多いコミックは成年指定を受け、風俗情報が多く載っている雑誌などはコンビニでもコーナーを分けられている。しかし、官能小説についての規制は比較的緩い。フランス書院や二見書房(マドンナメイト)の作品には過激な内容のものが多いが、大抵は角川文庫や講談社文庫などと同じ棚に並んでいる。シチュエーションや行為がマンガにすらできそうにないほど過激でも、特別に成年指定を受けるわけでもなく、ごく普通に並んでいるのだ。
その理由の一つに、小説だと“想像力”に頼らざるを得ない点があげられる。表紙にこそ扇情的な美女の姿態が描かれていても、ページをめくれば文字の羅列にすぎない。性器を表す単語や表現が過激でも、その形や状態は各個人が想像するしかないのだ。想像力が豊かであれば自らの感情等もまじえながらより詳細に思い浮かべることができるだろうし、想像力が乏しかったり理解力が低ければそれなりのイメージしかわかない。個人の能力に左右されるものは、たとえあからさまであっても規制しにくいのだろう。
本書に収録されている単語や表現は、近年の官能小説で使用されている新しいものばかり。古典に見られるような奥ゆかしい表現はほとんど無く、そのものズバリではないにしてもあからさまな表現が多い。用例を読むだけで、かなりイメージがふくらむ。とはいえ、それも想像力があればこそ。本書のページをめくっていても「別に何ともない」という人は……想像力強化トレーニングが必要かも。